スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
縁結 第2章 ~至愛 番外篇 8~
2016-12-07 Wed 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
ご承知おきください




side Crown Prince Yunho



どうしても午前中にやらなくてはならないと言われていた公務を終える



急いで部屋に戻り大学に向かう支度をする
今から行けば、何とか三コマ目に間に合うだろう
エントランスに向かう時に、コ尚宮に会った



〈おそれながら申し上げます。嬪宮様におかれましては、本日教授のご都合でゼミの時間が一時間遅れ、お戻りになるのは夕刻になるそうです〉



俺が問うより先に聞きたい事の返事をくれる
そっか…平日だしな、仕方ない



理系の学部に通うチャンミンは、文系の俺と違って連日目一杯の講義を受けているから、毎日だいたい俺より遅く帰ってくる



それでも以前はチャンミンと少しでも時間を共有したくて



朝も自分の講義が始まる一時間以上早い時間にチャンミンと一緒の車で大学に向かい、帰りはドンへに付き合わせて時間を潰し、チャンミンの講義が終わるのを待って一緒に帰ってきた



俺が公務に時間を費やす様になってからは
それも無理になってしまったけれど



共に暮らす様になってから
もう随分と月日が経った気がする
時の移ろいは、ただそれだけで様々な事を変えて行ってしまう



少しずつ生じる時間のズレが、夫婦にとって大きな溝になるのかもしれない



でも
俺は絶対にそうならない様にするんだ



時間のズレは、可能な限り元に戻す様に努力する
万一溝が出来てしまったときは気づいたら即、修復する



チャンミンと一緒にいる時間を捻出するためには、自分の時間を犠牲にすればいい



犠牲にするっていうのは語弊があるな
俺の方が、チャンミンに合わせていくって感じか…



前は二日とおかず通っていた大好きな乗馬も
今はほとんど行かなくなった
それよりもとにかく、東宮殿のテラスのベンチに腰かけてチャンミンの話を聞く事の方が楽しくて



乗馬が趣味だった俺は
チャンミンの顔を見る事が趣味になってる気がする



彼が身振り手振りを加えて、目をくるくる動かし、俺に語りかけてくれるのが楽しくて堪らない
見つめているだけで心が満たされていくんだ



こうやってチャンミンの事ばかり考えていると、苦手な教授の講義すらあっという間に終わってしまう



チャンミン言ったらきっと、ものすごい勢いで怒るだろうな…



「殿下!!講義は集中して受けて下さい!!」
真面目な彼は前のめりになって、そう言うだろう



以前は机に突っ伏して講義の大半を眠って終わらせていた俺だったから
こうしてしっかり前を向き、ノートを開きシャープペンシルを持っているんだから大きな進歩だ



なんて屁理屈を言ったら
あの恐ろしいコブラツイストをキメられそうだな…



午前中は公務で来られなかったけれど、予定通り三コマ目と四コマ目を受講して大学を後にした



〈殿下、お疲れ様でございました。予定通りショッピングセンターに向かってよろしいでしょうか?〉



大学の入口に迎えに出てくれたイ内官
『うん、頼む』と言って彼と共に車に乗り込んだ



〈テミン様から良い情報は得られましたか?〉



車の中で問うイ内官に首を振った



『それがさ。結局何がいいのか分からなくて…』



実は俺
チャンミンと迎える大切な一日を記念して、彼に何かサプライズを贈りたいと思ってたんだけど…



元々こんな性格だったから、あいにく人を喜ばす術に関しては不得手で
頼みの綱のテミンにも〈自分で考えてよぉ~〉とあっさり見捨てられた



万事控えめな性格のチャンミンは、あまり物欲もないらしい



服装もシンプルな傾向を好み…と言っても性別を隠しているから好みを出せないってのもあるだろうけど、用がない時はブラウスにパンツという至極シンプルな服装でいる



母上が一緒に買い物に行った時も、欲しい物を買ってあげると言うのへ
「お気持ちだけで嬉しいです。その分で大妃様のお土産を求めましょう」と返したらしい



〈嬪宮様も殿下と同じ男性ですからね。かと言って殿下が欲しいとお思いの物を嬪宮様が欲しがるとも思えませんし…〉



そうなんだよな
俺は甘い物に目がないけど、チャンミンはケーキも好きじゃないみたいだし



俺が喜ぶことをチャンミンも喜んでくれるだろうか…



俺が嬉しい事…
それはチャンミンと一緒に居られることだ…



喜ぶ喜ばないは抜きにして、サプライズはあくまでも添え物的に考えよう
前もって注文してあった物を店に取りに行き、足りない物をイ内官と一緒に買い揃えていった



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



大妃様も母上もおられず寂しいとおっしゃる父上のワガママに付き合わされ、夕食は大殿で三人でとった



チャンミンは優しいから父上にもあれこれ気を配り、父上は俺が見たこともないくらいに相好を崩しておられる



まあ、そんな所も親子って事だ



打ち合わせ通り、食事の途中でイ内官が至急の用件だと俺を呼びに来る
チャンミンに犠牲になってもらい、俺は急いで東宮殿に戻った



喜ぶ喜ばないは別だと言えども
驚いてこそのサプライズなんだから
そんな思いで、柄にもなくハートのバルーンでせっせと部屋を飾りつけていく



前にドラマで見た光景を自分のイメージで再現する
新婚さんは結婚式を終えた後、こんな飾りつけをされた部屋に戻ってきてたから



俺とチャンミンは新婚なんだ
一日くらいその気分に浸ったっていいだろ



飾りつけを終えて、最後にチャンミンのベッドにぬいぐるみを置いた



〈殿下っ!嬪宮様がお戻りです!!〉



間に合った…
ホッと胸を撫で下ろし最後の仕上げに入る



俺とチャンミンの
とっておきの夜が始まった



良い思い出を作りたいな…






ランキングに参加しております
応援していただけると嬉しいです

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト
別窓 | 至愛 | ∧top | under∨
| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。