FC2ブログ
起点 20
2015-10-02 Fri 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです










抱きしめた肩から
頬を寄せた首筋から
ヒョンの熱が伝わってきて



ハダカの上半身が、僕の肌に吸い付いてくるような錯覚を起こす



ショート気味になった僕の脳内は
麻酔をかけられたようにふわふわしてる



麻酔っていうか…



もし、媚薬を飲まされたら
こんな風になるのかな



ヒョンの熱は僕の媚薬
その媚薬をもっと取り込みたい衝動に駆られ
ヒョンの首筋に唇を寄せる



その刹那



『俺もだよ、チャンミナ』



どこか上ずった声でヒョンが言った



ヒョンの声から伝わる動揺
僕の全神経がヒョンへのサーチモードになってるから、上ずった声でそう感じた



ヒョンも、もしかしたら…



僕と同じで自分の気持ちを制御するのにいっぱいいっぱいなのかな



そう感じたら、なんだか嬉しくて…



僕よりも年上で、いつも僕をリードしてくれて、僕を守ってくれてるヒョンが



僕と同じで感情をコントロール出来なくなってるだなんて



ちょっとした優越感を覚える






そんなささやかな喜びを噛みしめる《間》が
僕の中で、訳もわからないまま暴走しかけてた感情がブレーキをかけてくれた



暴走して、取り返しのつかないことになったかもしれないから、ホッとする自分がいる



ヒョンと思いが通じたことで舞い上がってるはずの僕だから



今はとにかく
クールダウンが最優先だ



『さぁ、明日に備えて今日は早く休もう』



ヒョンもそう言ったから
僕も相槌をうって部屋に入った






はぁ
今日は本当に目まぐるしい一日だった
といっても夕方までは、ぼんやりしていただけだったけれど



ヒョンに愛を伝えてくちづけを交わし…
ヒョンから愛を伝えられた



夢みたいだった



僕はヒョンの唇が触れた自分の唇に触れる
いつも話をする度に見ていた唇



上唇は薄いのに
ぷっくりした柔らかそうな下唇は
ペン達ももちろんだろうけど
僕だってヒョンの大好きな場所なんだ



その唇は
今日、僕のモノになった



何言ってるんだって?
だってヒョンは僕を愛してるって言ったんだから…ヒョンの唇は僕のモノだ



あの漆黒の瞳だって僕のモノだ
分厚い胸板も、筋肉の付いた二の腕も
全部全部、僕のモノだ



世界中にいるユノペンのみなさん
本当にごめんなさい



今日からユノは…
僕のモノです





五人の中で
一番目立たない存在だった僕は、今日



一番輝いていた人を手に入れました



そんな満足感に満たされ
たぶん僕はニヤついたまま…



枕を握りしめて眠りについた







ランキングに参加しております
応援していただけると嬉しいです

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
別窓 | 起点 | コメント:8 | ∧top | under∨
起点 19
2015-10-01 Thu 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです
少し時間が遡りまして、チャンミン側からのお話になります









お風呂上がりのヒョンの姿にドキドキして
そんな自分が恥ずかしくて
ちょっとだけ避けてしまった



それなのに



髪が濡れたまま『寝る』と言ったヒョンに
ついいつものクセで、ドライヤーを持ってきちゃった僕は墓穴を掘った気がして



洗面所から戻る時に「しまった」と思うものの、後戻り出来ずにそのままヒョンの元へ



たぶん耳まで赤くなってると思うから
ヒョンに見られたくないんだけど
幸いにも、ヒョンは頭からタオルを被ってて
気がついていないみたいでホッとする



だってさ
愛を伝え合った日にいきなり
その相手のハダカ見て赤くなるなんて



ものすごい意識しちゃってる感じで
(実際、しちゃってるんだけど)



すごく恥ずかしいじゃないか……





努めて冷静を装い
ヒョンの髪を乾かす僕



ヒョンの表情はわからないけど
僕の指に絡まる髪までも
意味もなく僕を意識させてきて



ヤバいな僕



好きな気持ちはずっと前からだけど
『愛してる』と言われただけで



僕の全身がヒョンへの想いを加速させる



ヒョンの髪が
ヒョンの首筋が
ヒョンの背中が



ヒョンの意識とは関係なく
僕に襲いかかってくる感じで



冷静に、かつ適切に気持ちを処理したいけど
あまりに容量が大きくて
僕のサーバーがダウンしそう



そんなことを考え悶々としていたら
ヒョンの髪はすっかり乾いて
「もういいですよ」と慌てて伝える



次の瞬間
ヒョンの髪を解いていた手を掴まれ
そのままヒョンの頬に重ねられた



ヒョンのなめらかな肌の感触と
体温が心地よくて…



サーバーダウンしかけてるところに
コレはヤバすぎる
ダウンするどころかショートしちゃうよ



でも……
もういっそ、ショートしちゃってもいいか



だって僕は
ずっとヒョンが好きだったんだから



ヒョンも僕に触れたくて
僕の手をとって頬に重ねてるんだよね?
そうでしょ?ヒョン?



