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「至愛 番外篇」あとがきとご挨拶
2016-12-30 Fri 18:30




親愛なる読者の皆様


こんばんは
当ブログ管理人のゆんちゃすみでございます


いつも温かい拍手やお言葉をいただき、本当にありがとうございます


おかげさまで「至愛 番外篇」を無事、年内で終了する事が出来ました


本篇では書く事が出来なかった二人の甘い時間を、この様な形で書く事が出来て良かったと思っております


皆様にも楽しんでいただけたでしょうか?





本篇あとがきでも触れたかと思いますが…


私はどうも物語の構成ばかりに気を取られてしまい、肝心のホミン萌えが欠落するという致命的な欠点を持っております


しかしながら、こんな私の作る物でも楽しみにしてくださっている方がいらっしゃるという、身に余る幸せがある事も事実です


毎回ストーリーに行き詰まり思い悩む事もしばしばですが、その都度救ってくれるのも、皆様から頂くその幸せな事実でした


今回の続編でも、愛犬の体調が悪くなるという事態が発生し、私も余計に余裕がない状況になりました


その際も読者の皆様から温かい励ましのお言葉を頂戴し、本当に心強かったですし励みにさせていただく事が出来ました


改めてここに、皆様へ心からの感謝を申し上げます





今年も残すところあと一日となりました


去年皆様に年末年始のご挨拶をさせて頂いてから、本当にあっという間に一年が過ぎ去った気がいたします


年が明ければもうすぐ、ユノが戻って来ますね
彼らのいない約二年をどう過ごそうと、悲観にくれていたのが一年半前なんて何だか信じられない気がします


今年も一年、お付き合いくださり本当にありがとうございました





さて
来年の予定でございますが…実のところゆんちゃすみの頭の中は空っぽです(←おい…)


中断しております「星鏡」を再開し、現在不定期で更新させて頂いている「渇欲」を年明け後も更新させて頂く予定です


また皆様のお声が多いようでしたら「縁結」の二人に、今度は新婚旅行にでも行ってもらいたいなぁとも思っております


こんな私でございますが、来年もまたお付き合いいただければ幸いです


皆様におかれましては穏やかな新年をお迎えくださります様、心よりお祈り申し上げます


それでは…また





ゆんちゃすみ





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縁結 第2章 ~至愛 番外篇 最終話~
2016-12-30 Fri 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
R18表現を含みます
ご承知おきください




side Crown Prince Yunho



「ユノ……あなたは僕だけのものです……」



チャンミンの身体の奥で繋がった瞬間
言われたこの言葉



そして、その言葉を表現するように俺の身体を搦めとるチャンミンの長い手足



全てが俺の頭の中を沸騰させた



言葉ではもう表現出来ないくらいの“愛しい”というこの想い



そんな想いはさっきと同じ様に
彼の髪や瞼、ちょっと大きめの鼻、ツヤツヤの頰
ありとあらゆる所への口づけで精一杯伝えていく



何度でもいい
チャンミンの全てに口づけたいんだ



繋がった場所はすごく熱くて
そこからもチャンミンの想いを感じた



その想いをもっと受け止めたくて、俺はゆっくりと動き始めた



「ぅ……んんっ……」



目を閉じているチャンミンが眉間に皺を寄せる



『ごめん…つらい?』



動きを止めて
出来てしまったチャンミンの眉間に口づける



「違うんです…ユンホ様の…そのぅ…それが脈打つのが身体の中で分かってしまって」



『っ!バカっ!なんかそんな風に言われると恥ずかしいんだけどっ』



違うんだ
恥ずかしいって言ったのは、嘘だ



チャンミンの言葉が…
そんな事を言った彼の顔が…
何だかすごく艶めかしく感じて…



沸騰した頭の中が、もうどうにかなっちゃいそうだった



俺の腰に回るチャンミンの長い脚をゆっくり解き
胸につくくらい深く折り曲げる
もっと…チャンミンの奥まで感じたくなったんだ



「……っあぁ!」



仰け反るチャンミンの背中に腕を回し
しっかりと抱きとめる
この存在は…全て俺だけの物だというつもりで



『チャンミナ…愛してる。だから、ごめん…もう止められない』



眦から溢れるチャンミンの涙を舌で掬い取る
泣いていると思ったけど…チャンミンは笑っていた



そう
初めて見る様な、気高く美しい慈愛の顔で



深く貫くほどに俺の気持ちもどんどん溢れてくる
この人を愛して良かったと
そしてこの人から愛されている事も伝わってきた



部屋に飾ったたくさんのバルーンが月夜に照らされて、俺の下で俺の愛を一身に受けるチャンミンの身体にハート型の影を作る



美しい最愛の人は、大きく身体を震わせながら
ハート型を浮かべたその身体を白く染め上げた



『チャンミナ…』



最愛の人の名前を囁き
俺も最愛の人の身体に愛を注ぐ



何度交わしても足りないキスを繰り返す
チャンミンは自分の身体を収縮させるようにして注がれた愛を受け止めたのち



あっという間に、可愛い寝息を立て始めていた



ずっと繋がっていたいけれど
眠ってしまった愛しい人の邪魔をしたくない
彼から離れ汚れてしまった身体をきれいにする



冬の夜は長いけれど
もう俺も、最後のサプライズをしてから眠ることにしよう



チャンミンを守るために置いたトラのぬいぐるみ
そのぬいぐるみに着せた王室成人男子の正装のポケットに指を入れる



王室ではこの制度は特に用いていないけれど
お互いがお互いの物だという証が欲しかった



チャンミンは俺のものだと誰が見ても分かる
そして
俺はチャンミンのものだと誰が見ても分かる



お互いを束縛する魔法のアイテム



〈Supreme Love〉至上の愛…



俺とチャンミンの愛を表すのには、最高の形容詞が必要だと思ったんだ



その言葉を刻印したプラチナのリングを、眠っているチャンミンの薬指にはめる



そして
その指に口づけてから、自分にも同じようにはめる



目覚めた時に気づいて、喜んでくれるだろうか
それとも
ユンホ殿下に束縛された!と頰を膨らますだろうか



チャンミナ…ごめんな
嫌がられたとしても、俺はお前を束縛しまくると思う



俺って案外、やきもち焼きみたいだからさ



だからこれも作ったんだけど…
こっちは確実に拒否られるだろうな



〈シム・チャンミン 1988.2.18生まれ、所有者チョン・ユンホ 連絡は王室広報まで〉



犬の迷子札か!!って言われちゃうよな…
ハート型のペンダントは、そっとトラのぬいぐるみのポケットに戻しておいた



規則正しい寝息を立てるチャンミンの横で同じ布団に入る
彼の温もりが布団を気持ち良い温度にしてくれていた



これからもたまにはこんな夜を過ごしたいな
テミンには賄賂を送って…そうだ、テミンに言われてた宿題やってねー



今夜はこの温もりを満喫したいから、明日…早起きして絶対やらなくちゃな!



