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耽溺 第2章 ~密事 25~
2016-04-22 Fri 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください





MAXの衣装のスタイリングを引き受けてから
今日が初めての仕事だ



数日前、春夏の展示会を見に行って
見終えた後はいつも通りヒチョリヒョンと昼飯を食べてから店に戻るという予定が



まさかのドナドナ状態になった俺…



MAXの所の社長、イトゥクに荷馬車ならぬ高級車に乗せて連れてこられたのは



俺があの時、雪がちらつく寒い日にMAXの顔を一目見たくて入り待ちをしていた事務所だった



社長室に連れて行かれる間に
俺がいっとき熱を上げていた女優とすれ違う
そういえばMAXと同じ事務所だったんだ



イトゥクと一緒にいるからか、俺にもきれいな笑顔で挨拶をしてくれる彼女



ちょっと前ならそれだけで失神モノだっただろうけど、会釈を返すだけだった俺



俺にはMAXがいるから…何とも感じなかった



そんな自分のことが、なんだか可笑しくて
思わず1人で苦笑してしまう



本当にMAX…チャンミンに惚れてんだな、俺



人生っていうのは、何が起きるかホントにわかんないもんだってしみじみ思う



美人女優の笑顔よりも
通り過ぎる彼女の後ろの壁に掛けられた、MAXのパネルに見惚れてしまうんだから



パネルに気を取られて
イトゥクが開けてくれたドアを通り過ぎてしまい、慌てて戻った



社長自らMAXのスケジュールを説明してくれて
彼に最初に指示されたのが今日の二つの仕事だったんだけど



〈特にこの香水の仕事は、チャンミンにとってもこの事務所にとっても近年で1番大きな仕事だと思って欲しい。成功すればチャンミンに箔がつくと思うんだ〉



そう言ったイトゥクの目はすごく真剣で
緊張のあまり体が強張る



〈今のチャンミンに、良くも悪くも大きな影響を及ぼすのはチョンさんだと、僕は思っています。だから半ば強引に“jil-ju”の衣裳を押し込みました〉



彼の言葉を一字一句噛みしめて俺は身震いをした



その震えは緊張と不安からのものと
MAXのために俺はやるんだ!という武者震いとの両方だったと思う



そんな気持ちを抱えて乗り込んだ現場で俺の目に飛び込んできたのは、俺よりもずっと年上の雰囲気のある男が俺の恋人を抱きしめる瞬間だった



いや俺だって、それが仕事の仲間としての挨拶だってわかる



でもさ
いい気持ちはしない



おまけにその男は、抱きしめるだけでなく
MAXの髪を撫でたり肩を組んだりしていて



MAXも俺が居ることに気づいていない様子で
俺の前に居る時のあいつとはどこか違った雰囲気を見せている気がして



胸が焼きつくような感じになった



嫉妬、だよな…
完全に



あのカメラマンの男がノーマルとかゲイとか
そんなことはどうだっていい



俺の恋人に触るなという言葉が喉元まで出掛かる
これを堪えなくちゃいけないのが結構キツイ



俺の視線を感じたのか
その男に触れられながらこちらを向いたMAXは
俺が居ることに驚いた様子だった



交差する視線は俺の嫉妬を彼に伝えたのか
俺を見つめるあいつの目に色情の気配を持たせた気がして



俺の頭も一気に熱くなった



どんどん険しくなる俺の表情を見ていたらしいキュヒョンが笑みを浮かべながら俺の側に来て、並んで壁にもたれかかる



〈チョンさん、ダニエルさんは誰に対してもあんな感じですから心配要りませんよ〉


『…なんだよ、ソレ。心配なんかしてねーってば』



俺の顔にはあからさまに
『ヤキモチ妬いてます』とでも書いてあったんだろうな



だからキュヒョンがわざわざ言いにきてくれたんだろう



強がって返事したけれど
キュヒョンからそう聞けば少しホッとする



心の中でキュヒョンにお礼を言いながら気持ちを入れ替え、持ってきた衣装の最終確認をした



俺が貰っている絵コンテは、美しい色彩の布が幾重にも重なる背景にMAXが新製品の香水を持った手を額につけて立っているという物で



雑誌や香水の売り場などに使われる宣材用のショットに予定していると説明を受けている



〔Limpid〕という透明とか澄んでいるという意味を持つ香水にふさわしく、背景の色彩の中に溶け込むような美しい白を使って欲しいと言われていた



