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華筏《祝宴篇》
2016-04-28 Thu 20:00


大好きな2人をモチーフにしたお話です





「ユノにお願いがあります」



夕食を済ませた後
チャンミンの好きなワインで杯を重ねていた時に突然言われた



優雅という言葉はこの男のためにあるのでは…
そう思わせるほどの美しい仕草でグラスを置き、俺の手を握る



彼と一緒に暮らし始めて半年が経とうというのに
そんな彼の動きに、まだ俺の心臓は鼓動を速める



「明日の休みなんですけど…一日僕にくれませんか?」



…何を言うのかと思ったら
改まって言うようなことか?



俺の全てはもう、おまえのものだっていうのに



すでに底が見えてきたワインの瓶
その酔いのせいか、いつもの穏やかな微笑みが少しずつ妖艶さを纏い出す



そんな表情で小首を傾げられたら
たとえ予定がびっしりだったとしても、その予定を全部キャンセルするだろう



俺はそれくらい
おまえの全てに支配されているんだ



ほんのり色づいた目のふちに堪らず唇をつける
チャンミンは目を閉じて俺の口づけを静かに受け、その長い腕を俺の首に絡ませた



チャンミンの顔を挟み込み、目のふちだけでなく鼻の頭や頬、そして髪を撫であげて額に唇を落とす



『明日の俺の一日だけじゃなく、365日間全てチャンミンのものだってば』



自分でもちょっとクサイかなと思いつつも
彼へ捧げる愛の言葉はこれでも足りないくらいだ



「ユノ…ありがとう…。僕も同じですよ、と言いたいところですが僕は364日にしておきます」



『…その一日は誰のものだよ』



たった一日でも他の誰かに…そう思うと胸がざわつく



「ふふふ…そんな風にヤキモチを妬かれるのも悪くないですね」



チャンミンは口元に手を添え優雅に笑ってから、尖らせていた俺の唇にその手を移した



「実は明日、姉の誕生日なんです」



お姉さん…ユキさんの誕生日…



ユキさんは母親が違う年の離れたチャンミンの姉で、母親を亡くしたチャンミンの良き理解者となり彼を支えてきた



チャンミンに恋をした俺を応援してくれて、背中を押してくれた人でもある
以前は画廊のオーナーをしていたが、今は父親が設立した財団法人の理事をしている



愛情をかけられなかったチャンミンと彼の母親への償いは、いまやソウル最大の美術館とそこに飾られる美術品となって



ユキさんはそこの館長を務めている



そう、そしてチャンミンとの事を彼の父親に認めてもらった俺もその財団法人で働いているんだ



『ユキさんの誕生日か…明日がそうなのか?』


「ええ。ですから明日ここに招待して姉のお祝いをしたいと思ってるんです」


『365日のうちの一日は、俺じゃなくユキさんのものか…じゃあ仕方ないな』



俺はそう言ってソファーに倒れこむ
ユキさんのためだ…俺のチャンミンだけど、その一日は譲らなきゃいけないな



「ユノ…ありがとう。明日は従兄弟も招いて、僕も一緒に料理の腕を振るいますから、ね?」



チャンミンはそう言ってソファーにもたれる俺に重なりゆっくりと口づけた



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



翌日



レストランをやっているチャンミンの従兄弟のイトゥクと朝から買出しに出かけた
彼もまた、画家なのに色を失ってしまったチャンミンを死ぬ気で支えた一人だ



案の定俺は二人の荷物持ちにさせられる
ぶつぶつ文句を言いながら二人の後を歩く



「ごめんね、ユノ…今日のお礼はユノの大好きな苺のデザートをヒョンに頼むから」



そんなことで思い切り笑顔になる俺は、やっぱりチャンミンの思うツボなのかな
まあ、旦那が奥さんに尻に敷かれる家の方が上手くいくってよくいうし、それでいいんだ



家に戻るとチャンミンとイトゥクは料理の準備でキッチンに入りっぱなしになって、俺は部屋の準備を任された



誕生日パーティーなんて久しぶりだな
ユキさんへの感謝の思いを飾り付けで表したいと思って、俺はチャンミンたちが材料を選んでいる時に一人でバラエティショップに行ってきたんだ



慣れない掃除をやり終え、俺は黙々と部屋を飾り付けていく



『はぁー!終わった、完成完成!!』



部屋に座り込んでそう言ったところに、チャンミンたちが料理を運んできて何故か二人で固まっている



部屋を見渡して目が点になるチャンミン
そして笑い出したイトゥク



『なんだよ?』



俺がそう言うとチャンミンも吹き出した
どうにもこうにも何故二人に笑われるのかわかんない



「ユノ…こんなすごい事になってるとは思いませんでしたよ。賑やかでいいですね」



くすくす笑いながら言うチャンミン
…そっか、俺は誕生日パーティーっていうことばっかり考えてて、ユキさんの雰囲気も年齢も気にしてなかったな



物腰が柔らかく落ち着いた雰囲気のユキさんの誕生日パーティーなのに、俺はでかでかとしたバルーンをあちこちに飾っちゃった



《いや~むしろ喜ぶぞ、こんな風に祝われたこと無いだろうからな!》



そう言ったイトゥクが、駅に着いたというユキさんを迎えに出る



俺はその間、バラエティショップで買ってきたコーンハットをチャンミンに手渡した



「こういうのかぶるのは始めてですよ…」
チャンミンは苦笑しながらも、俺と色違いのハットをかぶってくれた



イトゥクにエスコートされてリビングに入ってくるユキさん



あまりにも派手な飾り付けに目を白黒させて、俺たちの「Happy Birthday!!」という掛け声とともに放たれたクラッカーの音にさらにびっくりしていた



それでも、すぐに満面の笑みを浮かべてくれる



美術館で顔を合わすユキさんはいつも物静かで
チャンミンとよく似た穏やかな微笑みを浮かべているけれど、仕事で重大な職務に就いている彼女が笑っている姿を見た事がない



だから、こんな風に思い切り笑顔になる彼女を見られて良かった



「姉さん…おめでとう。これからもずっと、僕の最愛の人でいてくださいね」



そう言って大きな花束を渡すチャンミン
抱えきれない大きさの花束に埋もれながらユキさんは言った



〈あなたの最愛の人はこの人でしょう?私はその次でいいわ〉



花束の中の一本を抜き出してユキさんは俺に渡し、ウインクをした



頬を赤らめるチャンミンと俺



《今日の主役はおまえたちじゃないんだぞ》
とイトゥクが笑いながらユキさんを席に案内する



俺も赤くなった顔を隠しながらチャンミンをその隣にエスコートして座らせた



「誕生日おめでとう!」
シャンパングラスをユキさんに掲げて
俺たちの賑やかな宴は始まった





紫苑様

お誕生日おめでとうございます
貴女のこれからの毎日が幸多きことをお祈りいたします





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耽溺 第2章 ~密事 31~
2016-04-28 Thu 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