俺、チョン・ユンホは約束した事は絶対守るんだ!
だから宿題もやるし、チャンミンも世界一幸せにするぞ



指輪へそう誓い、互いの手を重ねる
結婚指輪を初めてはめた夜は、合房の儀ではない本当の初夜だった気がした



チャンミンの鼓動を子守唄にしながら
俺も心地よい眠りに落ちていった






縁結 第2章 ~至愛 番外篇 完~



最後までお付き合いくださりありがとうございました


ゆんちゃすみ



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渇欲 27
2016-12-29 Thu 21:00


このお話はフィクションです
R18要素を含みます
ご注意ください





この男の、この目だ…
俺に組み敷かれても尚、戦いを挑むようなこの目



悪態をつきながら
この俺に怯むことなく強い眼差しで見つめてきたシム・チャンミン



脅しを受けながらもそれにめげることなく
三度、俺の前にその姿を表した



俺を拒絶していたはずだった
無理やり連れて来られ裸に剥かれた挙句
身体まで開かされたこの男



なのにどうだ



今は
俺の舌に自らのそれを絡ませて強く吸い
俺の背に爪を立て、揺らされている



挑むような視線を投げかけていたその目が
今は喜悦の色を見せていた
そしてその喜悦の色に魅せられた俺も、何か得体の知れない感覚を味わう



気まぐれで抱いた筈だった
その男を自分の大切な場所で再び抱いている



俺は…どうしようと思っていたのだろう



やつが書くウェブ新聞の件で、俺に目をつけていることは分かっていた
事件の背後に俺がいるという勘を働かせているのだと思った



だからこそ、どうにかしてこの店の存在を知ったんだと思われる
俺の大切な場所である【紫蘭】を…



店の前で三度出会ったこの男を、店じまいした後の【紫蘭】にあえて連れて行ったのは
この際もう、スヒョクの手に委ねようと考えたからだ



脅しにも屈せず俺の周りを嗅ぎ回るこの男を
事が大きくなる前に始末してしまおうと思った



それなのに



スヒョクに勧められ気に入ったウィスキーのその芳醇なモルトの香りが、思いの外俺を酔わせたのだろうか



気付いた時には
シム・チャンミンを自分の膝に乗せて、彼の身体に手を這わせていた



この男の吸い付く様な若い肌に翻弄されているのだろうか
いや…欲を吐き出す相手はこの男より若かった事もある



俺の正体を暴こうとしている相手の…その何かに飢えた様な目に惑わされてしまったんだろうか



男に抱かれたのはこの間が初めてだと言っていた
だが、しかし
シム・チャンミンの身体の中は、まるで俺の事を待ちわびていたかの様に蠢いた



やつの中をかき回す俺の指を…
その指に纏わせたウィスキーの味をゆっくりと楽しむ様に絡め取る



向かい合った時は、ほとんど同じくらいの体格だと感じた
だが今、膝の上で身体をしならせるやつの腰は
そこに添えた俺の掌がぴったり合う細さだった



この男の妙なちぐはぐさを、そんなところからも感じて



突き上げる俺の動きに合わせて揺れる男の、喜悦の色を見せる目と掌が支える細い腰…



その光景がやけに煽情的だった



指だけでなく、俺自身もまた
シム・チャンミンの体内で絡めとられて
押し寄せる官能の波が、俺の眉間に皺を作る



俺に教えられたわけでもないのに
俺の欲望を高める様にやつは腰を揺らす
背中に回るその手に力が入っていくのが伝わってくる



跨るシム・チャンミンの腿が俺の腰を引き寄せた
恐らくは本人の意思とは真逆の動きなのかもしれない



後ろに与えられている快楽を更に貪ろうとして、自分自身に伸びるその手を掴んだ



そうでなければ
この男のそんな動きに俺の方が翻弄されてしまいそうだった



『いい子だ、と褒めた事を撤回しようか?自分で弄っていいと誰が言った?お前は俺の動きを感じていればいいんだ』



あれだけ反抗的な目をしていたシム・チャンミンが、自身に伸びかけた手を俺の口に伸ばしてくる
俺の言う通りに、俺を欲している動きだった



細い指を丁寧にしゃぶってやる
それを堪能する様にやつは目を閉じた



いつの間にか自身で見つけたらしい自分のいい所へ当たる様にと、俺の律動に合わせて自分の腰を揺らしている男は



程なくして弓なりに身体をしならせて、己の胸に白濁を散らした



俺自身が気付かぬうちにやつの身体に遺した紅い刻印が、その白濁を引き立てる



快楽の余韻を貪る様に意識を混沌とさせている目の前の男の表情を愛でながら
俺もやつの後を追う様に、自分の欲望を吐き出した



シム・チャンミンという男の身体の奥深くへと…



ゆっくりと自身を抜き去ったとき、やつの意識は既に夢の中へと消えていた
あの様な美しい喜悦の色を見せたとは思えないほど、あどけない顔を見せながら



もはやこの男の代名詞となったちぐはぐさに苦笑しながら身支度を整える
俺からかかる声を待っていたスヒョクを呼んだ



『この男はホテルで休ませる。車を回してくれ。それと、すまないがソファーは買い替えてくれ』



スヒョクは何も言わないで頭を下げる
殺せと命令されるのを待っていた筈なのに、ソファーを買い替えろと言われるとは思ってもいなかっただろう



自嘲気味に笑いそれを戒める様に頭を振ってから
目の前で眠りこける男の身支度も整えてやる



いい玩具を手に入れた…
言い訳めいたそんな事を思いながら、シム・チャンミンの軽い身体を抱え上げた







次回「渇欲28」は1/5(木)21時に更新致します

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縁結 第2章 ~至愛 番外篇 18~
2016-12-29 Thu 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
R18表現を含みます
ご承知おきください




