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縁結 第2章 ~至愛 60 最終話~
2016-11-18 Fri 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
ご承知おきください




side Crown Prince Yunho



大殿に程なく近いこの場所
昔、王に先立たれた妃が静かな余生を送っていたという、楽善斎(ナクソンデ)と呼ばれるこの建物が建っている



内装を今風に改築しつつも、古き王朝の作った趣を残しテラス状になったこの場所は、俺の伴侶のお気に入りの場所になっていた



今日はそこを借りて、勲位授与者の名簿を作成していた



全く…人使いの荒いやつだ
この春に即位した従兄弟の飄々とした顔を苦々しく思い浮かべながら、莫大な量の書類に目を通す



〈何年経っても宿題をちゃんとやってないって怒ってたよ?だからさ、ヒョンにはこの仕事がちょうどいいでしょ?〉



どーせ俺はお前達より頭が悪いですよ!
だからいつまでたっても、山のようにいる王族の顔と名前が一致しないんですっ!



ブツブツ文句を言いつつ、勲位を与える王族の名前を見ていった



「ああっ!!いけませんっ!……コラァ!待て!!」



本殿から渡って来る際に登る階段の下から、賑やかな声が聞こえてきた



可愛らしい薄桃色のチマを膝まで手繰り寄せ、おぼつかない足取りで階段を登る子の足を掴む手が見える



〈おトォ様ァ!おかぁ様がいじめるゥ!!〉



伸びてきた髪を一丁前にタウンモリ(一本の三つ編みを後ろに垂らした幼い娘の髪型)にして、見るからに可愛らしい公主(王の嫡女)様が口を尖らせる



「誰がいじめるんですかっ!悪い事をしたのは誰ですっ?!」



そんな小さな公主様相手にも、正当な理由を言い真っ向からぶつかる生真面目な人



『ミヒャナ。お母様はああ言ってるけど?どっちがほんと?』



俺の膝の上にたどり着き、盾を得たとばかりに隠れる小さな公主様に尋ねる



ぷくーっと頬を膨らます姿は、誰かさんと誰かさんにそっくり過ぎて嫌になる
俺は相変わらずこんな顔をされるのに滅法弱い



〈わたしです…おトォ様ごめんなさい…〉



『おお~いい子だな。でもお父様にじゃなくて、ちゃんと謝らなくてはいけないのは誰?』



プゥっと膨らましていた頰をつついて言うと、コクコク頷いて再び立ち上がる



〈おかぁ様ァ、ミヒャンがいけない子です。ごめんなさい〉



その場で腕を組み、仁王立ちしていたチャンミンの足元にしがみついた



ミヒャンは今年三歳になる俺たちの娘だ
といっても、当然ながら実の子ではない
実の父は夢を叶える為に欧州で暮らし、実の母はその職務を黙々とこなす毎日を送る



あれから五年
時の移ろいは、多くの事を得て多くの物を変えた



大妃…キュヒョンの母親が主となり仕組まれた王室最大の悪事を収集させる為に、俺は皇太子の座を辞した



大王大妃様、そして国王である父上
そしてこれからの王室を共に背負って行く約束を交わした従兄弟のキュヒョンとで、熟慮した結果だ



チャンミンが席藁待罪をする前で大王大妃様に平手打ちをされた大妃
泣き崩れ悔い改めても、もう物事は大きく動いてしまっていた



チャンミンが男である事実をばらまく腹づもりだったらしく、その段取りが出来ていたが寸前で食い止めることが出来た



この事実を国民にまで伝えるという事は、彼と彼の家族の尊厳を守る為にどうしても防ぎたかった



その代わりに、大妃やその一派が流布していた俺の皇太子としての資質を問う内容の記事を使った



俺はその反省をしもう一度心を入れ直すために皇太子の座を辞し、今後は圭賢大君の補佐を精一杯していくという事を表明し先手を打ったんだ



大妃は自らの過ちを反省するべく、返り咲いたばかりの表舞台から身を引き髪を下ろした
今はひっそりと徳寿宮で先祖に祈りを捧げている



キュヒョンは以前固辞した公親王の地位につき
俺と共に国王陛下の補佐を務めたのち、今年父上の跡を継ぎ即位をした



俺は皇太子の座を辞したけれど、自らがついた大きな嘘の罪を償うために自分の出来ることを精一杯していくと皆に誓ったから、若くして王となった従兄弟の補佐をするべく日々頑張っている



