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華筏 第2章 ~星鏡 14~
2017-02-27 Mon 18:00


このお話はフィクションです
BL表現を含みます
ご注意ください






ユノの愛を
身体の一番深いところで受け止めた僕は…快楽のそれと同じくらい心も満たされる



彼を愛し過ぎているから、この人と何度身体を繋げても足りない…
そんな欲張りな自分が恐ろしかったけれど



今夜の僕は
星鏡の湖に報告した自分の小さな成長のおかげか



僕だけへと注がれるユノの愛を
この上ないくらい、堪能していた



髪を洗う彼を残し、先にバスルームを後にする
指が…描く事を欲していたんだ



バスローブ姿のまま、アトリエに飛び込む



描きたかった残りの部分がうまくまとめられず
何度も描き直してそのままになっていた100号サイズのキャンバス



何かに取り憑かれたかの様に木炭を手にして、残りのデッサンをあっという間に仕上げる



湖の水面を燃え上がらせた夕陽を…描きたかった



花々がその終焉の美しさを競い合う姿を描いた、僕の代表作「華筏」



その美しさのキャンバスだったのがあの星鏡の湖だ



夕陽を映し出した星鏡の姿は
華筏のキャンバスだった時の「静」ではない「動」の美しさだった



僕の大切な人であるユノの瞳の様な僕の大切な場所



その場所に映った新しい美しさ
それを僕の記憶として自分の手で描きたかった



『さあ、色をつけようか』



炭で汚れた僕の手を、包み込むようにして濡れタオルで拭ってくれたユノが言う



いつの間にかお風呂から出てきて
集中してデッサンを仕上げる僕の姿を、後ろから見ていたんだろう



暖房が効いているから、僕はバスローブ姿のままだったけれど
ユノもまた、僕とお揃いのバスローブを纏ったままで



彼の首筋はまだ
シャワーのお湯の温もりを残したまま、ほのかに湯気を出していた



「星鏡の湖の…新しい姿だよ」



僕の手を拭ってくれた後
そのまま背後に回って、僕を抱きしめる様な体勢でキャンバスを見つめるユノに言う



『さっきと同じシチュエーションだね、チャンミン』



濡れたままの僕の髪に顔を寄せ、耳元でそう囁くユノ



湯気を立てるユノの温もりが、すっかり湯冷めしてしまった僕の身体を温めてくれる状況は
さっき湖のほとりで抱きしめられた時と同じで



そして、目の前のキャンバスに僕が描いた湖が



さっき二人で眺めていた星鏡の見事な夕焼けを
どうやらユノにも合格が貰えるくらい再現出来ていたらしく
ユノは、そう言ってくれたんだと思った



「あなたの見た色を…僕に乗せてください」



右手でユノの顔を引き寄せ、そっと口づける
甘く柔らかいユノの唇が僕のそれをしっかりと捉えて、食む様に応えてくれる



『まるで炎が燃えているみたいな色だったんだ…
俺のさ。チャンミンへの想いを湖が形にしてくれたのかな』



ユノのバカ
そんなキザな台詞をどこで覚えてきたの?



ユノはズルい
自分で言ったくせに、照れて顔を背けるなんて



僕に、見せて
あなたのその想いを
僕が、描くから
あなただけのために



顔を背ける彼の顔を、今度は両手で引き寄せる
甘噛みするみたいな口づけを、ユノの全てを奪いつくすみたいな激しいものへ変えてゆく



この絵は…僕と彼の愛の証



僕の想いをデッサンして
ユノの想いを色付けて



そして、一枚の作品へと姿を変えるんだ



僕というキャンバスにユノが色を乗せてゆく
彼の唇が指が、木炭と筆になって



産毛を撫でる様な軽いタッチが僕の胸の控えめな突起を往復する



それだけで、身体がひどく熱くなってくるのは
僕の絵が、描いた主をユノへと捧げているからかもしれない



ユノと初めて口づけを交わした時も
僕はこうして自分の書いた作品の前で
ユノと自分の絵に絡めとられたんだ







『チャンミン…この絵が出来上がった時、チャンミンへ伝えたい事があるんだ』



両手で戴くようにして僕の指に口づけたユノが、そう告げた時



最奥へと再び注がれた彼の深い愛の余韻で
僕の身体は小さく波打ったまま、その声を遠くで聞いているみたいだった








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この記事のコメント
いちゃこらカップルね( ✧Д✧) カッ!!
すみを オチュカレ━(〃´∀`)ノ━ッッ!!!