side Crown Princess? Changmin



僕の身体をゆっくりと確認する様に辿る
ユンホ殿下のその指が動くたびに、自分でもくすぐったくなる様な甘い声が漏れる



バスタブのお湯はすっかり冷めてしまったけれど
僕たちの身体は熱くなる一方だった



愛し合う事は、どんな形であってもいい…
〈合房(寝所を共にする事)の儀〉の心得にはなかった、ユンホ殿下と僕との愛の形



初めての時は
お互いに付いている同じものを、愛しいものに触れ合う様に触り合い、昂まる気持ちをお互いに満たした



ユンホ殿下の過去を見てしまった時
女性である過去の恋人に出来た事が僕に出来ないという事実が悲しくて



子供を産めず、殿下の血を後世に遺せない事に
自分自身の存在意義を見失ってしまった



でも元来勉強熱心な僕は、ありとあらゆる分野の本を集めている大学の図書室で様々な本を読み漁り、この身体でも愛しい人を受け入れる事が出来ると知った



あの時
僕は、初めて僕自身の身体の中にユンホ殿下を迎えたんだ



味わった事のない痛みは正直涙が出るほどだったけれど
その痛みは、愛しい人と身体を結ぶことで得られる幸せの代償だと感じた



今もまだ



ユンホ殿下の指を迎えたそこは、言いようのない違和感を覚えるけれど
殿下が僕の唇を甘やかすように啄ばんでくるから、その違和感も次第に頭の隅へと追いやられる



「んっ……そこ…ちょっとヤかもしれません…」


『痛い?ごめん』



慌てて指を抜くユンホ殿下
僕も慌ててその手を掴んだ



「ユンホ殿下の指と同時に入ってくるお湯が、ユンホ様が僕に直に触れられるのを何だか邪魔してる気がして…」



ユンホ殿下の首筋に顔を埋め
殿下の手を、二人の身体の間で昂まりあっているそこに導く



「僕はどこにも行きませんから…ね?ユンホ様。夜は長いんです」



「続きはベッドで…」
オクテの僕からは到底結びつかない言葉をユンホ殿下の耳元で囁く



『……なんかズルい。チャンミナのバカ』



ユンホ殿下は
とってもエッチな顔で笑う
そして
僕の手が導いた先で、ゆっくりと手を動かした



ピンク色の泡が
僕とユンホ殿下がお互いを欲しているという証を包み込んで



その泡が揺れるたびに
その証は愛していると脈打つ



ユンホ殿下のそれと僕のそれが重なり
そして僕とユンホ殿下の唇も重なる



『ハァ…ハァ…』
「ッフ…フゥ…」



合わさる唇の隙間から漏れる息も僕たちの愛の色に染められて
息が荒くなってきているのに何だか柔らかい色になって耳に届く



お互いの眉間に皺が寄った時
昂まり切った熱がお湯の中に放たれる



息を整えようとしてもユンホ殿下の唇が僕を離してくれなくて
思わずそのちょっぴり厚めの下唇に噛みついた



『イテッ…こら!何すんだチャンミナ!』



ユンホ殿下をバスタブに置き去りにして、入ってきた時とは逆に急いでバスルームを出る
タオルを頭に巻きバスローブを引っ掛けている間にユンホ殿下が出てきた



『悪い子だな~?そんな可愛い噛み方じゃ、痛いんじゃなくてもっとソノ気になるんだけど?』



ようやくバスローブを着た時、びしょ濡れのユンホ殿下にそう言って抱きしめられた



「あぁっ!!もう!びしょ濡れのまま抱きつかないでくださいっ!バスローブがずぶ濡れになっちゃうでしょっ」



僕のお腹の前で組まれているユンホ殿下の腕をぽかぽかと叩く
ユンホ殿下はもっともっとエッチな顔をして僕を覗き込んだ



『続きはベッドで、でしょ?どーせ脱ぐんだから俺の身体もこれで拭けばいい』



ユンホ殿下はマーキングをする犬の様に、ころころと僕のバスローブに身体を擦りつけてくる
この馬鹿力めっ…離れようとしてもユンホ殿下の腕はビクともしないんだ



人のバスローブで身体を拭き終えたユンホ殿下に、僕は呆気なく抱き上げられて
“続き”をする為のベッドに運ばれてしまった



「ばかばか!なんかユンホ様の顔がエロじじいに見えます!!」



僕に跨るようにしてのしかかるユンホ殿下
今度は胸をぽかぽかと叩き、押し退けようとする



『当たり前でしょ?エッチな事をするんだから…じじいではないけどね』



まだ濡れたままのきれいな黒髪をかきあげたユンホ殿下は、びっくりするくらいにカッコよくて
この人を選んだ自分を自画自賛する僕



…そんな事を考えるのも束の間で
僕は、ユンホ殿下から改めて贈られたキスであっという間に思考を蕩けさせた



お風呂で一度オフしたスイッチは
恥ずかしくて後ろ向きに逃げようとする僕の背中へ、甘噛みするユンホ殿下によって再び入れられて



二人に与えられた長い夜を象徴する様な
ユンホ殿下のゆっくりと優しい愛撫を全身で受ける僕



さっき、お湯に邪魔をされたところも
ユンホ殿下のちょっと節ばった長い指の形も分かるくらい、愛しい人を待ちわびている様になっていった



夜って
こんなに長かったっけ…



いつもの倍くらいゆっくりと流れていく時を噛み締めながら
ユンホ殿下の思いを僕の身体で包んでいった



『チャンミナ…愛してる』



何度言われても嬉しいそんな甘い声を聞きながら
僕は腕も脚もユンホ殿下の身体に絡める



「ユノ……あなたは僕だけのものです……」



僕の心からの言葉を“殿下”も“様”も付けず
彼の名前だけを呼んで、伝えたんだ







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縁結 第2章 ~至愛 番外篇 17~
2016-12-28 Wed 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
BL表現を含みます
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side Crown Princess? Changmin



僕の愛しい人は案外手がかかる王子様らしい



髪を一緒に洗いましょうと言ったら
『じゃあ、チャンミンが洗って!』だって



僕の事を手のかかるお姫様と言ったけれど
ユンホ殿下も大概だよ…



でもいいんだ
だって今夜は…とっておきの夜にするんだから
僕も…ユンホ殿下を思い切り甘やかしちゃおう



ピンク色の泡が浮かぶバラの香りのバブルバス
そこで交わしたキスは、オクテの僕には余りにも刺激的で



それだけでもう
身体の奥が熱くなりすぎちゃった



ユンホ殿下も僕も同じ男だから
お互いを求めている事が、お互いの身体の変化でわかってしまうのが不便な気もする



手で隠してみたものの、きっと殿下にもわかっちゃったよね
…ユンホ殿下は全く隠そうとなさらないから、ちょっと目のやり場に困った



バスチェアーに座り目を瞑っているユンホ殿下の髪を、優しくマッサージしながら洗う
昔、こうやってテミンの髪を洗ってやったっけ…



ユンホ殿下の頭を洗いながら、小さい頃の思い出が蘇る



ヤダヤダ!と暴れるテミンを、好きなおやつをあげると言って何とか宥めながら洗った
それでも最後は観念して目をギュッと瞑り、僕が頭からざぁっとお湯を流すのも我慢出来たんだよな



テミンでも我慢出来たのに…
ユンホ殿下ったら僕がお湯を流す時になって目を開けちゃうんだもん
何か気になることでもあったのかな?全くもう…



ずっとクールだったユンホ殿下が、最近では時折お茶目なところを見せてくれる
どっちが本当のユンホ殿下なんだろう?