今は俺が、允浩大君と呼ばれ
チャンミンはそれまで呼ばれていた嬪宮を付けず、媽媽(マーマ、身分の高い人に付ける尊敬語)と呼ばれていた



「ミヒャナ。約束をした事はきちんと守りましょうね?」



足元にいるミヒャンを抱き上げたチャンミンが俺の元に歩み寄る



「ユンホ様。この時期はまだ風が冷たいです。あまり長居をすると風邪を引きますよ?」



隣に腰掛けて、手元を覗き込んだ



「国王陛下にご助言しておいたんです。何年経っても私の出した宿題をやってくださらないと」



そう言いながら、フフっと笑った



『キュヒョンから聞いた。全く…二人して記憶力を自慢すんなよな』



さっきのミヒャンと同じ様に、今度はチャンミンの頰を指で突いた



ミヒャンはテミンの子だけれど、チャンミンによく似ている
チャンミンはお義母さん似で、テミンはお義父さん似だから、ミヒャンは祖母であるお義母さん似なんだろう



キュヒョンの配慮で、テミンの子は俺たちの養女となったけれど
チャンミンが男だと知らない女官はみんな、実子だと思っている



春の庭を彩る花たちの華やかさとはうらはらに、チャンミンの言う通り頰をかすめる風はまだ冷たい



『ミヒャンが風邪を引くとまずい。きっとチャンミンにうつって、そうなると俺も絶対うつるからな。戻ろうか』



チャンミンの手を握って立ち上がる
離れたところに控えるイ内官に軽く手を上げた



少しだけ寄り道して咲き誇る春の花を愛でながら並んで歩く



「僕がミヒャンからうつって、何でユンホ様に?」



そう言ってチャンミンが首を傾げた
ミヒャンはチャンミンに抱かれ、その温かさのあまりあっという間に夢の中だ



『決まってるでしょ?記憶力はいいのに、そういうの疎いのなホント。俺たちがラブラブだからに決まってるでしょ』



繋いだ手を引っぱられた事で不意を突かれ、よろめくチャンミンを抱き寄せて口づける



「ユンホ様っっ!僕はミヒャンを抱っこしてるのにっ!危ないじゃないですかっ!」



キスをした事よりも、そっちを怒るチャンミンは
もうすっかりミヒャンの親になっていた



それでももう一度ミヒャンを抱き直し、今度はちゃんとチャンミンからキスをし返してくれる
この五年という月日は、恥ずかしがり屋のチャンミンを少しだけ積極的に変えてくれた



思いがけない運命によって縁を結んだ俺たちは
今こうして、静かに愛を育んでいる



性別をも苦難をも超えた至上の愛を
これからも永遠に…







この後18時半にあとがきを更新致します
よろしければ合わせてご覧下さい

最後までご覧いただき
本当にありがとうございました


ゆんちゃすみ




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この記事のコメント
。゚(。>ω<。)゚。ピー
とうとう最終回…
今日だったのね…
すみを、お疲れ様<(_ _)>
でも、、ありを寂しい(´;ω;`)ウッ…
毎日会社から帰ってここへ飛んでくるのが1日の癒しだったから(´;ω;`)ウッ…

(*´艸`)キャ
2人に可愛い子供が出来てるぅ♡
テミンったら、なかなかやるわね( ✧Д✧) カッ!!
きゃー♡
ミヒャンちゃんの『おトォ様』『おかぁ様』呼びに萌え~キャハ━━━━(#゚ロ゚#)━━━━ッ!!
いいわぁ♡
理想的な家族じゃないのぉ♡
しかもチャンミンに似てる子ですってー(*≧д≦)カッ(*≧Д≦)ワッ(*≧∀≦)bイイ♪
王室はシアワセ色の花に包まれたのね♡

性格極悪ぬりかべババァも先祖に祈りを捧げる暮らしをしてるみたいだし、仕方ないから許してあげるわ( ✧Д✧) カッ!!

すみを、最後にもう一度♡
お疲れ様でした‼
心躍る素敵なお話を本当にありがとう(*'ε`*)チゥ
さすがありをの自慢のダーリンだわ♡
サランヘヨ~♡
2016-11-18 Fri 18:27 | URL | Ali #- [内容変更]
至愛完結👏👏👏おめでとう★.。・:*:・゚`☆.。・:☆♪
至愛完結!!おめでとう★.。・:*:・゚`☆.。・:☆♪
👏👏👏👏
今日はありをが一拍手👏くみをが2拍手👏で
ワンツーフィニッシュ( ✧Д✧) カッ!!を
飾れて良かったわ٩(๑>∀<๑)و♡

