スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
渇欲 31
2017-01-15 Sun 21:00


このお話はフィクションです






「あのさ。ほんとに何の用?俺これから出かけるんだけど」



目の前まで距離を詰めるヤツに再び聞く



俺の仕事が終わる時間を予想して、ミノもそろそろ屋台に着く頃だと思う
こんなヤツの相手をしてる場合じゃないっていうのに



『チェ・ミンホの退院祝いか?』


「はぁ?!何でそれをっ?!」



チョン・ユンホに間合いを詰められた俺
デスクに乗っかる様になってしまい、上の書類が音を立てて散らばった



『シム・チャンミン。俺の事ばかり知られているのは不公平だと思わないか?俺も、お前の事を知りたいと思ってな』



細く節張っている指を俺の顎に添えたチョン・ユンホは、そう言って俺の目を見つめる



何の感情も持たない様なヤツの黒い瞳
何を考え何を映しているのか、全く読めない



この目に見つめられると…
俺は身体が硬直して動けなくなるんだ…



『チェ・ミンホは今頃、久しぶりに会う旧友と屋台で再会を喜んでいるだろう。
シム・チャンミンから“外せない用事が出来た”というメールが彼のスマートフォンに届いた後にな』



?!?!
はっ?!何言ってんだコイツ



「意味わかんないんだけど?」



相変わらず距離が近いヤツを遠ざけるべく膝を立て、防御体制をとってヤツに聞き返す



『いい大学を出ている割に理解力が無いな。その言葉の通りだよ。お前と夕食を摂ろうと思ってな、段取りをつけたんだ』



ますます意味がわからない



「何で俺があんたと飯を食うんだよ?その為にミノの友人をお膳立てして、俺のスマホを乗っ取ったとでも言いたいのか?」



馬鹿馬鹿しい
無表情のままくだらない事を言うチョン・ユンホに腹が立ってきた



「そこを退いてくれよ。出かけるんだってば」



腹が立って来ると俄然勢いがつく
そう言ってチョン・ユンホの胸元を手で押した



『その通りだ、シム・チャンミン。

チェ・ミンホの友人を探し出して会いに行かせ、
お前のスマートフォンに成りすましてメールを送らせた。

出かけるのは俺と一緒だ。さあ、行くぞ』



胸元にあった俺の腕を掴んでヤツは体を翻す



背格好は似てるけどがっしりとしているチョン・ユンホの力は案外強くて
俺は強引に引きずられてしまう



「おいっ!ほんとバカな事はよしてくれよ!
なんでお前なんかと飯を食わなきゃいけないんだって!」



足がもつれながら、かろうじて転ばずついて行く
チョン・ユンホは俺に何を言われても意に介せず、知らん顔だ



「待てって!戸締まりすんだってば!!」



俺ってやつは…どうしてこうなんだ
でも一度荒らされてるし、戸締まりは欠かせない
…って事務所を荒らさせたのはきっと、目の前でキョトンとしているこの男だっていうのに



無表情だったチョン・ユンホがキョトンとしたと思えば
今度はあろうことか、可笑しそうに肩を震わせて笑うんだ



『面白い男だな、お前は…』



引っ張る手を離し、事務所の鍵をかける俺を見ながら愉快そうに笑う



「うるせーな。俺に関するあんたの感想なんかどうでもいいわ」



なぜか恥ずかしくて
つっけんどんな言い方をする俺
チョン・ユンホはフッと鼻を鳴らした



ゴミや荷物が散乱した薄暗い廊下を進む
前を歩くヤツの背中は、本当にこのボロい雑居ビルとは似つかわしくない雰囲気だ



見るからに高価そうなコートはカシミアだろうか
シンプルな作りが、ヤツのスタイルの良さを引き立てている気がした



ビルを出ると
すぐそこにあのメルセデスAMGが停まっていた
この車自体もまた安っぽい店が立ち並ぶこの界隈には不釣り合いで、すごく奇妙な光景だった



あの男だ…
チョン・ユンホの秘書か何かに見えるエリート風の男が、ベンツのドアを開ける



『さっさと乗れ』



俺がエリート風の男を睨んでいる後ろから
チョン・ユンホに背中を押され車に押し込められる
っていうか、本当に何で俺はこんな事になってんだ…



革張りのシートはその物自体が熱くなる仕様みたいで、この寒さにもホッとする座り心地だった
俺…ベンツなんて生まれて初めて乗るけれど
それは車のシートとは思えない程の快適な空間だった



いけね…
初めて乗るからって子供みたいにシートを叩いたり
ベルベットの様な肌触りの内装を触ったりしてる場合じゃない



腕を組み、踏ん反り返る様に座り直した



車中では会話は全く無く
車は程なくしてどこかの静かな建物に入って行く
運転していたエリート風の男が再びドアを開け
ヤツに続いて俺もベンツを降りる



「ひぇー、どこだ、ここ?」



重厚感のある造りの建物は、レストランだろうか?
車窓から見えた景色を考えると、ヤツの家がある近辺だと思われた



自分で悲しくなるくらいにキョロキョロと辺りを見渡しながら、ヤツの後ろをついて歩く
こんな場所に来ることなんか今後一切無いだろうし、こうなったら気持ちを入れ替えるしかない



最大のターゲットである男が目の前に居るんだ
またとない機会だ…そう思おう



何人ものスタッフが入口で勢揃いし、大げさに頭を下げてヤツを出迎える光景に驚きつつも



持ち前の記者魂で
このあり得ない状況を乗り切ろうと思っていた







次回「渇欲32」は1/18(水)21時に更新致します

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト
別窓 | 渇欲 | コメント:8 | ∧top | under∨
<<華筏 第2章 ~星鏡 9~ | TVXQ 〜Vertigo〜 | 渇欲 30>>
この記事のコメント
No title
☆*:;;;;;:*☆GOODNIGHT☆*:;;;;;:*☆

9時になるのを待ち構えてたのに
ありをに
やられたわ( ✧Д✧) カッ!! 流石!!手が
早いわ( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!