Invidia …
ラテン語で嫉妬という意味のタイトルに込められる思いを、僕は表現出来るだろうか



ユノとのあの一枚を残した僕は色々な意味で良い刺激を受けて、新しい物へチャレンジする意欲に掻き立てられる



資料にザッと目を通すと
僕を軸に、女性と男性を絡ませて〈嫉妬〉の情景を表現しようとしている内容だと思われた



僕以上に時間をかけて資料を読んでいた社長は



〈非常に興味がありますね。今までのチャンミンから大きく脱皮するような衝撃的な作品になりそうな気がします〉



百戦錬磨のうちの社長がそう言うのなら十中八九間違いない気がする
僕は全面的に社長を信頼しているから



社長から前向きな意見を引き出せたソン本部長は、思わず身を乗り出した



《パク社長にそう仰っていただけるのであれば、私も心強いです。何と言っても私の所からチャンミンを大きく羽ばたかせた人ですからね》



トゥギヒョンはソン本部長に笑みを返してから、僕に向き直す



〈チャンミナ、あくまでも僕の意見だから。決めるのはチャンミン自身だよ。君が出る映画もドラマもCMでも何でも、事務所が絡んだとして最終的には君自身が作り上げる作品なんだからね〉



そう
事務所が取ってきた仕事でも、トゥギヒョンはいつも最終的に僕に決定権を与えてくれる



僕が乗り気にならなければ無理強いはしない
シム・チャンミンという人間を尊重して、僕が自分自身の作品を作るという形をとらせるんだ



当の僕は
写真集自体が久しぶりだしそれだけでも前向きな気持ちになっていた



それに今までの写真集は僕のみのカットで、どちらかというと女性のファンに見てもらう事を意識した物だったから



この間の香水と同じように同性をもターゲットにするということに新鮮さを感じた



それに役者としてもモデルとしても同性から意識されるというのは、僕自身の大きなステップアップになると思った



「お引き受けします。よろしくお願いします」



席を立って深く頭を下げる
ソン本部長は勢いよく立ち上がり《ありがとうございます!!》と僕の手をがっちり握った



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



その後双方の事務的なやり取りが行われ
うちの事務所からは、メイン衣装に“jil-ju”を使用することを了承させたらしい



ユノの会社と全面的に相互協力の契約を交わした様だから、それもあるだろうし



僕がユノと一緒に香水の仕事を成功させたという結果も残したから、事務所として今回もその流れで行くんだと思った



そして女性モデルは、うちの事務所にいる無名の若手女優を使ってもらうことも決まったそうだ



というのも女性は香水の撮影の時同様、あくまでエッセンス程度という内容だから有名どころでは困るとの理由だった



そしてミレ出版社の要望は



僕の芸能界デビューのきっかけになって、ユノが僕という存在を知るところとなったファッション誌〔Gloire〕で現在メインモデルをしているACEを男性モデルとして出す事のみだった



最近は企画物がある時だけ時々出させて貰っている僕の故郷の様な雑誌〔Gloire〕
今も時間があれば必ず目を通している



その看板モデルであるACEは、僕が今の事務所に移籍して本格的に俳優稼業を始めた後メキメキ頭角を現したモデルで、その中性的な魅力であっという間に人気を博した



身長はそれほど高くないけれど、しなやかな身体のラインと透き通るような白い肌が目をひき、僕と対照的なモデルだと随分話題になった



カジュアルテイストの特集では、そのパッチリとした愛くるしい目でアイドルと見紛うほどのキュートさを表現するのに



“jil-ju”のようなスタイリッシュな服の特集では180度イメージを変えて、メイク映えする白い肌を生かしたセクシーなメイクで挑戦的な表情を見せる



トゥギヒョンが、僕の次にACEの芸能界入りを目論んでいるという噂も耳にしたことがあった



その彼をこの写真集に出す…
あくまでも写真集には僕の名前が全面に出るけれど〈Special guest〉という名目でACEの名を入れて欲しいという条件だった



僕としては一度引き受けた以上、特にそれを理由に断る事でもない



トゥギヒョンにしてみれば、これをいい機会としてミレ出版社とACEの本格的な芸能界入りを話し合う理由付けにもなるだろう



僕の予想通り社長から改善を申し出る事もなく、その条件で双方が合意しカメラマンのダニエルさんも含めた三者で、明後日正式に契約を交わす運びとなった



帰りの車の中で、それまで黙っていたキュヒョンがぼそっと言う



〈今度もチョンさんと一緒だな…チャンミンにとって吉と出るか凶と出るか?〉



…何だよソレ
こいつの悪い癖で、自分だけが知っている情報があると含みをもたせてワザとそんな風に言う



「吉と出るに決まってんだろ、マネージャーのくせに縁起でもないこと言うなよ」



普段ならキュヒョンのそんな言い方も華麗にスルーして、後からゲームで地味な反撃に打って出る僕だけど今のはユノが絡んでるからムカッときた



ルームミラーで僕の怒りを読み取ったキュヒョンは、それ以上何も言わずに黙って前を向く
これ以上ふざけるのはマズイと思ったんだろう



普段は気にならないのに、キュヒョンが含みをもたせて言ったことが何を指しているのか、妙に気になった



「なぁ、何を言おうとして…」



そうキュヒョンに問いかけようとした時にポケットのスマホが震えた
画面には愛しい人の寝顔が映る



僕がこっそり撮った彼の寝顔は、その愛しい人の連絡先に設定して入れてあった



…そう、その画面は
ユノからの着信を知らせていたんだ





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お休みのお知らせ
2016-04-28 Thu 17:00



親愛なる皆様へ


いつもお運びくださりありがとうございます


また、「密事」に温かい励ましのお言葉や拍手を頂戴しております事を重ねて御礼申し上げます


先だって「密事再開のお知らせ」でも少しだけ触れたのですが…


私事で大変恐縮ではございますが
再び仕事が忙しくなってしまいゴールデンウィークも連日仕事になってしまいました


つきましては非常に心苦しいのですが
明日より一週間「密事」の更新をお休みさせて頂きたく思います


(※本日はこの後いつもの時間に更新致します)


