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渇欲 35
2017-02-02 Thu 21:00


このお話はフィクションです
R18要素を含みます
ご注意ください






今までに経験した事もない様な…
そんな激しいキスをこの男と交わしているのは何故なんだろう



ヤツの舌も
それを自ら迎えとった俺の舌も
終わりが見えないくらいに絡まり合って



いつ息をしていたんだろうと思うほど、長い時間互いの唇を貪りあっていた



そんな激しいキスは
情欲という火に十分過ぎる程の燃料を与えてしまった様で



激しく燃え上がった炎とは対象的な仄暗い灯りの中で、熱くなった素肌を重ねていた



「…ぁっ…ん」



口から漏れ出る女みたいな甘ったるい声に
自分で驚いた俺は、慌てて手の甲で口を塞ぐ



頭の上で一まとめにされていた俺の腕も
チョン・ユンホによって身ぐるみを剥がされた後、自由を与えられていたけれど



『だめだ。お前の声を聞かせろ』



と、再び拘束されてしまう



ワインを注ぐその所作がおぼつかず
見た目のスマートさとは少しだけ離れていて
どこかぎこちなさを感じていたチョン・ユンホ



でも
こうして片手で俺の両手を掴む一方で



もう片方の手が
まるで俺の身体を知り尽くしているかの様に、滑らかに這う様は



ヤツの見た目そのもののスマートさを感じる



裸の男に自分も裸の状態で組み敷かれ
こうして愛撫を施されるという、あり得ない状況



にも関わらず
そんな風に、チョン・ユンホについて冷静に考察してしまう俺は
少しだけ余裕が出てきたって事か?



「ひっっ!」



そう思ったのも束の間
チョン・ユンホの指が胸の突起を引っ掻いた瞬間、一瞬にして頭の中の余裕も消え去った



乱暴に引っ掻いたと思えば今度は
乳暈に沿って指で柔らかく撫でる



何とも言えない感覚に、下半身にむずがゆさを覚えた



「何で胸ばっかり弄るんだよ!俺は女じゃないし!やめろって!」



流れに逆らい、あえてこんな風言うのは
“むずがゆさ”という表現と合わせて、俺のギリギリの抵抗なのかもしれない



本当は
ヤツに施された愛撫によって、既にしっかりと形を成していた



『そんな強がりは、らしくないんじゃないか?シム・チャンミン。
…さっきの甘い声は何だ?』



俺の首筋に顔を埋めていたチョン・ユンホが上体を自身の手で支え、俺の顔を覗き込む



いつも無表情にしか見えないヤツの
その整った顔に浮かぶ、明らかな欲情の色に俺は
一瞬にして目を逸らしてしまった



『なぜ目を逸らす?俺が怖いのか?』



チョン・ユンホは
鳥肌の立つ様な美しい微笑を浮かべて、俺の口元に指を添えた



目を逸らしていたはずの俺は
何かの暗示にかかった様にその指を舐る



微笑を浮かべたチョン・ユンホは
俺に指を舐られるのを満足そうに見つめた後、それをあっさりと引き抜いた



「あっ……」



与えられたアイスキャンディーを取り上げられた子供みたいに、手を伸ばしてしまう



『何だ…?舐めたいのか?』



クッと口角を上げたチョン・ユンホは、俺の目の前で手をひらつかせた



その手を掴んで自分の口に運ぶ俺
一方のヤツは再び俺の身体に覆い被さる



『俺の指が好きなのは、お前の身体にこの指の記憶が鮮明に残っているからだ。

いい子だな、シム・チャンミン…』



耳殻を甘噛みしつつ、さっきまでその熱さで俺の口腔内を散々蹂躙してきた舌を穴に押し込む



ヤツの囁きも
ぴちゃぴちゃといやらしく奏でる水音も
近すぎてよく聞こえない



いや…そうじゃない



俺の脳がもう、正確な信号が送れないくらいに
おかしくなっているんだ…



抱き起こされて、その厚みのある胸元にしっかりと抱えられた俺は



チョン・ユンホの指を無心に舐りながら
はしたなくも何かを強請る様に腰を揺らしてしまう



そんな動きを察すると
ヤツは舐らせていた指をあっさりと引き抜く



そして
前で触れられることを望んで昂まりを見せているそれを無視して、抱えていた俺の双丘の窄まりへと滑らせた



「あっ…」



自分から漏れたその声が



腹に触れるくらいに反り返った物に、触れてもらえなかった抗議の声なのか



それとも



指を受け入れた自分のそこが
まるで待ちわびていたかの様に、ヤツの指をずぶずぶと飲み込んでいく事への驚きの声なのか



それすらももう、判断出来ないくらいに
俺の意識は目の前の男との情事にのめり込んでいた



それを証明するかの様に



仰向けになったチョン・ユンホの厚い胸に手をつき、自分の身体を支えながら



指ではなく、ヤツの灼熱を自らの中へ導いてゆく



俺は…
ターゲットであるはずのチョン・ユンホの身体の上で



自分が何に渇いていたのか
その答えを探しているかの様に、ゆっくりと身体を揺らし始めていった







次回更新日は来週中頃を予定しておりますが、事情により前後する可能性がございます
何卒ご理解賜ります様よろしくお願い申し上げます

ゆんちゃすみ


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