ふっふっふっ(๑•̀ㅂ•́)و✧

今日は星鏡が来そうな予感がしてたのよ( ✧Д✧) カッ!!

だから1拍手👏は貰ったわ( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!

なんだかんだ この星鏡のお二人様󾬌
いちゃこらカップルね(๑•̀ㅂ•́)و✧

『まるで炎が燃えているみたいな色だったんだ…
俺のさ。チャンミンへの想いを湖が形にしてくれたのかな』
………ってユノ( ̄∀ ̄;)
キザよ( ✧Д✧) カッ!!
サラッと言っちゃうあたり 天然のたらしだわ( ✧Д✧) カッ!!

チャンミンがお風呂あがりに 一心不乱に
バスローブのまま描いた絵!!
あたしも 見てみたいなぁ〜★.。・:*:・゚`☆.。・:☆♪

いつも チャンミンを優しくバックハグしながら
さり気なくサポートする
大人のユノが 素敵だわ・:*:・(*´艸`*)・:*:・

すみを!!あたしのスタポのガーデン見て󾬌
ラブリーに変わったら・:*:・(*´艸`*)・:*:・
クーポンないくせに 使っちゃった( ̄∀ ̄;)
豆も無いくせに 直ぐがちゃしちゃう癖……

なかなか治らないわ川;゚;Д;゚;川ひぃぃぃぃぃぃ

2017-02-27 Mon 19:42 | URL | くみちゃん #- [内容変更]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017-02-28 Tue 14:50 | | # [内容変更]
Re: くみちゃん様
こんばんは!
コメントありがとうございます(o^^o)

バレてしまったか( ̄▽ ̄;)
何とか必死こいて日曜に半分くらい書いて、ぎりぎり仕上がったのよぉ(T_T)
一週間に一話しか書けなくて...
何かホント自分の中に時間と余裕が無いんだってしみじみ思いました( ノД`)

華筏では、すみをが初めてラブシーンを書いたんですよ。4日くらいかかって(>_<;)
儚げな華筏のチャンミンに相応しい妖艶さをどうやって表現するかってすっごく悩んだ思い出があります

星鏡の二人には、こっちもうんざりさせられるほどラブラブでいて欲しいんです
長年ノーマルヲタ(こう書くと語弊があるかも知れませんが…)だった私が、その二人を恋人同士に見立てて妄想のお話を書いたのが「華筏」だったので、集大成ではないですけれど思い切り幸せな二人でいて欲しい(*´艸`*)
そんな思いが、やたらといちゃいちゃさせてしまうのかも(((^^;)
2017-02-28 Tue 19:54 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: ユ****様
こんばんは
コメントありがとうございます(*^_^*)

いやー、羨ましい限りでしょ( ̄▽ ̄;)
どんなお話を書いていても、そしてリアルでも
チャンミンは、ただただ羨ましいんです(。-∀-)

私って、いっつもユノに塩対応なんです
くみちゃんさんに言われるんですけど(^▽^;)
好きだから悪態つく...これってまんまチャンミンじゃん!ってたまに思います(笑)

このお話みたいにユノにバックハグされたらどうする!ってくみちゃんさんに言われて、背負い投げすると答えたゆんちゃすみです(*≧艸≦)

ユノって、人たらしだと思うんですけれど
ちょっと乙女チックなところがあって...かっこいいくせにサラッとロマンチックな事を言いそうっていう、私の妄想なんですけどね!!
このお話のユノは特に、チャンミンを猛烈に愛している設定なので尚更キザなセリフを言わせてしまいました(♡ˊ艸ˋ)
2017-02-28 Tue 20:12 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017-03-02 Thu 22:12 | | # [内容変更]
Re: りょ****様
こちらにも、ありがとうございます(∩´∀`)∩

そおなんです!
まさにまたもや的確な表現をいただけて、すごく嬉しいです(*´艸`*)

チャンミンが華筏で、ユノが星鏡なんですけれど
語り手は逆で書いてるんですよー!
華筏はユノ目線、星鏡はチャンミン目線で私が書かせて頂いているのが、まさしく
りょ****さんがおっしゃるようにユノがチャンミンの星鏡で華筏を作り揺れているという感じなんだなーと1人で悦に入ったゆんちゃすみです☆d(´∀`*)
2017-03-03 Fri 17:22 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
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