度重なるお休みで、楽しみにして下さっている皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです


心よりお詫び申し上げます


5月6日(金)より再開させて頂きますので、それまでお待ち頂ければ幸いでございます




ゴールデンウィーク、私のようにお仕事の方もいらっしゃるでしょうしご家族のお世話等々がお忙しくなる方もいらっしゃるでしょう


また、色々な楽しみがおありの方もいらっしゃると思います


皆様におかれましては、お身体をくれぐれもご自愛下さいまして明日からのゴールデンウィークをお過ごしくださいますようにお祈り申し上げます


それでは
5月6日に再びお会いできる事を楽しみにしております



ゆんちゃすみ


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追憶《記念日篇》
2016-04-27 Wed 20:00



日本デビュー11周年記念企画
『TVXQ11th Anniversary』参加


二人の呟きをイメージしています
一話完結、不定期更新です
実在の人物とは一切関係ありません


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


一年を締めくくる、恒例の音楽の祭典
今年最後のステージも無事に終えることが出来た



こうやってたくさんのアーティストと一緒に立つステージは新鮮で、久しぶりに会う人にも挨拶が出来たりしてすごく楽しい



今回のステージは…俺的に大満足だった



俺がトランプのKingをかたどった扉から
そしてこいつがQueenから出てくる演出
ほほう…よくわかってるなと演出家を見直した



俺はKingだ!っていうほど厚かましくはないけど
こいつは…「ユノォ~腰痛い~マッサージしてぇ~」ってな感じで…



女王様っぷりに最近ますます磨きがかかってるから、ホントぴったりだ



そんな女王様に言われた通り、やっていた用事もほったらかして女王様の元に伺ってしまう俺も大概だけど



全く…惚れた弱みだな



俺は普通の蝶ネクタイなのに、こいつにはリボンタイを結ばせて…多方面にわたりバレバレじゃんって思ったけど



でもさ
もう今更、周りの目を気にする事はないかなって



俺はもう腹を括ったんだ
何をって?…こいつの事に決まってんだろ



俺は
来年いよいよこの国の男子としての義務に向かう



だから、来たるその年を迎えるタイミングで
こいつに…チャンミンにきちんと想いを伝えるって決めてるんだ



そうこうしながら、残すは日付をまたぐその時を迎えるだけになった



振り返ってみると今年は俺…本当に充実した一年だった気がする



年が明けてすぐのカムバックでは、今までと違った大人の雰囲気の曲にチャレンジ出来たし



フュージョンものではあったけれど、時代劇にも挑戦出来た



あの撮影はホントぎりぎりの事ばかりで
こいつと二人での仕事もこなしながら休む間もなく日本からとんぼ返りをしたり



思い返すだけでぞっとするような過密スケジュールだった



でもやっぱり、今年はなんだか
目の前で後輩のテミンと何やら楽しそうに話しているこいつが



俺のチャンミンが



〈ツン期〉を終えて〈デレ期〉になったということが…最高に幸せだと思った



まずいだろ、今は…っていう時でも
「ヒョぉン~♡」って得意の上目遣い攻撃をくらって…



くぅぅ!可愛い!俺のチャンドラをどうしてくれようか!っていう幸せな気持ちと同時に



みんなに白い目で見られてるのではないかとハラハラヒヤヒヤしたもんだ



とか言いつつも
ハラハラヒヤヒヤすれば、より一層ドキドキして
その後自然と、大抵どちらかの家に一緒に帰る事になって



熱い夜を過ご……



って言わせんなよっ
顔面制御できなくなるだろうが!



なんて事を思っていたら…ちょっと待て



おまえずいぶん顔を寄せて話してねーか?テミンと…ミノならまだしも、テミンといつの間にそんな親しくなった?



それに!肩まで抱きやがって!



確かにおまえは今年、テミンのソロナンバーの作詞を手がけてバックコーラスにも参加した
俺はさ、時に羨ましく感じるおまえのその作詞力でいい仕事をしたな、って思ったけど



だからといって、俺の前でそういうところを見せんなよ



チャンドラのヤツ
俺がちょっと横を向いて物思いに耽ってたら
油断も隙もないな、全く



そう思って、俺はチャンミンのジャケットの裾を引っ張った



チャンミンは「あっ」という顔をしながら何故かテミンを俺の方に来させるから
俺は仕返しにチャンミンの顔をわざと見ながら可愛いテミンの肩をしっかり抱いてやった



それなのにチャンミンってば「そんなことされても僕は平気でーす」って澄ました顔をしてやがる



くっそ…
俺がお前にメロメロだとわかってるから、そんな余裕があるんだな?



俺ばっかりヤキモチ妬いてるみたいで悔しいけど
まあ、いい
お前に夢中なのは紛れもない事実だからな



さあ
そろそろカウントダウンが始まる



義務に向かうまで…もっともっと仕事を頑張る
でも、その仕事は俺の大切なこいつが居てこそのものだから



チャンミン…



二人で動き始めてから、何だかあっという間だったよな



そして年が明けたら、俺たちは大きな試練に挑まなくちゃならない



テミンがMCに呼ばれて前に出た隙にチャンミンを引き寄せた



〈오!사!삼!이!일!!ハッピーニューイヤー!!〉



俺は小声で
『チャンミナ…これからも永遠に俺と一緒に居てくれるか?』
そう彼につぶやく



「…当たり前でしょ…ユノ、ほら」



愛しい恋人は優雅に微笑み大きく両手を広げた
そう…〈デレ期〉から更に進化した円熟の時を迎えたかのように



俺はそんなチャンミンを自らも両手を広げて受け止める



二人の愛はもう揺るがない安泰期を迎えたんだということを、この抱擁で感じたんだ



チャンミナ
俺たちは二年弱の試練の時があってもこれなら絶対に大丈夫だな



新年を迎えた今日は
そう信じられた記念日だ



これからも
こんな風に色々な記念日を増やしていこう



愛してるよ、チャンミン




TVXQ 일본 데뷔 11주년 축하합니다 ‼︎


企画を計画くださった雪逢様、はむ太郎様
お誘いくださったあゆ様
どうもありがとうございました


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


おまけ


side Taemin



なんか僕、今日は一人で居場所なかったけど
チャンミニヒョンが居てくれてよかったぁ



いつもミノヒョンばっかり可愛がってるってイメージだったけど、僕のソロ曲を手がけてくれてから一気にヒョンと近づけた感じで



それにしてもチャンミニヒョンはかっこいいなぁ
僕にさり気なく回してくれる腕ははるか上からきていて



チャンミニヒョンのそんな仕草が同性でもドキっとさせられる



あ…



ちょっと…チャンミニヒョン
僕、何だか猛烈に視線を感じるんですけど



…ユノヒョンが
なんかすごくこわい顔で見てる…



ユノヒョンは僕にいっつも優しいのに…
なんで?こわいよぅ…



僕はチャンミニヒョンからそんなユノヒョンの元に何故か移動させられる…うぅ、コワイ
でも、ユノヒョンにも今年一年のお礼を言わなきゃ



〈ユノヒョン、今年も一年ありがとうございました!〉


『テミナァ~こちらこそ、ウチのチャンドラが色々ありがとう』



ふぎゅぅ!イタタタ



ユノヒョン!ぎゅーってし過ぎですってば
で、なんでチャンミニヒョンも「フーンだ」みたいになってんの?!