でも…どっちでもいいか…
僕だってどちらがいいかと聞かれても、絶対に選べないもん



執務室で真剣な表情で公務に取り組むユンホ様も
僕に頭からお湯を流されたせいで、シャンプーが目に入ったと大騒ぎするユンホ様も大好き



そして



お返しに僕の頭を洗うと言うのへ、ユンホ殿下はシャンプーとコンディショナーを間違えそうだからいいです、と断った僕に



『そういう意地悪を言うやつはこうしてくれる!』



と言いながら僕をがっしりと抱え込み、シャンプーの泡が残った苦いけど蕩けるような香りのするキスをしてくれるユンホ殿下も…大好き



「頭を洗いたいのに!」と抵抗するも、あっさりユンホ殿下の腕に捕まってしまい再びバスタブに引き摺られた僕



『バブルバスの泡で全身洗ってやる!いっぺんで済んで楽チンだろ』



訳のわからない理屈を言いながら満足そうに微笑むユンホ殿下



その嬉しそうなちょっとエッチなニヤけ顔を見ていたら明日の髪が乾燥してしまっても…もういいやって思えてきた



さっきから身体の奥が熱くなっていたのは
逆上せたせいじゃなくて
ユンホ殿下とのこの夜に、酔っていたからかもしれない



僕の髪に泡を山盛りに乗せて
『チャンミナソフトの出来上がり』とか言う
幼稚園児並のはしゃぎ具合も、ユンホ殿下の素顔を見た気がして嬉しかった



でも熱くなっていた身体の奥は、もっともっと熱くなる事を求めてしまっていた様で
バスタブに凭れたまま、泡を使って僕で遊ぶユンホ殿下に飛び込んだ



『チャンミナ…』



その声は、積極的な僕に驚いた声だったのか
それとも、僕にそうされて嬉しかった声だったのか



ユンホ殿下が僕の名を呼んだだけで、頭までカーッと熱くなった



「ユンホ殿下…ユンホ様…ユノ…あなたが好きです」



この広い東宮殿でたった二人だけの時間
愛しい人の名を初めて呼び捨てで呼んだ



この人を
〈王子〉でもなく〈皇太子〉でもなく
ただ、一人の人として愛していると伝えたかった



『…愛してる、チャンミン』



ユンホ殿下にその想いは伝わったのだろうか
殿下は僕の頬を両手で挟み込みしばし見つめたのち



さっき泡だらけにされて尖らせていたその唇で、僕のおでこに、鼻に、頰に、ゆっくりと口付けていく



『チャンミンの、この可愛いホクロのあるおでこも。ちょっと丸い鼻も。おいしそうなぷっくりほっぺも。全部俺だけのものだからな』



んもう…そんなくすぐったい事をサラッと言う…



「そんなことを改めて言わずとも、ユンホ殿下のものですけど。確認するために全部言い出してみます?」



嬉しいのに、やっぱり恥ずかしいから
ついそんな言い方をしてしまう僕



『ふーん。じゃあ、そうしようかな?えっとね、チャンミンのこの胸についた小ぶりな飾りも。それから、びっくりするくらい小さいお尻も。それと、案外主張の激しい前に付いてるこの…』



「ヤメてーー!ダメです!もう言わないでいいですってば…んっ…



ユンホ殿下の言葉に合わせて、彼の指がその場所を辿っていくから
怒って叫んでみたものの、僕の声はバスタブに浮かぶ泡と同じ色に変わってしまう



この人の全部に
僕は、完敗なんだと思った



ゆっくりと身体を這う指が、ピンク色の泡で僕の身体を溶かしてしまう様な感覚



ユンホ殿下が小ぶりな、とおっしゃったそれも
殿下の指のせいで色づいてしまって



案外主張の激しい、なんて言われちゃったそれも
もっともっと主張を大きくされてしまう



指と離れた場所でもまた
ユンホ殿下の舌に翻弄されていき
僕の舌の感覚すらも、溶けきっていた



びっくりするくらい小さいお尻と表現された所に
ユンホ殿下の指が及ぶ時にはもう



彼の愛を受け入れるために、僕の真ん中が綻んでいたんだ







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縁結 第2章 ~至愛 番外篇 16~
2016-12-27 Tue 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
BL表現を含みます
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side Crown Prince Yunho



ちゃぷん
ちゃぷん…



バスタブの中で重なる身体
キスが深まり、重なる唇の角度が変わるごとに
チャンミンの身体もお湯に揺れる



嬪宮がゆっくりとくつろげる様にと作られたこの広いバスルームでは、そんな小さな水音も大きく反響して



白い湯気と
バラの香りが
その水音さえも甘く演出してしまう



想いがこもったキスは当然、その先を探してしまっていたから
チャンミンにもきっと、俺の身体の変化が伝わってしまっているだろう



でも…
まだまだ冬の夜は長い
性急にその先に辿り着く必要はないんだ



唇を離した俺は
目の前の愛おしい人を一番近くでゆっくりと見つめた



今のキスはチャンミンの頰も更に上気させて
彼のきれいなその瞳も、余計潤ませてしまったみたいだ



俺は…こんな目に弱いっていうのにさ



『髪を束ねればよかったな…気が利かなくてごめん』



細い首に張り付くようになってしまったチャンミンの長い髪を、一筋ずつ剥がしていく



彼が…この長い髪を切った時
俺は同性であるこの人を心から愛していると、正々堂々宣言しようと思っている



偽りの妃の姿から
真のパートナーとしてのチャンミンを早く見たい



髪をまとめて、頭の後ろに隠してみる
きっとチャンミンはどんな髪型になっても可愛いだろうけど



「濡れてもどうせ洗うからいいんですよ。そうだ、せっかくだから一緒に洗いましょう」



恥ずかしがり屋のくせに、言うことは案外チャレンジャーのチャンミン
いや、俺が意識しすぎてんのかな?