うちのブランド“jil-ju”らしい襟のカッティングが施され、光沢のあるトロピカルクロスで仕立てられた真白なジャケット



俺はそのジャケットを素肌に羽織らせようと思ってる



それに合わせるため、シルクシフォンで出来たポケットチーフとボウタイを対にして用意してきた



〔澄んだ〕という意味の香水を肌に纏わせる様に
俺の選ぶ衣装をあいつの素肌で感じて欲しかったから…





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この記事のコメント
今日も一拍手👏ポチGetしたぜい(๑•̀ㅂ•́)و✧
ふっふっふっ 今日も一拍手👏ポチッGet
しました(๑•̀ㅂ•́)و✧
あっ 因みに昨日もだからねっ(๑•̀ㅂ•́)و✧
朝早起きでお弁当作ったから夕方寝ちゃってて
お話しの時間前に目覚めるあたしって
偉いでしょう。:+((*´艸`))+:。ほめて♥ほめて♥
あたし褒められてのびるタイプ((´∀`))ケラケラ

今日はユノSIDEからだね❣
ダニエルさんに嫉妬したり 社長の
言葉にやる気を出したり 素肌に
ジャケットを着せようとさせたり……(・:゚д゚:・)ハァハァ
素肌にジャケットって言えば
WITHコンのマキシマムとライサンの
あの衣装良かったわよねぇ〜♥(*´Д`)ハァハァ
惚れ惚れする(・:゚д゚:・)ハァハァ
あと T1STORYのオーラスのミロのあの衣装も
ぞくぞくするほど良かったわ〜(・:゚д゚:・)ハァハァ
(゚┏Д┓゚;)ひでぶっ♥
くみをあの時興奮し過ぎて ペンラ飛ばしちゃったwwwww(笑)♡♡♡その位好き(♡ >ω< ♡)
素肌にジャケット万歳推進委員会代表くみを😍😍

ゆんちゃすみさん 今日免許証更新に
行ったけどオンマは安全会費は
払わなかったわよ( ✧Д✧) カッ!!
2000円儲けたわ( ✧Д✧) カッ!!
息子ミヤネヨ( ̄∀ ̄;)
2016-04-22 Fri 18:22 | URL | くみちゃん #- [内容変更]
来ちゃった٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
でへへ~‼
MAXの真似~( ᵅั ᴈ ᵅั;)~♬

綺麗な女優さんよりもMAXのパネルに見惚れて部屋を通り過ぎるユノ♡
可愛いわぁ♡
リアルのユノも綺麗な女の人には興味ないのかしら?って思うくらいクールよね♡
チャンミンに向ける眼差しはあんなに甘いのにね~(⑅ n´∀`n)キャッキャ ¸♪♫•*¨*•.♫♪(⑅´□`n )

真っ白なジャケットを素肌に♡
むふふっ♡
チラリズムね(〃艸〃)ムフッ
2016-04-22 Fri 18:28 | URL | Ali #- [内容変更]
Re: くみちゃん様
こんばんはぁ
いつもコメントありがとうございます♡

んまぁ、安全協会の会費を払わないだなんて!オンマとしてどうなのかしら(゚o゚;
あ、ミロ息子よ...私も払ってないわ(ゝω∂)てへぺろ☆

いつも貴女の忙しい時間を拘束してしまってるようで恐縮です。18という数字が好きだから18時に更新するようにしたけど...すみを変えた方がいいのかしら

本当に無理しないで下さい(><。)

実は4話ずつsideを変えて進めております。同じ内容でもやっぱり双方の気持ちを書きたくて...と言うことはいっちょ前に一人前のゆんちゃすみです(;´д`)

さあさあこの先、くみをありをの最強コンビの喜んでもらえる展開になりますかどうか...
変わらずお付き合い下さいね♡
2016-04-22 Fri 19:53 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
Re: Ali様
こんばんはぁ
いつもコメントありがとうございます♡

来ちゃった♡
これをMAXに言わせたユノ宅突撃の回がお気に入りの作者です(o^^o)

そうなんです
意外にブ〇な子に照れてたりするユノ氏...いつも超絶美人が横にいると美的感覚がおかしくなるのかも知れません(;´д`)

なにやらくみをが素肌にジャケットマンセー推進委員会を勝手に発足させて自ら会長に就任しているわ!エロエロ安全協会はいいのかしら...(。-∀-)

2016-04-22 Fri 20:40 | URL | ゆんちゃすみ #- [内容変更]
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