ヤダぁ!この二人
もしかしたら僕を間にしてもめてる?



そんな僕を救ってくれるかのようにMCがいる前方で呼ばれる



よかった…ホッとしたよ
よぉし!二人のところには戻らずこのまま前に残ってよ~っと



『チャンミナ…ボソボソ…』


「ユノ…」


『♡♡♡』


「♡♡♡」



……



僕を隠れ蓑にしていちゃつくのはヤメテくださいっ!!んもぅ!!!





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耽溺 第2章 ~密事 30~
2016-04-27 Wed 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



外資系ブランド香水の新商品〔Limpid〕の撮影は
ユノのおかげもあって、成功裏に終わった



この商品のプロモーション活動でスケジュールの大部分は埋め尽くされていて、その合間に他の仕事をするという感じだとキュヒョンから聞かされる



明後日には撮影された商材を使って記者会見が予定されているらしい



撮影の大成功の知らせを受けた社長から



《お疲れ様。チャンミンの思いを結果にしたんだね。早速噂を聞いた各方面から新しいオファーが来ているよ》



というメールがきていた
キュヒョンにも連絡が来ているらしく帰路につく車中で声をかけられた



〈最大手の出版社から写真集の提案がきてるみたいだよ。今日の撮影を見ていたらしくて、ダニエルさんにも同時にオファーしてるみたい〉



キュヒョンはそう言ってから



〈今日はこれでおしまいだけど、マンションでいい?それとも…〉



そう言いかけた



「それとも、何だよ?」


〈いや、チョンさんのところ行く?〉



ユノ…
さっき控室で形式ばった挨拶をして別れた人…



…今日の今日で、それは何だか照れる
なんとなくこのままユノに会えない気がする



互いが見た事のない
それぞれの仕事をする場面に向き合って
そして二人でひとつの仕事をやり遂げて



本当だったらその喜びを分かち合いたいけれど
僕の本気をユノに見られたっていうのがちょっとだけ照れくさくってさ



…どんな顔をして会えばいいかわかんない



ってか、キュヒョンったらどうしちゃったんだよ
僕がユノユノ言い始めた頃はしかめっ面ばかりしていたのに



マネージャーとして、ユノが僕の仕事に良い影響を与えていると思ったのか
友達として、ユノとの事を応援してくれているのか…どっちもなのかな



自分からチョンさんのところに行くか?なんて言いだしてさ



何だよもう、おまえまで僕を照れさせてどうすんだよ…



「いい!疲れたから家に帰る!」



僕はそう言って、赤面する顔を隠す様に毛布に包まった



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



翌日
キュヒョンと共に僕は事務所の一室にいた



昨日キュヒョンが言っていた写真集の仕事について、出版社から説明があるらしい



キュヒョンの話だと、カメラマンのダニエルさんは二つ返事でオファーを受けたそうだ
もちろん僕が受けるのであれば、という前提で



写真集か…
この数年はドラマや映画への出演が多くて、写真集は撮っていない



ユノと一緒に写ったあの一枚が【静止画】への意力をかきたてる
どんな企画なのか、興味が湧いた



会議室に呼ばれて、社長の横に腰をかける
トゥギヒョンは表情を崩して僕の肩を叩いた



《僕の挑戦状、チャンミンはしっかり受け取って、そして勝ったんだな》



ユノのことか…
やっぱり社長は僕の気持ちを見極めるためにユノを僕の仕事場に送り込んだんだ



「トゥギヒョン。僕はもっともっと結果を出します。見ていてください」



僕は社長の目をしっかり見て、決意を述べた
今回の撮影だけでなく、これから受ける仕事の全てを全力でこなしてみせる



改めてそう決意したところに出版社の面々が到着した



ミレ出版は国内最大手の出版社で、僕はこの社の看板誌であるファッション誌から芸能界に足を踏み入れたから、実は僕の生みの親でもある



懐かしい顔もあって、なんだか嬉しくなった



その中の一人、ソンさん
差し出した名刺は企画本部長という肩書きがついてたから、随分と出世したんだ…



そんな彼から満面の笑みで久しぶり、と握手を求められる



〈MAX、そう呼んだら失礼か…いや、本当に立派になったなぁ…初めて会った時はまだひょろひょろした学生だったってのに。なんだか遠い存在になっちゃったよ〉



ソン本部長はあの頃の僕を脳裏に浮かべているのか、どこか遠いところを見るような感じで言う
そしてその表情を引き締めて続けた



〈さて、早速ですが本題に入らせもらいます。以前からチャンミンさんに久しぶりの写真集をお願いしたいと思っておりまして…〉



ソン本部長はプレゼン用の資料を部下に配らせた



〈昨日、新製品の撮影を拝見させてもらいましたが…成熟した大人の色気を醸し出すチャンミンさんに、この企画をお願いするのは今しかない、と思って半ば強引に伺ったわけです〉



ソン本部長は、意気込んで続ける



〈あの撮影を見る前から、異性はもちろん同性をも魅了するチャンミンさんの全てを、最大限に表現する写真集を作りたかったんです〉



【Invidia】~嫉妬~と書かれた企画書は
ソン本部長率いるミレ出版社の意気込みを感じさせるほどの分厚さだった



〈最高の一冊を…ぜひ一緒に創り上げてください〉



ソン本部長率いるミレ出版社の面々は一斉に頭を下げた



【Invidia】~嫉妬~
そのタイトルを見た僕の脳裏に浮かんだのは



あの撮影で女性を抱き寄せる僕をじっと暗がりから見ていた



ユノの…
苦痛に耐えるような顔だった



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



親愛なる皆様へ

この後20時に不定期更新の「追憶」を更新致します。懐かしい出来事を回想しております。お時間がございましたらお立ち寄り下さい


それに合わせまして、本日こちらのコメント欄は閉じさせて頂きます



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耽溺 第2章 ~密事 29~
2016-04-26 Tue 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



