情火 1

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



このお話はフィクションです

軍隊、及び軍内部につきましては実在の物とは一切関係ありません。ご了承ください

CPはミンホです
ご注意下さい








私の名前はシム・チャンミン



某国陸軍内に幾つかある師団の中の一つで
新兵の教育、及び管理・育成を総括する任務に就いている



幼少より軍隊の幹部であるの父の教えの元
厳しく育てられてきた



この国の軍隊を全て掌握する地位に就くのが、私の最大の目標だ



今は准将という階級だが
私くらいの年齢で准将に昇級出来たのも異例なことで、周囲からは「さすがサラブレッド!」なんて言われてる



バカな事を…



サラブレッド?血統だけでここまで来れたとでも?私の能力を侮るなんて…バカにするのも大概にしてほしい



周りからは分からないような努力をしている。〈女に不自由した事のない顔だよな!〉なんて同期の奴らには冷やかされるけれど実は真面目だし、努力する時間も惜しまない



そうやってここまで昇ってきた
言いたい奴には言わせておく。それが私のスタイルだから



そもそも何なんだ
女に不自由した事のない顔?



よくわからないけど、私はとにかく女なんていう低俗な生き物には興味がないしな



後腐れのない男の方がよっぽどいい








ここは私の所属する師団の訓練兵の教育をする訓練所。今日は先日入営してきた数十人と初めて顔を合わせる



私の上官であるカン中将が病気療養中のため、今はこの訓練所の責任者となっている私へ、初お目見得というわけだ



入営して二週間
ある程度は軍での生活にも慣れた頃だろう



私の部下である大尉、さらにその部下の兵長たちが基本的なことはこの日数でしっかり叩き込んだはずだ



ズラッと並ぶ訓練兵たちを見渡しながら
部屋に入っていく



〈シム准将に敬礼!〉



兵長の合図に合わせて、初めて会う上官の私に対し個々に緊張の色を見せる訓練兵たちが、声を合わせ一斉に《忠誠!》と敬礼をした



私もまだ27歳で若いうちに入る年齢だと思っているが、ここに居並ぶ訓練兵はもっと若い



この国では徴兵制がとられているので、18歳で徴兵検査対象者となり満30歳の誕生日を迎えるまでに入隊しなければならない



例外もあるが、だいたい高校を卒業して軍隊に入ったり、大学を休学して兵役を済ませることが多いし、本職として入ってくる面々も当然私よりもずっと若い面構えだ



数十人並ぶそんな訓練兵たちの中で
一際目立つ男が居た



どう見ても、周りより歳がいってる感じで
それは年齢順に並ばされている中で〈1番〉を付けてるのが証明している



顔半分飛び出ていて。背が高いんだな
それに…上官である私を射抜くようなその視線



他の皆が同じような顔つきをしているのに一人だけ涼しげな顔をしやがって
気に食わないな



兵長が、前もって準備しているはずの隊員に対し〈シム准将に挨拶!〉と号令を出すのを無視して



「訓練兵番号1番。挨拶しろ」



と、気に食わないやつを指名する
いつもと違う流れに、動揺しながら私の顔色を伺う兵長を目で制す



前置きもなくいきなり指名されたヤツは、涼しげな顔から一転、さすがに緊張した顔つきになったが、尚も俺に鋭い眼光を向けながら一歩前へ出る



『忠誠!訓練兵番号1番、チョン・ユンホであります。夏期入営組30名、シム准将にご挨拶を申し上げます』



声を震わせるわけでもなく、私から目を離すこともなく、ヤツは挨拶をした



チョン・ユンホ…
私は手元の資料に目を通す



フフン…芸能人、モデル兼俳優か



道理で歳がいってるわけだ
私は芸能界への興味も皆無だから見た事はないが、人気の第一線で活躍していた為、兵役に就くのが遅くなったんだな



ますます気にくわない
が、当分の暇つぶしくらいにはなりそうだ



そう思った私は
歪んだ笑みを浮かべてヤツを見返した







今回の作品も、Ali様よりタイトル画とバナー画を提供して頂きました

いつも素敵な作品をありがとうございます

ホミンを愛でるAliの小部屋



ランキングに参加しております
ポチッと応援していただけると嬉しいです


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事