軍隊に行けば皆で一斉にシャワーを浴びると資料で見た事がある
並んで髪を洗うくらいどうって事ないのかも…



『じゃあ、チャンミンが洗って!』



……ちょっと調子に乗りすぎたか?
バスタブから勢いよく出てバスチェアーに腰を下ろした俺は、チャンミンの方をチラッと片目で見る



「んもぅ…今度は僕が尚宮さんですか?仕方ないですねぇ」



チャンミンはちょっとだけ頰を膨らましながらバスタブから出てきた



……それとなく手で隠しているチャンミンのも
やっぱりちょっと元気になってた事を確認してホッとする



俺だけが一人でヒートアップしてるのは
なんかイヤだから



「ワガママ暴君殿下?私めが今から髪をお洗い申し上げますゆえ、目を瞑ってジッとしてくださいませね?」



コ尚宮かトン尚宮に聞いたんだな…
目を閉じて腕を組む俺の顔を覗き込んだチャンミンが、ふざけて俺の過去のあだ名を呼ぶ



『暴君殿下だからな!わかんないぞ』



片目を開けてチャンミンの頬っぺたをちょっとだけ抓ってやる
チャンミンは笑いながら泡立てたシャンプーを乗せてきた



「初めてお目にかかった時に思ったんです…やっぱり王族の方は、生れながらの気品がお顔立ちに出ているなって。ユンホ殿下は更に頭の形まで整っているんですね」


『何それ…褒めてんの?』


「褒めてるんですよ。こうやって触ると頭の形がきれいだってすごくよく分かりますね。僕はちょっとゴツゴツしてるから…羨ましいな」



チャンミンの手が俺の頭を優しくマッサージしてくれる様に洗ってくれる
こんな大人になってから、誰かに髪を洗ってもらうなんて思いもしなかった



あまりの気持ちよさに、何処かの国の王様にでもなった気分がする
…って一応俺も王子だけどさ



裸のチャンミンがどんな風に俺の頭を洗ってくれてるのか、ちょっとだけ見てみたい…
そんな興味で目を開けた瞬間に、チャンミンが俺の頭をお湯でザァっと流した



『ぎゃー!目に入ったっっ!!』


「ちょっと!目を瞑っててって言ったじゃないですか!!」



ジタバタする俺に、チャンミンは慌ててタオルを取ってきた



びしょ濡れの顔をタオルで拭きながら「大丈夫ですか?」と心配そうに言うチャンミン
『いや…タイミングを間違って目を開けた俺が悪いんだ』と謝った



下心アリで目を開けたなんて口が裂けても言えない…



「コンディショナーをしますから、もう少し我慢しててくださいね。今度は流しますと声をかけてからお湯をかけますから」



優しいな、ほんとに
テミンの面倒を良く見ていたとご両親から聞いていたけれど、チャンミンは本当に気がきく



最初の頃は
“皇太子”という立場が妙なプライドを生んで、あれこれ世話を焼こうとするチャンミンの手を払った事もあった



食事の時、口元に付いたソースをチャンミンが拭ってくれたのをテミンが見ていて



後から〈オッパの鼻の下が超伸びてたよォ!ご馳走様っ!〉なんて冷やかされたりして、照れ臭かったのもある



皇太子である俺は、何もかもして貰って当然だという驕りがあったけれど
チャンミンの気配りや優しさに触れてからは、イ内官にも尚宮にも感謝する気持ちが芽生えた



『ありがとう…チャンミン』



何に対しての感謝の言葉なのか
自分でも整理できないくらいたくさんの事へのお礼の言葉は



「はーい、流しますよー」という言葉と共に
大きな音を立てて流されたお湯の音でかき消されたけれど



ありがとう、という言葉は
これからもずっと素直に言おうと思った



『今度は俺が洗ってやるよ』


「え、いいです。殿下はシャンプーとコンディショナーを逆にやりそうだから」



チャンミンめ、ばっさり言いやがって
そういうところにも気を遣えよな……







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縁結 第2章 ~至愛 番外篇 15~
2016-12-26 Mon 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
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side Crown Prince Yunho



チャンミンはズルい
ほんと、その一言に尽きる



ただそこに居るだけで、俺には十分眩しい存在だ
それなのに…俺をどうしようって言うんだよ



トラの着ぐるみを着た俺と同じことを考えていて、バンビのパジャマを着たチャンミン
笑顔を向けられただけで、その可愛さにノックダウンされた



バンビの着ぐるみ姿になり、ウルウルした眼で俺を見ながら小首を傾げる様は…
彼の得意技であるコブラツイストよりも鋭く俺に襲いかかる



あっという間に下半身に熱が篭るのがわかった



それだけで熱くなる自分のアレも情けないけれど
俺も若いんだし仕方ないだろ…
いいや、そうじゃない!若さというか…これは全て可愛すぎる我が妃のせいだ!



その上
一緒にお風呂に入ろう、なんて耳を疑いたくなる様な爆弾を投下するだから



意図してやってる訳じゃないのは百も承知だ
だからこそチャンミンのテミンとは違った、その天然小悪魔ぶりが癪に触る



これ以上俺を振り回してどうすんだよっ!