まさかユノと
こんな風にひとつの作品を作ることが出来るなんて思いもしなかった



今日はもう色々なことがありすぎて
僕はきっとこの日のことを永遠に忘れないと思う



僕の仕事にユノも自分の仕事として来てくれる様になっただけでなく



僕の将来占う様な重大な仕事に
ユノと一緒に姿を残すことが出来るなんて…



当初用意されていた男性モデルが、カメラマンのダニエルさんにはどこか違うと感じさせたらしくて



弱ったな…と辺りを見渡した時に
暗がりの中、壁にもたれかかって佇むユノが目に飛び込んできたってダニエルさんは言ってた



〈僕の長年培ってきた「撮る目」が、彼は最高の被写体になるって一瞬で感じとったよ〉



超がつくほど、世界中で有名な一流カメラマンのダニエルさんに〈最高の被写体〉と言わしめたユノ



僕の恋人だという誇らしい気持ちと同時に
本来撮られる側である僕よりも最高だと思われたユノに、少しだけ嫉妬した



香水のメーカーの関係者も
作り過ぎていない均整のとれたユノの背中に賞賛の声をあげて



撮影に携わっている女性陣もそんなユノの姿に目がハートになっていた



そんな声と空気を感じた僕は
独占欲から愛しい男の背中に爪を立てた



僕をベッドで愛してくれている時に
ここに居るみんなが見惚れるその背中に僕の腕は回される



彼からもたらされる快楽に溺れながら
僕の愛を手の平で伝える場所…



そこに今は
僕の妬心を爪に宿して伝えた



ユノは僕のものだ
誰にも渡さない…



背中に走る僕の思いを感じたのか
『あっ』という声を漏らして顔を動かしたユノ



その時にダニエルさんがシャッターを切った一枚が採用されることになった



僕の大切な恋人を晒すことになる気がして
正直なところ不安な気持ちも大きい



だってさ、当然じゃないか



ユノの綺麗な背中も
横を向いて写ってしまったその綺麗な輪郭も



全て、僕だけのものなんだから



でも
本当だったら、こんな無謀とも思えるような事は引き受けなかったであろうユノが



僕にとってすごく大切な仕事だから、という理由だけで無茶な事を引き受けてくれたという事実



それはユノの僕への愛なんだって素直に嬉しかった
そんな喜びをかみしめながら控室に引き上げる



最後の撮影は、本来のユノの仕事である“jil-ju”の衣装を使うものだ



記念すべき今日という日
ユノが僕にくれた最高の愛に僕も最高の仕事で応えたいと思った



控室から出てくるグミさんと入れ違いに入っていくと、元のスーツ姿に戻ったユノがいた



グミさんが作り上げたヘアスタイルはそのままで、いつものユノと違う雰囲気がしてドキドキしてしまう



「さっきはありがとう…」



言いたい言葉はもっとたくさんあるし
伝えたい想いはもっと複雑なんだけれど



なぜかそれしか出てこない



いつもの彼の仕事着である“jil-ju”のスーツを着ていても、プロの手で作り上げられたヘアスタイルでまるで一流のモデルのような雰囲気を保ったままのユノは



やっぱりダニエルさんが言う様に最高の被写体だと感じた



かっこいい
男の僕が見ても、この人はかっこいい



背が高くて
顔が小さくて
上半身はがっちりした男らしさを見せていて



そして僕が心を奪われた、あの瞳で僕をジッと見るから



僕はそれだけで顔が紅潮してしまい、「ありがとう」というたったそれだけの言葉しか出てこなかったんだ



でもユノは
一瞬目を伏せたものの、僕の心を読んでくれたのか優しい眼差しで僕を見つめた



手を伸ばして、そんな彼の胸に飛び込みたい
ユノを抱きしめて、僕の想いをこめたキスを贈りたい



でも…僕は今日誓ったばかりだ
私情を挟んで、彼に口づけるのはこれで最後だと



だから僕は
ユノを見つめることしか出来ない
そばにいても、手を伸ばす事も出来ない



仕事を共にできるという喜びは
同時にこんな拷問も味わう事だったんだ



僕たちの恋は
密事だから



そんな思いはユノも同じ?



あなたの左手がふと僕へ伸びかかったけれど
すぐに太ももの脇まで戻された



僕たちはただひたすら
想いを目線に乗せることしか出来なかった



控室での辛い気持ちは
その分、この現場にぶつけよう



ユノが選んだ衣装を纏って
僕はその想いを全身に伝わらせる



あなたへの想いを
僕は頭の先からつま先まで使って表現する



あなたに触れられないのなら
【シム・チャンミン】という芸能人を存分に活かしてあなたに応えよう



密事でもそういう形の愛ならば
隠さなくていいはずだから…





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耽溺 第2章 ~密事 28~
2016-04-25 Mon 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください





〔未だかつてない、チャンミンの最高にセクシーな表情を撮れたよ〕



恋人にベタベタしていたことで持て余す様な嫉妬を俺に焼かせたカメラマンに、満面の笑みでそう言われた



まさか俺がMAXにとっての大きな仕事に、こんな形で参加することになるなんて思わなかったけれど



撮った人がそんな表情をした当人ではなく俺にそう言うのなら、俺がこいつのためになれたってことだろうか



俺の隣でパソコンに写し出された自分を真剣な表情で見ている、俺の最愛の男のために…



ブランドの関係者も、次々とMAXに握手を求めていて



英語だから何を言ってるのかよく分からなかったけど、彼らの表情を見る限りMAXに賛辞を送っているようだった



そんな彼このままと一緒に居るのを躊躇って一歩下がると、キュヒョンがすぐそばに来ていた



〈チョンさんのおかげですね。本当にありがとうございました〉



そう言ってキュヒョンは俺にぺこりとお辞儀する
年下のくせに俺に不遜な態度をとるイヤな奴だと思っていたけど、最近急に打ち解けられた気がする



『チャンミンのこと、もう泣かせないから』



そうキュヒョンに耳打ちした時からかな
俺もキュヒョンも、お互いがMAXを挟んで接近できた感じだ



『今度美味いモンおごれよ』



ヘアメイクのグミさんと一緒に控室に下がるときにそう言ったら



〈僕が年下なのでチョンさんがおごってください〉とかぬかしやがった



前言撤回
可愛くないヤローだ!