チャンミンったら ユノに
強い口調で 言ってるそばから
事務所の戸締まりする!!だって!!( ・ิ౪・ิ)
((´∀`))ケラケラ((´∀`))ケラケラ

ほらっ ユノも 笑ってるじゃないの!!(*´艸`*)クスクス
何だかんだ
嫌嫌(。・`Д・´)言いながら ユノに
ちゃっかりついてくチャンミンが
可愛いわ( ✧Д✧) カッ!!
例の🚗メルセデスAMGが
お待ちかねよ( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!
次は レストランに連れて行って
チャンミンにご馳走を食べさせて
ユノは チャンミンを食べる気ね( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!

テーブルの上に乗せて美味しく
召し上がれ♡(๑¯ ³¯๑)

すみをの アイコンが テミンから
やっと ユノに戻ったわ( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!
もうすぐ ユノが帰って来るからね(*´∇`*)
お帰り!!すみを( ✧Д✧) カッ!!
2017-01-15 Sun 21:22 | URL | 戸締まりするシムチャンミン( ー`дー´)キリッ♡ #- [内容変更]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017-01-15 Sun 21:29 | | # [内容変更]
Ωヾ(・∀・` )ヘーヘーヘーヘーヘーヘー
ユノったら、チャンミンと一緒に過ごしたいが為にミノの旧友を探しだしてチャンミンのスマホまで乗っ取ったのねぇ( ̄ω ̄)フーン
めっちゃ好きやんー(艸д゚*)ィャ→ン♪

おベンツの内装に感激して、子供みたいにシートを叩いたりベルベットの様な肌触りの内装を触ったりしてるチャンミン(*≧д≦)カッ(*≧Д≦)ワッ(*≧∀≦)bイイ♪

今晩もお泊りかしらぁ(〃艸〃)ムフッ
食事の後の運動も大切よ( ✧Д✧) カッ!!
2017-01-15 Sun 21:55 | URL | Ali #- [内容変更]
Re: くみちゃん様
こんにちは〜
コメントありがとうございます(*^_^*)

姉さん...新人が登場しましたよ( ✧Д✧) カッ!!
愉快なシム家、コブラツイストさんに続く新人!!
っていじるのはやめておきます( ̄▽ ̄;)
SHI〇eeだけじゃなくバン〇ンにまで手を出して!!って逆に突っ込まれちゃうし〜(-∀-`; )

そうよ(`・ω・´)キリッ
しっかり者のシムさんは、戸締りも万全よ!
きっとこの子ってば、自分の動揺を隠そうとしてたんだと思うわ!
もしかしたら俺ってばまた食われちゃうのかもぉ...なんてね(o´艸`)

っていうか、くみをもありをも!同じ事言ってるわ!
食事の後はホニャララって( ✧Д✧) カッ!!
全く...どんだけヤらせたいのよ( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!

アイコンはそのうちまたテミン君に戻るかもよ(ΦωΦ)
2017-01-16 Mon 11:06 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: りょ****様
こんにちは!
コメントありがとうございますヾ(〃^∇^)ノ

ただの他人という関係が少しだけ緩和したのでしょうか…
前はね、会話なんか無くて...
身体だけ交わしていただけですから(//∇//)
こういう風に書くと、ちょっと大人な雰囲気ですよね!
って十分すぎるくらい大人の私が言ってみる(笑)

りょ****さんが表現して下さったイメージがすっごく気に入ってしまいましたァキャァ♪(*ノ∀ノ)
ユノが歩いた道跡にかかる薄い...という行です♡♡

りょ****さんのその表現、ぜひ渇欲のユノの描写に使わせて頂ければ嬉しいです( ´艸`*).。*

さてさてこの二人のお食事はどんなディナーになるのでしょうか!
レストランの厨房に潜んでおきますね(-∀-`; )
2017-01-16 Mon 16:18 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017-01-16 Mon 16:34 | | # [内容変更]
Re: Ali様
こんにちは〜
コメントありがとうございます(o^^o)

ちょいとお姉さん
くみをと揃いも揃って、食後の事ばっか考えてやいませんか( ✧Д✧) カッ!!

またもや?!
ユノ代表ってば、チャンミンの事がそんなにお気に召したって事かしら(*≧艸≦)
いやいや...
きっと負けん気の強い感じが気に入って
食事をしながらゆっくり観察したいだけなんじゃないかしらぁ?(゚∀。)?

ありをもくみをも...すみをがまだ続きを書いていない事を知って、ゆんちゃすみを操るつもりね( ✧Д✧) カッ!!

((( ;゚Д゚))エッ!?誰もそんな事言ってないって?!
が、頑張って書きます…(^ω^;);););)
2017-01-16 Mon 16:48 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: りょ****様
イヒヒ(*´罒`*)
ありがとうございます♡

相応しい場面を作ってぜひ入れたいと思います
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
2017-01-16 Mon 19:05 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
∧top | under∨
コメントの投稿

管理者だけに閲覧
 

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。