あれこれ違う方向に思考を向けて何とか理性を取り戻し、着替えを取りに自分の部屋に戻った俺



再びチャンミンの部屋に戻るとそこに待ち受けていたのは
可愛すぎる我が妃の、可愛すぎる姿だった



バンビの着ぐるみで床にぺたんと座り込んだチャンミン
自らが言いだした「一緒にお風呂に入ろう」という爆弾発言に照れて、腰砕けになった様だった



なんか、もう…完敗だと思った
チャンミンのために俺が色々考えていたサプライズが霞んでしまうほど



チャンミンの強力過ぎる“天然サプライズ”を
お見舞いされた気分だった



彼が自然に振る舞う事自体が
俺には嬉しいサプライズなんだって思ったんだ



案外手のかかる、俺だけのお姫様…
そんな風に言った俺を見上げたチャンミンに軽く口づける



ちょっと赤く染まった
可愛い頬っぺたの一番ツヤツヤした所へ…



彼本来の恥ずかしがり屋が前面に出ている以上
ここは俺から冗談を言って、少しでも照れてしまう雰囲気から逃れようと思った



子供の頃の記憶を思い出し、小さかった俺をお風呂に入れてくれた尚宮達に成り切る



暴れる俺をあれこれ手段を使って宥め、自分達もびしょ濡れになりながら髪を洗い身体を洗ってくれたっけ



暴れることは無いけれど
恥ずかしくて固まってしまったチャンミンを宥めながら服を脱がせる



チャンミンも尚宮嬪宮様ごっこにノッてくれて、ふざけながら服を脱がせていくことに成功した



俺ってば
自分がやる様にチャンミンの着ていた着ぐるみと、中のインナーを同時に脱がせようとしちゃって



チャンミンの顔が服で塞がれてしまう事態に陥るも、何とか彼の髪も引っ張らずに首から服を取ることが出来た



せっかくそういう意識を遠ざけていたのに
上半身の肌が露出した瞬間、慌てて胸を手で覆うチャンミン



それでもまだ
お互いが努力をして尚宮と嬪宮様ごっこを続けようとした



でも、限界だった
恥ずかしさで肌が紅潮しているチャンミンのうなじを見た瞬間、後ろから彼を抱きしめてしまった



女だという理不尽な間違いをされ王室に連れてこられ、そのまま右も左も分からない場所での生活を余儀なくされたチャンミン



見ただけでうんざりする様な量の書物が並ぶ難しいお妃教育を、弱音を吐くこともなく黙々とこなしていたチャンミン



居並ぶ王族の前でもその凛とした美しさで
堂々と皇太子妃としての威厳を見せたチャンミン



立派すぎる姿から一糸まとわぬ姿になった彼の
あまりに細すぎる首筋に胸がいっぱいになってしまったんだ



“出来損ない皇太子”とか
“ワガママ暴君殿下”とか
そんな風に呼ばれていた俺を信じてくれて



王室で共に暮らし、同性であるという大きな試練にも共に立ち向かってくれたチャンミンの
その細い身体に…目の奥が熱くなった



男同士という意識は、同じものが付いている身体を見れば一目瞭然だけれど
そういう事を超えて、俺はこの人を愛しているんだと思った



男同士だってさ
新婚は新婚なんだから



二人でバカみたいに着ぐるみのパジャマを着てもいいんだ



そして
いちゃいちゃしながら一緒にお風呂にだって入っていいんだ



念には念を入れてバラの香りのするバブルバスを用意していた俺は、ちょっとだけスケベ心が顔に出てしまったと思うけど



チャンミンの手を引いて
たくさんの泡が浮かぶバスタブに引き摺り込む



手を引かれ勢いよく俺の身体に飛び込む様になったチャンミン
そのはずみで彼の顔に飛び散った泡を指で拭う



チャンミンが好きだ…
もうそれ以上の言葉はない



いや、違うな



チャンミンを、愛してる…



彼と同じ様に意外に照れ屋の俺
言葉では何となく言いづらいから



俺の想いを込めたキスを贈る



彼への想いが次から次へとどんどん溢れてきて
そのキスは、ゆっくりと深くなっていった…







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渇欲 26
2016-12-25 Sun 21:00


このお話はフィクションです
性的な描写を含みます
ご注意ください






「んっ……」



眩しさのせいで強制的に意識が元に戻ってくる



「あれ…俺…」



自分の意識が戻ったというのに
その自分がどういう状況に居るのかも分からない



俺が居た空間は
それくらい混迷とする場所だったのだろう



一度見た記憶のある白い天井
初めて味わった上質のベッドリネンの記憶



そんな断片的な記憶と共に、この場所がヤツのホテルだという答えを導き出した



昨夜、あれから俺はどうしたんだろう…



ぼんやりする頭は睡眠時間が足りないせいだろうか?
酒を飲んだ後の不快さは全く残っていない



初めて味わった上質の酒
その美味しさにつられ随分と量を飲んだ気がしていたんだけれど



蒸留酒は身体に残りにくいっていうのは本当なんだと思った



「ッ……!」



身体を起こそうとして走った鈍い痛み
どんよりとしているくせに、鮮烈な記憶を蘇らせる痛みだった



チョン・ユンホ……



酒の余韻はきれいさっぱり消えているのに
ヤツの残したもの全てが昨夜何があったのかを鮮明に教えてくれる



俺の身体を這うヤツの赤い舌
節ばった細い指が身体を辿った記憶



そして
俺の身体に残る痛み…



記憶の中心で大きく残っていたチョン・ユンホは
まるで俺の全てを征服したかのようだ



俺は…どうやってここに来たんだろう
痛む腰をさすりながら、枕を背中に添えてもたれ掛かる



『ここでこのまま続けるとさすがに出入り禁止になるか。俺がこれを下げた時にはもう止められないぞ?…どうする、シム・チャンミン?』



ジーンズのファスナーに手をかけながら、そう言って俺の顔を覗き込んだチョン・ユンホ
自らがオーナーであるという事を俺が知っているかどうか、カマをかけたのかもしれない



