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縁結 第2章 ~至愛 23~
2016-09-28 Wed 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
ご承知おきください




side Crown Princess? Changmin



まさに疲労困憊という言葉がぴったりだった僕



疲れているからすんなり眠れそうなものなのに
早めにベッドに入った僕はなかなか寝付けず、右に左にと寝返りを打ちながら溜息ばかりついていた



あれから…ユンホ殿下はどうなさったかな…



疲れているのでそっとしておいて、と言った僕を
ただ呆然と見送っていたユンホ殿下…



ユンホ殿下に対して腹が立ったわけではない



だって殿下は僕に対して冷たい事をおっしゃった慧恩君様と、僕の肩に触れたキュヒョン様に対して怒りを爆発させただけで



むしろ僕を大切に思ってくださっているからこそ、あんな風にしたんだとわかっている



ただ…僕を置いて一人で行ってしまった事が寂しかっただけ



皇太子であるユンホ殿下の隣に立つ皇太子妃として、その責務に向かおうと努力していた矢先だったから



隣に居るべきユンホ殿下の姿がない事が、僕にはまだ負担が大きすぎて
そんな事にも少しずつ慣れていけるのかと不安になってしまったんだ



どうせ眠れないのなら星でも見ようかと思い立ち、ベッドから出てガウンを羽織る



深夜の東宮殿は、全てが時を止めたかのような静寂に包まれている
実は其処彼処にたくさんの警護の人達がいるらしいんだけれど…



ホールからテラスに出る扉を開ける
秋の深まりを教えてくれるように、虫達が奏でていた音色も控え目になっていた



『チャンミナ…』



テラスに置かれたベンチには
僕と同じようにガウンを羽織ったユンホ殿下と、いつも通りこちらを見ながらバンビが佇んでいた



「殿下…眠れないのですか?」



バンビが僕のために空けていてくれているユンホ殿下の隣の空間に、腰をおろす



『まあな。これでも意外に、悩むと眠れなくなるタイプなんだ』



ユンホ殿下は僕に背を向ける様に座り直してから、ぼそっとおっしゃった



…やっぱり
僕が殿下を避ける様にしてしまった事を気にしていらっしゃるんだ



年上だけど…こんな風に分かりやすく拗ねるユンホ殿下が愛おしくてたまらない



謝る…?ううん、僕がした事は間違ってない
ユンホ殿下を拒絶したんじゃなくて、ただ一人になってぼんやりしたかっただけだから



「ユンホ様…」



僕にあえて向けている、その広い背中にゆっくりと凭れ掛かる
殿下の背中から伝わる鼓動が、自分のそれと共鳴している様な感じがした



「殿下はご存知ですか?指紋と同じように、僕たちの脈にはその人それぞれの脈動というものがあるそうです」



殿下の背中にぴったりとくっついている僕の耳
自分が喋っている声が、ユンホ殿下の身体を通して伝わってくる感覚がする



『俺は文系だから知らねー』



答えになってそうでなってないユンホ殿下の言葉
やっぱりちょっと拗ねていらっしゃるんだ…



「こうやって身体をくっつけて聞いていると、殿下と僕の脈動はぴったりと重なって聞こえるんです。僕たちは…二人で一つなんだなぁって思いました」



トクントクンと同じように脈打つ僕たちの鼓動
こうやって触れ合っていると…どちらの脈も、同じように速度を上げてくる



「殿下が怒るときは、僕だって怒っています。脈動も重なり合う様な運命の相手なんですから…ああいう時は僕を置いてったりしないでください」



ユンホ殿下に言われたと通り、殿下に直して欲しいと思った事はちゃんと言うって決めてるから…正直な気持ちを伝えた



『…チャンミナ、ごめん』



くるっと振り向いたユンホ殿下に肩を抱かれ、背中に触れていた僕の耳は殿下の胸元に引き寄せられる



殿下の心臓の音が…僕の鼓動よりもずっと早く脈を打つ
すると僕の鼓動もそれを追いかける様にして速まるんだ



『次に同じような事があったら…絶対に置いていかない。その前にあんな風にカッとならない様に気をつけるよ。不甲斐ない夫の尻拭いまでさせちゃってゴメン』



殿下が頭をペコっと下げているのが見えてなくても動きだけでわかる
身体を繋げたから…ユンホ様の動きに何だか敏感になった気がした