なんか あゆさんの誕生日企画から
始まった 縁結からの至愛!!
こんなに 長編になるなんて
誰が思ってたぁぁぁぁ?←←ってこらこらっ(笑)
最終話で
ユノとチャンミンに子供が居て
賑やかになってて ε-(´∀`*)ホッこりしたなぁ〜★.。・:*:・゚`☆.。・:☆♪
実父はやっぱりテミンだったね٩(๑>∀<๑)و♡
でも………母親は誰( ̄□ ̄;)!!( ̄□ ̄;)!!
まっ!!まさか………す○を!!…………いやいや(。・`Д・´)(ヾノ・∀・`)ナイナイ いくら作者でも
そこまで 職権乱用は……(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

陰謀が渦巻いていた宮中も 新しい風が
入って みんなそれぞれの役割をして
前に向かってるし 何より
ユノとチャンミンと子供と
3人仲良く暮らしてるのを見守れて
くみをは感無量だわ(゚´Д`゚)゚。━━━ン!!!!

思いつきで始まったお話だけど
すみをの勉強熱心さと 語学力のお蔭で
本物の 『宮』を見ているようだったわ♡(๑¯ ³¯๑)
あたしは こんなにお話を書く能力はないから
毎日毎日楽しく読ませて貰ったよ♡(๑¯ ³¯๑)
毎日 ありをと6時に一拍手を
狙いながら……(b´∀`)ネッ!
たまに 刺客に阻まれたりして( ✧Д✧) カッ!!

兎に角 すみを長編大作最終話
お疲れ様でした👏👏
2016-11-18 Fri 18:29 | URL | くみちゃん #- [内容変更]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016-11-18 Fri 20:28 | | # [内容変更]
Re: Ali様
おはようございます
最後までご覧頂きありがとうございました

ありを〜
今までで一番長いお話が終わりました
本家のドラマも縁結の時にありをにも見て貰ったけれど、楽しんでもらえた様ですみをもホッとしています

テミンくん...おマセ設定にしてたので(*´艸`*)
ちゃっかりいい人つくって手をつけてたっていう...どうしても二人に子供を持たせたかったので♡ちょっと無理やり感がありますが...(-∀-`; )
きっとチャンミンに似た可愛い姫路だと思います!
「おトォ様ぁ」という口調は、実のお父さんに似せてるつもりです(*´ω`)エヘヘ

ぬりかべババアも最後はありをに許して貰えてよかったね(((^^;)
2016-11-19 Sat 06:33 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: くみちゃん様
おはようございます
最後までご覧頂きありがとうございました

長かったですね(。>Д<)
すみをがお話をうまくまとめられずに余計長くなってしまったと思うのですが、一つのお話としてはきちんとまとめることが出来たのかな、と満足しております(*´∀`)
「宮」のイメージを損ねず出来たのか不安ですけれど...

Σ(=o=;)ギク!!
ミヒャン様のお母様は...まさか作者がそこまで職権乱用するってお思いですか(A;´・ω・)アセアセ
きれいな女官あたりをイメージしておいてください...決してトン尚宮さんと禁断の愛を...モゴモゴ(*´・x・`*)

最後は二人に「宮」と同じ様にお父さんお母さんになってもらい、また新たな家族として出発したというエンディングにいたしました♡
2016-11-19 Sat 06:44 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: りょ****様
おはようございます
最後までご覧頂きありがとうございました

長いお話に最後までお付き合い下さり、また温かいコメントを頂戴し心からお礼を申し上げます(´∀`*)

一番最初の公務で起きた出来事...
それによって傷ついたにもかかわらず、ユンホ殿下に宿題出して前向きに乗り越えたチャンミン妃でした
ユンホ殿下も一生懸命頑張りましたが、まだまだチャンミン妃の合格点は貰えていなかったんですね(笑)

構成上、色々と回収できていない点もあるかと思うのですが、最後はどうしても二人に子供を持たせたかったので♡
おマセ設定のテミンくんにきれいな女官さんあたりといい仲にしてしまった次第でございます(((^^;)

その内容でスピンオフのオマケをこっそり書きましょうかね(*´ω`)エヘヘ
2016-11-19 Sat 06:52 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016-11-19 Sat 07:11 | | # [内容変更]
Re: ユ****様
こんにちは
最後までご覧頂きありがとうございました

(*´ω`)エヘヘ
すみません、本当に(((^^;)
一気に五年端折りました(笑)
「宮」も最後、あとがきにも書いた様な形で数年後に飛んだので、私もいよいよ60話まで来たし、王様達にも事実を打ち明け、キュヒョンとも和解したし...という事でこの様なエンディングとさせて頂きました

どうしても二人に子供を持たせたかったので...おマセなテミンくんに急遽作ってもらった次第です(∀`*ゞ)テヘッ
2016-11-19 Sat 12:44 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
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