控室に下がりグミさんにメイクを落としてもらった後、着てきた服に着替える
そこにノックの音と共にさっき見た関係者らしき人が挨拶に来た



〔この度はお世話になりました。モデル料をお支払いせねばならないのですが、チョンさんはチジョンコーポレーションの社員だと伺いましたので〕



は?モデル料?何だそれ



『俺、別にモデルじゃないですしそんな物は必要ありませんよ』



だって俺はMAXのためだと思って引き受けた
それに対する対価なんか考えてもいなかったし、受け取る理由もない



しかしブランドの関係者もそれでは困るとしきりに言うので、会社に言ってくれと頼んだ
俺はあくまで一会社員だから



向こうもそれで納得してくれ部屋を出て行った
それにしても、あいつのそばにいるということは本当に今までではあり得ない出来事ばかり起こる



それでも…俺は誓ったから
見えない未来は自分で作って
周りの変化には自分が合わせていくって



チャンミン
俺は、どんなことでも受け入れる
おまえのためならさ



だから
こんな無理だと思えるような事だって俺はやり遂げた



おまえが
おまえのことが好きだから



グミさんが丁寧にメイクを落としてくれていつも通りの素顔に戻り、心底ホッとする



ほんのり色づいたグロスがついた自分の唇はMAXのキスで移った色と同じだった気がして…
自分でもドキドキしちゃったから



鏡の中の自分を見て、やっぱり俺はこういう自分が性にあってるって思う



この後、もう一度MAXの撮影がある
思いがけずモデルとして撮影に参加する事になったけど、本来ならこっちの衣装を合わせる事が俺の今日最大の目的だ



MAXに着せる衣装の説明をして、それを聞いたグミさんが使いたいアイテムの準備してくると控室を出て行ったのと入れ違いにMAXが戻ってきた



「ユノ…さっきはありがとう」



大きな仕事をやり終えた達成感からかMAXの顔は紅潮していて、その顔が俺の下で喘いでいる恋人の姿を彷彿とさせて思わず下を向く



誰も居ない控室で二人きり
仕事場だという大きな禁忌を犯してでも
愛しい男を抱き寄せたい衝動に駆られる



MAXも同じ気持ちなんだろうか
二人で微妙な間を保ちつつ、見つめ合う



『MAX、俺…』
「僕ね、ユノ…」



同時に口を開いて



『何だよ?』
「なぁに?」



再び同時に返答する



いつだったかも、こんなことがあったっけ
何てことない偶然だけど、付き合いたての俺たちにはそれすらも甘酸っぱい気分にさせられる



学生同士のカップルかよって
ちょっとはにかみながら自分で自分をつっこんでやった



二人でもじもじとしていたら
いつの間にかキュヒョンが控え室に来ていて、白い目で俺たちを見ていた



〈別にいいんですけど…目に見える事だけでなく空気だけでいちゃつくのってどうなんでしょうねぇ…〉


「なんだよキュヒョナ。空気でいちゃつくって」



MAXが口を尖らせて問うと
キュヒョンはMAXに撮影の資料を手渡しながら



〈控室に入った瞬間から、ここの空気は二人のいちゃいちゃ感で満載だったよ。自重してくれよ、グミさんもいるんだから〉



そうだよな
俺たちの関係はあくまでも密事だ
誰にも知られてはいけない関係……



そういやさっき、メイクしている時にグミさんが



〔ジェウク先生から聞いたんだけど、チャンミン最近いい人が出来たらしくて…チョンさんもぜひ、ノリに乗ってるチャンミンのために一緒にサポートしてあげて〕



と言ってたっけ
彼女はその「いい人」が俺だって思っていないからそう言ったんだろう



グミさんの師匠であるジェウクさんに、MAXは俺の事を大切な人だと話したって言ってた



彼が自分の弟子でありMAXの専属ヘアメイクを務めるグミさんにその事を言わなかったというのは、やはり守らなければならないという配慮があっての事だろう



俺は、こいつの事がたまらなく愛しい
そして何よりも今、一番守りたい存在だ



細部まで神経を使い、注意を払わなければダメなんだ



ちょっとだけ寂しい
でも、チャンミンを守るために出来ることは何でもしようと思ったんだから



俺は握った拳にぐっと力を入れる
そしてキュヒョンに『ごめん。これからはもっと注意をするよ』と謝った



キュヒョンはびっくりした様子で〈チョンさん…〉とだけ呟く。あとに言葉が続かなかったみたいだ



ヨソヨソしい振りをするんじゃなくて
俺は【シム・チャンミン】という存在を彩る手助けをする



ただ、それだけの存在になりきるんだ



改めてそう決意した後の仕事は
俺の選んだスーツを纏い、シフォンのタイで首元を飾ったMAXが



俺のそんな決意を汲んでくれたように
至上の魅力に満ちた【シム・チャンミン】を演じてくれた



俺の恋人は
俺たちの秘密を決して出さないように…



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



【拍手コメントの御礼】

こっそ****様

いつもコメントありがとうございます♡
むふふ…時にキュートで時に超絶セクシーな女豹様のお出ましでございました(*/ω\*)



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



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耽溺 第2章 ~密事 27~
2016-04-24 Sun 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください





《ジェウクさんが褒めてたけど…チョンさんは素材がいいから、どんなスタイルも合うわね》



大きな鏡の前に座った俺は
MAXのヘアメイクであるグミさんの手によって、あっという間に変身させられていた



ファンデーションを塗られたり薄く色のついたグロスを塗られるのは、生まれて初めての経験で何とも言えない奇妙な感覚だった



グミさんの師匠であるジェウクさんが切ってくれた髪はヘアアイロンで少しずつカールをつけられ、きれいなグラデーションを描きながらサイドに流される



自分では絶対にそんな細かい事は出来ないから
そんなヘアスタイルになって鏡に映る自分が何だか他人のようにも思えた



下にはくアンダーウェアーとガウンを手渡され、カーテンで仕切られたフィッティングルームに入る



人前で裸になるなんて…
当然こんな経験はした事もないし恥ずかしいに決まってる



こんなことになるんだったらジムにでも行ってしっかり鍛えておくんだった…今更だけど



仕方ない
恥ずかしいけど、すべてはMAXのためだ



それに
仕事とはいえ知らない男が裸であいつと向き合うくらいなら…俺がやる



再び決意をし直して、一気に服を脱いだ



グミさんと一緒にスタジオに戻る
キュヒョンが駆け寄ってきた



〈チョンさん、モデルみたいですよ!やっぱりショップの店員にしておくのは勿体無い!ほんとかっこいいです〉



『やめろって…おだてても出てくるものなんか何もねーよ』



本心で言ってるのかもしれないけど、なぜかキュヒョンに言われると冷やかされてる気分になって、俺はぶすっとした口調で答えた



〈おだててないですけど…ダニエルさんの目は確かだったなって実感しました。とにかく、チャンミンのためによろしくお願いします〉



キュヒョンはそう言って頭を下げ、俺を伴いカメラマンの元に行く



さっき俺に嫉妬という非常にストレスがかかる感情をもたせやがったダニエルさんは、俺にもやけにフレンドリーで



《ほら!俺が言った通りだっただろう?この彼の方が絶対にチャンミンの横にバランス良く収まるぞ》



俺の手を掴んでご機嫌に振り回しながら
先にセットに立っていたMAXのところに誘う



《チャンミナ~お待たせ!!さ、始めようか!》



ダニエルさんのアホみたいにデカイ声に振り向いたMAXは、俺の姿を見て唖然とした様子だった



普段から大きなその目をさらに大きく見開いて、口をぽかんと開けるMAXが



さっきの撮影で見たイケメンと同一人物と思えないような間抜け面をしていて、思わず吹き出しそうになった



ダニエルさんが俺の立ち位置を丁寧に説明してくれて、俺は言われるがままに体を少しずらしたり足を動かしたりする



要するに俺は、背中をカメラマン側に向けて立っていればよさそうなイメージだってわかった



あとは俺に向かい合って立つMAXが、色々動いてポーズを取るんだろうから、そんなに難しいことではなさそうでホッとする



ダニエルさんが指示を終えて、俺たちから離れていく



そこで初めてMAXが声を出した



「ユノ…どうしてこんなことになったの?」



周りに見られないよう横を向いて言った
俺も下を向いて答える



『どうにもこうにも…おまえのためだって言われたから、こうなったんだってば』



聞かれたことに対して
その通りの回答をしただけなんだけど
MAXの顔はみるみるうちに紅潮していた



「……撮影なのにそんなこと言わないでよ、もう」



何でそんな真っ赤になるんだ?こいつは…
……ああ、そっか。自分のために俺が無謀と思われるようなことを引き受けたのが嬉しいのかな?



可愛いな、ホントに



販売職だからセールストークはそこそこ出来るって思ってるけど



好きな相手にはなぜかうまく言葉を飾れなくて
飾れないどころか言葉足らずになってしまって



付き合ってた彼女にも、もう少し気の利いたこと言えない?って言われたこともあった



そんな俺の言った言葉で
こんな風に顔を赤らめて喜んでくれるこいつが
もう、どうしようもないくらいに愛おしい



赤くなった自分の顔を治まらせようとしてるのか、撮影に向けて集中しているのか
MAXは天を仰ぎ、目を瞑った



《じゃあ、撮ります。お願いします》



ダニエルさんの掛け声でキュヒョンとグミさんが、俺たちのガウンを脱がせてはけて行く



「僕とユノの愛を、この作品にしよう」



MAXは
そんなしびれるような台詞を言って
指示通り俺の肩に自分の手をかけた



素肌に触れる手が…重なる肌が熱い



おまえが言う通り俺たちの愛がこの空間に溶け出せばいいな…



ダニエルさんがシャッターを切りながらMAXに細かい指示を出す



俺はただひたすら、じっと前を向いていた



ふと
MAXが俺の肩にかけた手に力を入れ
爪を立てた



あっ…と思い、ついその方に首を向けてしまう
その瞬間



ダニエルさんが《Amazing!そのまま!!》と言言いながら連続でシャッターが切った



《OK!お疲れ様》と言う声で撮影は終了し、俺たちはガウンを羽織ってセットを出る



MAXに手を引かれ、パソコンで撮影した写真をチェックしているダニエルさんの元にいくと
莫大な量のコマが表記されていて



ダニエルさんが
その中から選んだ一枚を大きく表示する



俺の肩から背中にかかったMAXの手が
きれいに等分に開き、爪を立てていて
射抜くような視線でこちらを見ていた



それはまるで



美しい一頭の豹が、この獲物は僕のものだと
周りに群がるライバル達に誇示しているような



そんな雰囲気だったんだ





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耽溺 第2章 ~密事 26~
2016-04-23 Sat 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
進行上で、女性との描写を一部含んでおります
ご承知おきください





俺が衣装のチェックをしている間に
MAXは撮影の準備に入っていた



いつものふわふわの髪をセットして
すっきりと額を出しているあいつの顔は



正直たまらないほど魅力的だった



俺が好きなMAXの大きな瞳が、より強調させられている雰囲気で



きちんと整えられた眉毛は
MAXの男らしさを際立てていて



割とあっさりした顔立ちの自分と比べて
あいつの目鼻立ちの整った、いわゆるイケメンの要素を全て兼ね備えた様な顔が羨ましく感じた



一緒に撮影に臨むブロンドヘアの美女をエスコートして、カメラマン達と話しながらポーズをとるMAXを見つめる



同性の俺が見ても
ため息が出るような抜群のスタイルだ



この後、新しい香水の名に合わせたイメージで2人とも裸になっての撮影になると、さっきちらっと聞いた



普段俺の前では
あんなに可愛い顔を見せているMAXが…



俺が見たことのない表情で、ゾクッとする様な男の色気を漂わせながら目の前の美女に微笑んでいた



その2人はプロデューサーの合図とともに、羽織っていたガウンを脱いで裸になって



まるで映画のシーンの様な「男女の美しさ」を目の当たりにして、胸の奥がざわついた



仕事だから…そんなの百も承知だ



自惚れかもしれないけど、MAXは俺のことをあんなに追っかけ回してたくらいだし、今は俺だけを見てくれてるって思ってるけど



「男」のあいつが「女」を相手にしている…
そんな複雑な思いが頭の中を錯綜するんだ



MAXが男だけを愛するタイプなのか
それとも男も女も愛せるタイプなのか



そんなことをあえて聞く必要もないけれど



美しい女性を抱き寄せるあいつを見ていて
なんとも言えない複雑な心境になった



「男」のMAXが「女」と肌を合わせている様が
世の中の道理として正しい感じがしてしまい



「男」の自分が、彼の恋人であって良いのだろうかという不安も心に生まれてしまった



あいつが女性モデルの髪を掬って口づけた時
俺のそんな感情が全て嫉妬の熱になって頭の中が沸騰した



その瞬間、MAXの目線が俺の存在を捉えて
あいつは嫉妬する俺の気持ちを読み取ったのか、俺を挑発するような艶めかしい視線を送ってきた



気が狂いそうだった



MAXは俺のものだという思いが募り、女性モデルを引き離して俺があいつを抱きすくめてしまいたいと思った



両の拳をギリギリと握り締め、必死に堪えたけれど…



カメラマンのMAXを絶讃する声とともに、女性モデルとの撮影は無事に終了したみたいだ



なんだかほっとして、大きく深呼吸をする



しばらくして今度は、背の高いあいつよりも更に大きな白人の男性モデルとの撮影に入る



ユニセックスに使える香水だから、男性と女性と両方のパターンで撮るらしい



このスタジオに来てから、あいつをハグして触りまくっていたカメラマンへの嫉妬と女性モデルへの嫉妬で



何もしていないのに精神的にぐったりしてしまい、壁際に下がって凭れ掛かる



こんな調子で俺の精神はもつんだろうかと不安になっていたところに、キュヒョンが小走りに近寄ってきた



〈チョンさん…困った事になりました〉



いつも冷静で無表情なキュヒョンにしては珍しく、焦っているのが伝わってくる



〈ダニエルさんが、用意したモデルではチャンミンとの身長差やイメージした構図が出来ないっておっしゃっていて。チョンさんを見て、彼にやって貰えないかと言ってるんです〉