『テミンにさ、突撃されてバカオッパ!って言われちゃったよ。あいつってあんな可愛い顔してて案外容赦ないよな』



くくくっと笑うユンホ殿下の動きも胸元で目を瞑ってる僕に見えてる感じがする
きっとあのシャープな目を三日月の様にカーブさせて微笑まれてるはずだ



テミンはあの時ユンホ殿下を追いかけてって居なかったのか…のんびり屋だけど意外に機敏なんだよな



「僕がユンホ様のお部屋に行っている時も〈殿下とオンニはエッチな事するから邪魔しないで〉ってトン尚宮さんに言っちゃう容赦のなさです」



ユンホ殿下の笑う素振りにつられ、僕も苦笑しながら続く



『何だって?!テミンのヤツ…エッチな事って何だよ!もぅ!!』



くしゃくしゃっと頭を掻くユンホ殿下
三日月みたいにしていた目を今度は目一杯開いて白黒させてるだろうな



ユンホ殿下の声が、動きが
疲労困憊だった僕の心も身体も癒してくれる
嫌だった記憶まで、幸せな記憶で上塗りしてくれる気がした



「次のパーティーの時は…ちゃんと王族方の名前を覚えてくださいね?出来なかったら覚えるまで僕が特訓します」



立ち上がった僕は最後にもう一つ言いたかった事を伝えてから
「おやすみなさい」とお辞儀をして部屋に戻った



きっと殿下は『テミンだけでなくチャンミナ、おまえも容赦無いな』って思っていらっしゃるだろうな



幸せな夜明けから自分の立場に向き合った昼、そして辛い経験をした夕方からそれを消し去って貰えた夜



目まぐるしい一日が終わりを告げた深夜0時
僕もようやく眠りについた






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この記事のコメント
仲直り❀.(*´▽`*)❀.
ここの拍手👏👏には
魔物がいるわ( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!
くみをの1拍手👏👏を
阻む!魔物が( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!

………3拍手ってなんやねん(; ̄^ ̄)

うんうん やっぱりちゃんとふたりで
ゆっくり話をしないと
気持がモヤモヤして眠れないもんね。・:・(*´ー`*人)
ユンホ殿下も眠れなくて
バンビの縫いぐるみを持って←←可愛い(○´艸`)
庭のベンチに腰掛けてたみたいで
二人共一心同体だね(-´∀`-)
小さい事も 何でも話して
二人で解決していける関係になって欲しいなぁ♡(๑¯ ³¯๑)

………って ちょっと!りょんりょんさん?
あたしと同じ!しない!!って
きっぱり 否定したな( ̄∀ ̄;)
あたしは 香水は使わないんですよ( ー`дー´)キリッ
匂いフェチなんだけど 香水の香りは
昔からあまり好きじゃなくて
シャンプーの香りや柔軟剤の
フワッと香る匂いが好きなんです・:*:・(*´艸`*)・:*:・
だから 新製品が出るとついつい買って
試してますよ(๑•̀ㅂ•́)و✧

すみを!!あたしにって ゴリラを貼るのは
やめてよ((ノ`Д´)ノ<嫌ーーーー

あたしには 可愛い可愛いチャンミンか
ホミホミしてるホミンの奴でいいからねっ( ー`дー´)キリ

今日はスタポチャンミンやっと
レベル40になったわ٩(๑>∀<๑)و♡
秘密商店に出てきた 猫足( ✧Д✧) カッ!!
あれをゲットしたいけど クーポン使いすぎて
足りないじゃないのよーーー(゚´Д`゚)゚。━━━ン!!!!
せっせと 料理作ってクーポン貯めなきゃ( ✧Д✧) カッ!!
2016-09-28 Wed 18:26 | URL | くみちゃん #- [内容変更]
ただいま!(`・ω・´)ゞビシッ
今日もありをが本妻よ( ✧Д✧) カッ!!

┐(´ー`)┌ヤレヤレ
チャンミンの方がずっと大人ね‼
ユノったら、謝るタイミングがなかなか見つけられなかったのね…
チャンミンが脈動も重なり合う運命の相手って言ってくれてよかったよ…
ほんとに出来た妻だわ♡

でもきっとこうやって躓きながら成長してくのよねぇ(〃艸〃)ムフッ
ファンデーションをシワに埋めた慧恩君が悪だくみをしても2人で成長しながら乗り越えて行くのよ・:*:・:(*´д`)(´д`*)ネー:・:*:・
そして幸せに輝く美しい2人を慧恩君はク!ヤ!(p>皿<q)シ!イ!って地団駄踏みながら増えた白髪に_| ̄|● ガックリするのよー‼
ヽ(゚∀゚)ノ うぇ──────ぃ♪