僕は
目の前に座る愛しい人の背中に
吸い寄せられるかのごとく



ヒョンを抱きしめていた






乾いたヒョンの髪が、匂いが
僕をくすぐって
背筋がぞくっとする



自分の身体が熱くなってるのがわかる
《恋》以上の感情が僕の奥で芽生えてた
今はまだ、自分でもよくわからないそれ



だから、今の僕の精一杯を伝える



「ヒョン……好きだよ」



ユノ…あなたを愛してる
僕の身体全体が、そう叫んでいた







ランキングに参加しております
応援していただけると嬉しいです

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
別窓 | 起点 | コメント:10 | ∧top | under∨
起点 18
2015-09-30 Wed 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです
若干ですが、分裂以前の内容を含みます
ご注意ください









side Y




俺に左手を掴まれ
俺の頰に重ねられたまま



チャンミンは身体を屈め俺を抱きしめて



間にソファーの背もたれがあるものの
手を重ねた以上の温もりを感じる



自分の耳元に伝わってくる



チャンミンの匂い
チャンミンの呼吸
チャンミンの体温



どれも
俺の思考回路を制御する機能を
麻痺させてしまうほどの勢い



くそっ…



こいつを好きだって認識しただけで
こんなにも全神経がチャンミンに支配されるなんて



今まで少なからず恋愛もしたけれど
こんな急激にのめり込むのは初めてだ



気付いていなかっただけで



多分もっと前から
俺の潜在的意識の中で
チャンミンを好きだったんだと思う



「ヒョン…好きだよ」



耳元で落とされる言葉
今の俺にはキケン過ぎる爆弾同然の言葉



このまま振り向いて
こんな爆弾を落としてくる
チャンミンの唇を塞ぎたい





……
ギリギリのところで
明日のことが脳裏を過ぎり



『俺もだよ、チャンミナ』



そう言うだけに留めた
よく堪えたって自分を褒めたいと思う



だってこのままキスしてたら
チャンミンにどう反応されるか分からないような本能をぶつけてしまうキスになってた



『さぁ、明日に備えて今日は早く休もう』



俺は頰に重ねていたチャンミンの手に軽く口づけて、立ち上がる



「うん、そうだねヒョン」



振り向いた俺を見つめて
チャンミンもそう合わせてきた



『おやすみ、チャンミナ』
「ヒョン、おやすみなさい」



二人で言い合って、それぞれの部屋に入った



前までは、相部屋で使っていた部屋も
今では二人それぞれの部屋になって



色んな思い出が詰まっているこの宿舎から
本当は早く出たいんだけど






俺はベッドに飛び込みゴロンと仰向けになる
今日は本当に色んなことがあって
夕方くらいからものすごく濃い時間だった



目をつむれば
浮かんでくるのはチャンミンの顔



今まで数年間の月日の中では
五人の中の二人だった



色んな出来事の中で、俺以外四人との
それぞれの思い出があった筈なのに



浮かんでくるのは
チャンミンとのことばかりで
思わず笑ってしまう



俺には随分と便利な記憶装置が備わってるんだな



だって、大好きなチャンミンの思い出以外
器用に排除されてるんだ



そんなことを考えているうちに
俺は眠りにおちていった







ランキングに参加しております
応援していただけると嬉しいです

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
別窓 | 起点 | コメント:7 | ∧top | under∨
起点 17
2015-09-29 Tue 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです










side Y




風呂上がりの二人
特に会話をすることもなく



俺はテレビを流し見て
チャンミンはビールを飲みながら携帯でゲームをしてるみたいだ



いつもなら
自分の飲むビールを取り出しながら



「ヒョンも何か飲む?」



って聞いてくるのに
今日はそれもなかった



チャンミン、やっぱり
俺のこと意識しまくってる?