キュヒョンが言い出した事が余りにも想定外で
一瞬面喰らうも慌てて言い返した



『はぁっ?!何だそれ?無理だよ無理!!俺がただの一般人ってちゃんと言ったのかよ』


〈もちろん言いましたよ。チャンミンの服をスタイリングしてくれるブランドの社員だって。でも身長やスタイルがダニエルさんのイメージにぴったりだって言うんです〉


『何言っちゃってんだ!この仕事は、もの凄く大事な仕事なんだろ?!そんな仕事に俺なんかが入っちゃったらマズイだろうっ!」


〈何言ってるんですか?もうとっくに入ってるでしょう!チョンさんはチャンミンの特別なスタイリストでしょ?〉



俺が咄嗟に言った言葉にキュヒョンの顔色が変わった。確かにMAXの宣材用ワンショットは俺が衣装を合わせることになってるけど…



キュヒョンは返事をしない俺に業を煮やして畳み掛けてくる



〈チョンさんはあいつの仕事を成功させたくないんですか?!チャンミンのためなら、どんなことでも出来るんじゃないんですか?!〉



……やってやる
そうだ、俺はあいつのためなら何だって出来る



…見えない未来は、自分が作っていく
周りの変化には自分を合わせていく…



そう自分で決めたじゃないか



出来ない事なんかあるわけない



チャンミンのために自分を作って
チャンミンのために自分を合わせればいいんだ



俺はその決意のもとにこくりと頷いて
ヘアメイクのグミさんとともに控室に足を向けた





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耽溺 第2章 ~密事 25~
2016-04-22 Fri 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください





MAXの衣装のスタイリングを引き受けてから
今日が初めての仕事だ



数日前、春夏の展示会を見に行って
見終えた後はいつも通りヒチョリヒョンと昼飯を食べてから店に戻るという予定が



まさかのドナドナ状態になった俺…



MAXの所の社長、イトゥクに荷馬車ならぬ高級車に乗せて連れてこられたのは



俺があの時、雪がちらつく寒い日にMAXの顔を一目見たくて入り待ちをしていた事務所だった



社長室に連れて行かれる間に
俺がいっとき熱を上げていた女優とすれ違う
そういえばMAXと同じ事務所だったんだ



イトゥクと一緒にいるからか、俺にもきれいな笑顔で挨拶をしてくれる彼女



ちょっと前ならそれだけで失神モノだっただろうけど、会釈を返すだけだった俺



俺にはMAXがいるから…何とも感じなかった



そんな自分のことが、なんだか可笑しくて
思わず1人で苦笑してしまう



本当にMAX…チャンミンに惚れてんだな、俺



人生っていうのは、何が起きるかホントにわかんないもんだってしみじみ思う



美人女優の笑顔よりも
通り過ぎる彼女の後ろの壁に掛けられた、MAXのパネルに見惚れてしまうんだから



パネルに気を取られて
イトゥクが開けてくれたドアを通り過ぎてしまい、慌てて戻った



社長自らMAXのスケジュールを説明してくれて
彼に最初に指示されたのが今日の二つの仕事だったんだけど



〈特にこの香水の仕事は、チャンミンにとってもこの事務所にとっても近年で1番大きな仕事だと思って欲しい。成功すればチャンミンに箔がつくと思うんだ〉



そう言ったイトゥクの目はすごく真剣で
緊張のあまり体が強張る



〈今のチャンミンに、良くも悪くも大きな影響を及ぼすのはチョンさんだと、僕は思っています。だから半ば強引に“jil-ju”の衣裳を押し込みました〉



彼の言葉を一字一句噛みしめて俺は身震いをした



その震えは緊張と不安からのものと
MAXのために俺はやるんだ!という武者震いとの両方だったと思う



そんな気持ちを抱えて乗り込んだ現場で俺の目に飛び込んできたのは、俺よりもずっと年上の雰囲気のある男が俺の恋人を抱きしめる瞬間だった



いや俺だって、それが仕事の仲間としての挨拶だってわかる



でもさ
いい気持ちはしない



おまけにその男は、抱きしめるだけでなく
MAXの髪を撫でたり肩を組んだりしていて



MAXも俺が居ることに気づいていない様子で
俺の前に居る時のあいつとはどこか違った雰囲気を見せている気がして



胸が焼きつくような感じになった



嫉妬、だよな…
完全に



あのカメラマンの男がノーマルとかゲイとか
そんなことはどうだっていい



俺の恋人に触るなという言葉が喉元まで出掛かる
これを堪えなくちゃいけないのが結構キツイ



俺の視線を感じたのか
その男に触れられながらこちらを向いたMAXは
俺が居ることに驚いた様子だった



交差する視線は俺の嫉妬を彼に伝えたのか
俺を見つめるあいつの目に色情の気配を持たせた気がして



俺の頭も一気に熱くなった



どんどん険しくなる俺の表情を見ていたらしいキュヒョンが笑みを浮かべながら俺の側に来て、並んで壁にもたれかかる



〈チョンさん、ダニエルさんは誰に対してもあんな感じですから心配要りませんよ〉


『…なんだよ、ソレ。心配なんかしてねーってば』



俺の顔にはあからさまに
『ヤキモチ妬いてます』とでも書いてあったんだろうな



だからキュヒョンがわざわざ言いにきてくれたんだろう



強がって返事したけれど
キュヒョンからそう聞けば少しホッとする



心の中でキュヒョンにお礼を言いながら気持ちを入れ替え、持ってきた衣装の最終確認をした



俺が貰っている絵コンテは、美しい色彩の布が幾重にも重なる背景にMAXが新製品の香水を持った手を額につけて立っているという物で



雑誌や香水の売り場などに使われる宣材用のショットに予定していると説明を受けている



〔Limpid〕という透明とか澄んでいるという意味を持つ香水にふさわしく、背景の色彩の中に溶け込むような美しい白を使って欲しいと言われていた



うちのブランド“jil-ju”らしい襟のカッティングが施され、光沢のあるトロピカルクロスで仕立てられた真白なジャケット



俺はそのジャケットを素肌に羽織らせようと思ってる



それに合わせるため、シルクシフォンで出来たポケットチーフとボウタイを対にして用意してきた



〔澄んだ〕という意味の香水を肌に纏わせる様に
俺の選ぶ衣装をあいつの素肌で感じて欲しかったから…





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