2016-09-28 Wed 18:31 | URL | Ali #- [内容変更]
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2016-09-28 Wed 18:45 | | # [内容変更]
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2016-09-28 Wed 18:51 | | # [内容変更]
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2016-09-29 Thu 06:32 | | # [内容変更]
Re: くみちゃん様
こんにちは(*´ω`*)ノ))
今日もコメントありがとうございます♡

こんな可愛い仲直りはどうでしたか(o´艸`)
ありをの言う通り、ユンホ殿下よりもずっと大人のチャンミン妃が絡まった紐を解きました♡

ゆんちゃすみってちょっと拗ねるユノが好きなんでしょう?!わかりやすい〜((´∀`*))ヶラヶラって思いました?...(・д・)チッ
体育館の裏まで来てもらえます?ジョン〇ョンと待ってますので

えー
ゴリラ押しがお気に召さない様ですね( ノД`)
歌も上手いし高音でもがなる事が無いのですごく聴きやすいですよ♡きっと我が部の部長も納得してくれるはず!!すみをは小学生から高校まで、ずっと声楽を習っていましたが、歌声は今まで聞いた中でジョン〇ョンが一番好きです。ランボルギーニに乗ってるし...作詞家なので、そちらでも当ててますからね!

じゃあすみをが好きになればいいじゃんって言いました?あんでー( ̄× ̄)b゙NG!!
私にはもう心に決めた人がいるのでぇ〜♡

2016-09-29 Thu 14:55 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: Ali様
こんにちは(*^▽^)ノ
今日もすみをの本妻で居てくれてありがとう♡

ありをとすみをのサランは...通信速度も光より早く!!二人を結びつけているのよキャ─(´∩ω∩`)─♡

ありをも気に入ってくれたかしらぁ
こんな可愛い仲直り♡

ほんとチャンミン妃は殿下よりもずっとずっと大人で...バンビちゃん相手にいじけていたユノにちゃーんと仲直りのきっかけを自分で持っていったのね(*´艸`*)

脈動が合うなんてロマンチックだわぁ♡
ユノとチャンミンもよく寄りかかってたりしてるから、きっとお互いの鼓動を聞いた事があると思うの
なんかね、そういうのっていいなぁと思い、こんな内容にしてみたすみをです(*´∀`)

ほら、ありをもよく知ってるでしょう?
すみをはすっごいロマンチストでウブでシャイで...って誰よ!!聞き終わる前から舌打ち連呼してるのは!!
2016-09-29 Thu 15:05 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: りょ****様
こんにちは(*^▽^)ノ
今日もコメントありがとうございます♡

終わりよければ全ていし良し、という感じでしょうかね...チャンミン妃にとってはきっと良くも悪くも思い出に残る一日だったでしょう(><。)

クタクタなのに...ちょっと拗ねてるユンホ殿下にはちゃんと自分から仲直りのきっかけを作るという、本当によく出来た姫でございます!バンビちゃんも、押し込まれていた枕の下から脱出出来たんですねo(>∀<*)oよかったよかった♡

いやいや...そんなことおっしゃらないで下さい〜
私はりょ****さんに初めてコメントを頂戴する様になってから、貴女様が下さる端的なお声がとても嬉しかったんです

もともとは、師匠様の元で知り合ったもはや身内のようになった仲間の方々に読んで貰えれば...と思って書いていましたが、りょ****さんの様に私のお話を楽しみに待って居てくださる方が出来たという事が本当に励みになったんです

こっそりでもいいので...これからもお声を聞かせて頂ければ嬉しいです
2016-09-29 Thu 15:27 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: ユ****様
こんにちは(o´ω`o)ノ))
今日もコメントありがとうございます♡

((*///Д///*))イヤーン
ユ****さんが喜んでくださってる〜♡
なんといっても我々はユノさん背中溺愛選手権があったら確実に上位にくい込んでくるほどの背中フェチですからね!!(。・ω´・。)ドヤァッ

ちょっと肉付きの良くなった感じがこれまた...

\(´°ω°`)/はっ!いけないっ!!
これじゃあゆんちゃすみが変態だって思われてしまう...きっとく〇ちゃんさんやA〇iさんがもうとっくにバレてるよって突っ込んでると思いますが...(。-∀-)

でもユ****さんだけ逃げようとしてもダメですよ!お仕置きの際の衣装にあの衣装をご所望なさいましたからね...うひひ( ♡ ´罒` ♡ )

チャンミン妃がもう一つ、ユンホ殿下にちゃんと言いたかったのは、僕がしっかり覚えたのですからユンホ様こそ王族方の面々を覚えなさいよ!!という宿題を出す事でしたo(>∀<*)o
2016-09-29 Thu 15:36 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
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