最も簡単に乗せられて答えてしまった俺は大馬鹿だ…



出入り禁止になるどころか
ヤツは俺を組み敷き、手慣れた様子で抱いた



ソファーに片膝を立てたチョン・ユンホに揺らされた俺は
男に抱かれ慣れているみたいに男に突かれたまま絶頂へ導かれた



悪夢の続きが、そんな鮮烈すぎる記憶で俺の首を絞めてくる



隠微な笑みを浮かべたヤツの顔…
弄られた事で赤く膨らんだ胸の飾りを、俺が吐き出した白濁を指に纏わせて撫でつける



俺の中で動く灼熱は徐々に勢いを増して
官能に浸る様に眉間に寄せた皺が、チョン・ユンホの整った顔を一層美しいものに見せた



その美しすぎる悪魔が
俺の身体を貪り尽くし、その証を体内に注ぎ込んだ時にはもう



俺の意識はヤツの棲む世界に飲み込まれてしまったんだろう



自分の記憶に吐き気がしてパウダールームに駆け込む



鏡に映る俺は
チョン・ユンホの所有物だと証明するかのように
身体中に深紅の刻印を散らせていた



現実の世界に戻ろう…



前にここへ連れ込まれた時と同じ事を考えて
シャワーも浴びずに、部屋に戻った



一まとめに置かれていた服を急いで着る
以前と同じように、俺のリュックもきちんとテーブルの上に置かれていた



そのリュックを背負い寝室を出るとそこには
椅子に座り腕を組んだ男が居て、思わずギョッとした



〈ようやく起きたのか?お前のせいで無駄な時間を過ごしたぜ〉



ノーネクタイで黒いスーツを着ている男に見覚えがあった
どこか分からない場所に拘束されチョン・ユンホに陵辱された時に会った男だ



〈行くぞ〉



年も大して変わらなそうなのに、やたら偉そうな感じで言うこの男
あの時もいちいちムカついたけど、今日も初っ端から燗に障った



「行くってどこに!ってかお前何なんだよ」



文章を書く事を生業にしている割に
相変わらず喋ることには知的さのかけらもない俺



無表情な男は大げさに肩をすくめて俺を見た



〈あんたの家だよ。送り届けるように上に言われてんだ。つべこべ言わずついて来い〉


「はぁ?送り届けるって…子供じゃないんだから自分で帰るし」



男の横をすり抜けるように動く
誰が送り届ける様に言ったんだよ…全く意味がわからない



〈あんたさ。あれだけされてまだ懲りないの?まあ、俺には関係ないけど…っていうか、送り届けないと俺が怒られるから〉



男はそう言って俺の腕を掴む



背の高さも変わらないし、蹴りの一つでもくれて走り去ればいいんだけど
あいつのせいで腰に鈍い痛みが残っていて、身体が思う様に動かなかった



「お前が誰に怒られても、それこそ俺には関係ないわ」



ぶすっとした顔で言い、大人しく男について部屋を出た



セフンといっただろうか
チンピラ風情のこの男は、ヤツの会社には似つかわしくない気がする



ホテルの駐車場に停めてあった車に乗り、運転席に座った男を観察する
チョン・ユンホと同じ年頃の、いかにもエリート然とした男に使われている様だったけど



「お前さ、何なんだよ」



もう一度同じ質問をしてみる
語彙に乏しそうな言葉だけれど、使い方によって予想外の情報を聞けたりする言葉だ



〈俺は上の指示であんたを家まで送る様に言われてるだけだ。丁重にな。何を言われても手を上げられてもあんたには一切、手を触れるなと言われてる〉



…ますます意味がわからない



この男のが言う“上”というのは、あのエリート然の男だと思うけれど
俺に妙な事に首を突っ込むなという脅しをかけたのも、間違いなくあの男だろうに



今度は
丁重に扱い、手を上げられてもやり返すなと言われているという



自分の存在が
どこにどう動かされようとしているのか
窓から見える景色も、見たことのない物に見えていく



あの男の棲む世界に入ってしまったらしい俺は
自宅へ向かっている道でさえももう、分からなくなってしまったみたいだった







次回「渇欲27」は12/29(木)21時に更新致します

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縁結 第2章 ~至愛 番外篇 14~
2016-12-23 Fri 18:00


