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耽溺 第2章 ~密事 30~
2016-04-27 Wed 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



外資系ブランド香水の新商品〔Limpid〕の撮影は
ユノのおかげもあって、成功裏に終わった



この商品のプロモーション活動でスケジュールの大部分は埋め尽くされていて、その合間に他の仕事をするという感じだとキュヒョンから聞かされる



明後日には撮影された商材を使って記者会見が予定されているらしい



撮影の大成功の知らせを受けた社長から



《お疲れ様。チャンミンの思いを結果にしたんだね。早速噂を聞いた各方面から新しいオファーが来ているよ》



というメールがきていた
キュヒョンにも連絡が来ているらしく帰路につく車中で声をかけられた



〈最大手の出版社から写真集の提案がきてるみたいだよ。今日の撮影を見ていたらしくて、ダニエルさんにも同時にオファーしてるみたい〉



キュヒョンはそう言ってから



〈今日はこれでおしまいだけど、マンションでいい?それとも…〉



そう言いかけた



「それとも、何だよ?」


〈いや、チョンさんのところ行く?〉



ユノ…
さっき控室で形式ばった挨拶をして別れた人…



…今日の今日で、それは何だか照れる
なんとなくこのままユノに会えない気がする



互いが見た事のない
それぞれの仕事をする場面に向き合って
そして二人でひとつの仕事をやり遂げて



本当だったらその喜びを分かち合いたいけれど
僕の本気をユノに見られたっていうのがちょっとだけ照れくさくってさ



…どんな顔をして会えばいいかわかんない



ってか、キュヒョンったらどうしちゃったんだよ
僕がユノユノ言い始めた頃はしかめっ面ばかりしていたのに



マネージャーとして、ユノが僕の仕事に良い影響を与えていると思ったのか
友達として、ユノとの事を応援してくれているのか…どっちもなのかな



自分からチョンさんのところに行くか?なんて言いだしてさ



何だよもう、おまえまで僕を照れさせてどうすんだよ…



「いい!疲れたから家に帰る!」



僕はそう言って、赤面する顔を隠す様に毛布に包まった



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



翌日
キュヒョンと共に僕は事務所の一室にいた



昨日キュヒョンが言っていた写真集の仕事について、出版社から説明があるらしい



キュヒョンの話だと、カメラマンのダニエルさんは二つ返事でオファーを受けたそうだ
もちろん僕が受けるのであれば、という前提で



写真集か…
この数年はドラマや映画への出演が多くて、写真集は撮っていない



ユノと一緒に写ったあの一枚が【静止画】への意力をかきたてる
どんな企画なのか、興味が湧いた



会議室に呼ばれて、社長の横に腰をかける
トゥギヒョンは表情を崩して僕の肩を叩いた



《僕の挑戦状、チャンミンはしっかり受け取って、そして勝ったんだな》



ユノのことか…
やっぱり社長は僕の気持ちを見極めるためにユノを僕の仕事場に送り込んだんだ



「トゥギヒョン。僕はもっともっと結果を出します。見ていてください」



僕は社長の目をしっかり見て、決意を述べた
今回の撮影だけでなく、これから受ける仕事の全てを全力でこなしてみせる



改めてそう決意したところに出版社の面々が到着した



ミレ出版は国内最大手の出版社で、僕はこの社の看板誌であるファッション誌から芸能界に足を踏み入れたから、実は僕の生みの親でもある



懐かしい顔もあって、なんだか嬉しくなった



その中の一人、ソンさん
差し出した名刺は企画本部長という肩書きがついてたから、随分と出世したんだ…



そんな彼から満面の笑みで久しぶり、と握手を求められる



〈MAX、そう呼んだら失礼か…いや、本当に立派になったなぁ…初めて会った時はまだひょろひょろした学生だったってのに。なんだか遠い存在になっちゃったよ〉



ソン本部長はあの頃の僕を脳裏に浮かべているのか、どこか遠いところを見るような感じで言う
そしてその表情を引き締めて続けた



〈さて、早速ですが本題に入らせもらいます。以前からチャンミンさんに久しぶりの写真集をお願いしたいと思っておりまして…〉



ソン本部長はプレゼン用の資料を部下に配らせた



〈昨日、新製品の撮影を拝見させてもらいましたが…成熟した大人の色気を醸し出すチャンミンさんに、この企画をお願いするのは今しかない、と思って半ば強引に伺ったわけです〉



ソン本部長は、意気込んで続ける



〈あの撮影を見る前から、異性はもちろん同性をも魅了するチャンミンさんの全てを、最大限に表現する写真集を作りたかったんです〉



【Invidia】~嫉妬~と書かれた企画書は
ソン本部長率いるミレ出版社の意気込みを感じさせるほどの分厚さだった



〈最高の一冊を…ぜひ一緒に創り上げてください〉



ソン本部長率いるミレ出版社の面々は一斉に頭を下げた



【Invidia】~嫉妬~
そのタイトルを見た僕の脳裏に浮かんだのは



あの撮影で女性を抱き寄せる僕をじっと暗がりから見ていた



ユノの…
苦痛に耐えるような顔だった



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



親愛なる皆様へ

この後20時に不定期更新の「追憶」を更新致します。懐かしい出来事を回想しております。お時間がございましたらお立ち寄り下さい


それに合わせまして、本日こちらのコメント欄は閉じさせて頂きます



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