お前が意識するもんだから
ほんと俺まで妙にドキドキしてきて



さっきも思ったけど
このままじゃ何となくヤバい気がする



明日マネヒョンが午前中に来るって言うし
ここは、早々に自分の部屋に戻ろう



『チャンミナ、俺寝るわ』



そう言って立ち上がる



「ヒョン髪の毛乾かさないと」



チャンミンは慌てて洗面所に走り
ドライヤー片手に戻ってくる



ほんとコイツは…
どんだけ世話焼きなんだ



いつもブツブツ言いながらも
俺の世話をあれこれしてくれて



あいつらがいた頃も
《うちのマンネはユノ専属の世話係だ》
って言われてたっけ



微妙によそよそしくしてたくせに
こういうところでは律儀に素に戻っちゃって



本人は気づいてないんだろうけど…



ヤバいくらいに可愛い



「ヒョン、座って」



チャンミンは俺の背後に回り
いつも通りドライヤーをかけてくれる



チャンミンの指が
櫛のように俺の髪を解いて



昨日も同じことしてもらったのに
今日はその一瞬一瞬が
チャンミンへの気持ちを加速させる



「はい、もういいですよ」



ドライヤーが止まってチャンミンが言う
俺はもう少しだけチャンミンを感じたくて
思わずその手を掴んだ



「ヒョン…」



背後にいるチャンミンの表情はわからない
でも俺の手を払いのける事はしなかった



俺はそのまま
チャンミンの手を自分の頬に重ねて
自分の中に火が点いた《何か》を
検証してみる





チャンミンに触れてみて火が点いた《何か》
言葉では…うまく表せないけど



それは……
チャンミンを自分のものにしたいという



俺の、男としての欲望だ



でも



思いが通じ合ったその日に暴走したら
俺の男としてのプライドが廃る
そこは理性の方が勝ってよかった



だけど…
チャンミナ、お前に触れていたい
そのままお前を感じていたい



俺って
けっこう甘えん坊なのか?
お前のぬくもりがすごく心地よいんだ





しばらくそのままチャンミンに甘える
チャンミンも俺にされるがままで



ふとチャンミンが動いた気がしたら
次の瞬間、俺は



背後からチャンミンに抱きしめられていた








ランキングに参加しております
応援していただけると嬉しいです

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
別窓 | 起点 | コメント:10 | ∧top | under∨
起点 16
2015-09-28 Mon 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです









side Y




可愛いヤツだな



風呂上がりの俺が近づいただけで
顔を真っ赤にして
声まで裏返って…



慌ててここから逃げ出したチャンミン



隣から消えてしまった温もりに
寂しさを感じてしまう俺



昨日までは意識しなかったことも
愛を伝え合った後は…



俺の五感を急に刺激してくる



お前がそんな風にしたら
俺だって意識しちゃうだろ?



お前のことを
心から愛おしいと思って…
俺からキスをしたんだ



それは
ただ、唇と唇を合わせただけの
軽いものだったけれど



今までの俺にはあり得なかった
俺の中の《何か》に
火を点けるのに十分だった



そんなところに…
突然のマネヒョンからの連絡



この電話がなかったら
俺の中で火がついた《何か》が
暴走していたかも知れなくて



こういうのって
運命の歯車の一つだったのかな



今、俺たち二人が置かれている状況を思えば
社長からの話というのは
どう考えても、重大な内容だろう



俺とチャンミンの間に転機が訪れた日に
そういう連絡が来たのも
やっぱり運命だったんだろうか



ソファーに取り残された俺は
髪を拭きながら、一人考える



社長からの話が
どういう内容だとしても



普段比較的ネガティヴ志向のチャンミンが言った



「僕たちは大丈夫」



その言葉に俺も勇気百倍で
チャンミンだけは守らなければという思いが
なお一層強くなった



マンネの言葉に勇気を貰って
そのマンネを守るだなんて
何だか恥ずかしい俺なんだけど



失いかけていた
俺のリーダーとしてのプライドに
チャンミンはこれ以上ない程の
パワーを注いでくれた



そんなパワーをくれた大切な人を
もう絶対に悲しませない
絶対に、だ



俺って
こういうところは単純で
おそらく漫画だったら
俺の目には炎が描かれているだろう



それくらい一人盛り上がる俺



「ヒョン、どうしたの?」



誰も居なかったら『うおぉぉ!』くらい
叫んでいた状況だったところに



キョトンとした当人の登場で
あわてて平静を装う





俺みたいにバスタオル一枚で出てくることがないチャンミンは



髪をタオルで拭きながら今日もすでに
きちんとTシャツにハーフパンツ姿になってリビングに入ってきた



『いや、考え事しててさ』



俺は当たり障りのない返事を返す



チャンミンは「そう」と言いながら
俺の隣には戻らずにキッチンへ行き
ビールを持って、ダイニングの椅子に座る



全く…
思いが通じ合った途端に
こんな意識し合うなんて



まるで学生のカップルみたいだな
そんなことを考えるとついにやけちゃって



一人で百面相してる俺を
チャンミンは不思議そうに見ていた







ランキングに参加しております
応援していただけると嬉しいです

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
別窓 | 起点 | コメント:10 | ∧top | under∨
BACK | HOME | NEXT