このお話は「宮~love in palace~」のパロディです
ご承知おきください




side Crown Princess? Changmin



『チャンミナ~、お待たせ!って、どうした?!』



着替えを持って戻ってきたユンホ殿下は、床に座り込む僕を見て慌てて駆け寄る



恥ずかしい…
自分の言いだしたサプライズにドキドキして腰が抜けました、なんて口が裂けても言えるもんか…



「いやっ、そのっ…僕っ…」



上手い言い訳が思いつかなくて、しどろもどろになってしまう



きっと僕…顔が赤くなっている気がする
一緒にお風呂に入るという一世一代の決意を
頭の中で色々シュミレーションしちゃったから…



そもそも恋愛ごとにオクテだった僕が提案する様な内容じゃなかったのかもしれない



ユンホ殿下は
俯く僕の顎を掬ってジッと見つめてきた



やめて…
僕は今、ユンホ殿下のその目に見つめられて普通でいられる自信が無いんだから



『俺の愛しい人は…案外手のかかるお姫さまなんだよな』



僕の頬っぺたの一番高いところにキスをしたユンホ殿下は、そう言って軽々と僕を抱き上げた



「ひゃぁっっ!!」



力が抜けきっていた僕は慌てて殿下にしがみつく
…そういえば、前にもこんな風にユンホ殿下に抱き上げられた事があったっけ



ユンホ殿下の過去と向き合ってしまい、自分の存在意義を一瞬だけ信じられなくなった時



意識が朦朧とする僕を、僕がいつの間にか覚えてしまった大きな胸の温もりに包んでくれたユンホ殿下



この人は…なんでこんなに温かいんだろう



愛しい
それだけでは表せない様な暖かな気持ちが、僕の心に溢れてくる



ユンホ殿下に言った通り、妃殿下のために豪華に作られた嬪宮の間のお風呂はとても広い



僕を抱きかかえた殿下は器用に足でドアを開けてバスルームに入っていき、手前のパウダールームに置かれている椅子に僕を座らせた



『嬪宮様。本日は尚宮がおりません故、畏れ多いことではございますがこの私めがお手伝い申し上げます』



僕は男だし、普段から尚宮さん達が入浴の手伝いなんかする事はないけど
ユンホ殿下はちょっとおどけた様子でそんなことを言う



恥ずかしがり屋の僕をリラックスさせるためか
それとも、ユンホ殿下ご自身の照れを隠すためなのか…



僕も、そんな殿下の遊びに乗っかった



「そうですか。では、頼みますよ?ユンホ尚宮」



大妃様の様な口調でゆったりと言ってみる
ユンホ殿下と目を見合わせ、どちらからともなく笑い合った



『嬪宮様、人形の様にぼーっとなさらず手を上げてくださいませ。これでは着ぐるみが脱がせられません』



ユンホ殿下は
コ尚宮さんやトン尚宮さんの口調を真似ながら僕の着ぐるみを脱がせていく



『ああっ?嬪宮様!少しは協力してくださいませ!プロレス技は得意なのに嬪宮様は少し身体がお固い様ですね!ほらっ、もうちょっと腕を曲げて!』



着ぐるみの前を開けて脱がそうとするユンホ殿下
手を抜くタイミングが合わずにバタバタしてしまう



片手が抜けず「イタタ!」となり
やっと片手が抜けたと思ったら今度は首の所に中に着ていたインナーが引っかかり
「くっ、苦ぢいっ!」となる



ユンホ殿下ってば…ご自分もそうなのかな?
中に着ていたインナーも一度に脱がそうとするからこんな事になるんだ



『ごっ、ごめんチャンミナ。痛かった?』



上半身裸になった僕の腕をさするユンホ殿下
意識しちゃダメなのに…僕は男なのに…
つい胸を隠しちゃった



『あ……ご、ごめん。いや、そうじゃないな。俺だけ服を着てるから変なんだ!』



そう言って立ち上がるユンホ殿下は
あっという間に着ていた着ぐるみを全部脱ぎ去った



「っ!!!!!」



声にならない声が出てしまう
でもここで顔を覆ってしまったら、ユンホ殿下がせっかく作ってくださった楽しい雰囲気をぶち壊すことになる



「ゆ、ユンホ尚宮!!ぼ、ぼ、私の服を全部脱がす前に自分が脱いでどうしますかっっ!ほらっ、早くっ!」



精一杯の演技で椅子から立ち上がり、半分脱げて腰の所で止まっているバンビの着ぐるみを指差す



『うっ、、、左様でございましたね。申し訳ございません』



側からみたらさぞかし滑稽なこの嬪宮尚宮ごっこ
やっている本人たちはいたって真剣だ



いかに自然な雰囲気をキープしてお風呂に入る事が出来るかという、重大なミッションに取り組んでいる訳なんだから



でも
やっぱり
ここまでが限界だったみたいで



全裸になりバスルームに逃げる様に入っていく僕は背後からギュッと抱きしめられて
そうされた僕もまた、背中に直に触れるユンホ殿下の胸の熱さに頭がカーッとしてくる



愛しい…
好き…
ううん、もうそんな言葉では足りないくらい
僕はこの方を欲している



僕の耳に首筋に、そして背中にユンホ殿下の唇が触れる



その都度、そこからユンホ殿下の身体の熱が移ってくるみたいで
シャワーを浴びる前から何だか逆上せているみたいになる



僕の腕の前で組まれているユンホ殿下の腕に、思わずしがみついてしまった



『チャンミナ…お風呂に入るって言ってたのは誰だっけ?ちゃんと洗わなくちゃ』



出会った頃によくされたユンホ殿下の意地悪
ここにきてまた出るなんて…なんかズルい



「そ、そういうユンホ様だって!お手伝い致しますって言ったのは誰ですかっ?!」



精一杯の逆襲に出る
でも…結局は全てにおいて上手な殿下には敵わなくて



ちょっぴりエロじじい的なお顔をされたユンホ殿下に、ピンク色の泡がたくさん浮かぶバスタブに引っ張りこまれてしまった



ユンホ殿下のバカ!
バブルバスまで用意してたなんて!!
どこまでズルいんだよっ、んもぅ!!!







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渇欲 25
2016-12-22 Thu 21:00


このお話はフィクションです
R18要素を含みます
ご注意ください






あり得ない…
正常に判断できるはずの脳内ではそう思うのに



自分の身体はそれを〈あり得ない〉と判断していないようで



ヤツに脱がされたジーンズの中は、その次の段階を待てない様に昂ぶりを見せている



俺の腕はいつの間にか自分の頭上で一纏めにされ
自分のシャツのボタンを外していくヤツの胸元にあった筈のネクタイが、俺のその手を縛り上げていた



『意外に手荒くされる方がいいのか?もうこんなになってるぞ…』



紺色のボクサーパンツに滲み出るそれは、布の上からヤツの指に掬い取られる程で
辛うじて残っていたはずの理性すらも、あっという間に消えていった



「ひ…ゃ、違ッ…!…あぁっ…」



否定の言葉も、もう
悦んでいる声にしか聞こえない



チョン・ユンホの指に分身を巧みに扱かれて
逃げようと腰を動かす様もまた、ヤツの愛撫を更に強請っている様に見えてくる



押し寄せる快楽の波は激しさを増しているのに
それとは対照的に、俺はゆっくりと静かに裸にされていった



ヤツの細く節ばった指がリズミカルに往復する俺のそれからは



もはや嫌がっているとは自分でも思えなくなりそうなくらい、行為を悦ぶ証が次から次へと溢れてきて



チョン・ユンホはそれを自分の指に纏わせて、張りつめているものに塗り広げていく



滑りを帯びたヤツの指は執拗に俺を攻め立てて
先端を引っ掻かれた事を引き金に、俺は大きく仰け反った



痙攣する様にビクビクと波打つ俺の身体
欲を吐き出して身体の力が抜けていく感じになった俺の両足を、ヤツが膝で強引に左右に割る



『シム・チャンミン。余韻に浸るのはまだ早いぞ?本番はこれからだ』



ソファーに片膝を立てたチョン・ユンホは
大きく左右に開かれた俺の足の間に身体を滑り込ませてくる



はだけたシャツからは俺にはない厚い胸板が覗く
崩れかかった前髪が揺れていた



「んっ!冷たッ!」



一瞬身を竦ませられる
自分がロックで飲んでいたウィスキーを指で掬い、俺の後ろの窪みに撫で付けたからだ



『良い酒が気に入ったみたいだからな?』



ニヤッと笑ったヤツの顔は
獲物を嬲りぬく肉食獣そのものに見えた



つぷっと感じる違和感
ヤツの指は俺の吐き出した白濁の滑りを借りて、最も簡単に身体の中に埋め込まれていく



手荒くされる方がいい
さっきはそんな台詞を言って俺を言葉で詰ったくせに、ひどく緩やかに動くヤツの指



自分の指に絡めたウィスキーの味を
身体に直に教え込んでいる様な…そんな錯覚に囚われる



事実



何かを受け入れる場所ではないそこがジワリと熱くなり
挿入されている物を受け入れる様に固い筋肉を解してゆくんだ



『二度目の俺を歓迎してくれたみたいだ…喜ばしい事だな』



俺のそんな反応は、中に入って動き回っているヤツの指にも伝わっている様で
耳元で囁いたチョン・ユンホは、俺の否定の言葉を聞かずに唇を塞いだ



再びされた濃厚な口づけのせいで
腹のなかで遠慮なく動き回る指は、もう何本入っているのかも分からない



自分の意識も、もう自分の物では無くなっていた



ヤツの熱い舌を自ら絡めとり、強く吸う
時にどちらの物かも分からない唾液が唇の縁からこぼれ落ちていく



俺は…この男の棲む地獄に堕ちたんだ



薔薇のように美しい男が棲む地獄は
恐ろしい棘で俺の身体を絡めとってゆく



助けてくれ…



それはこの男の手から逃れたいという意味か
それとも、この先にある更なる快楽を早く与えてくれという意味か



その答えを自分で出せない俺は
苦し紛れにヤツの背に爪を立てた



『いい子だ…シム・チャンミン…』



足を折り曲げられ、腰を高く抱えられた俺は



いい酒に酔い、蕩けきった場所へ
チョン・ユンホの脈打つ熱い塊を受け入れていた



「あぁッッ!」



悲鳴なのか
それとも喜悦の声か



それも自分では区別出来ない



激しく脈打つ塊を飲み込み、揺すられ始めた俺は
もう、自分の存在をも忘れはじめていた







次回「渇欲26」は12/25(日)21時に更新致します

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