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耽溺 第2章 ~密事 24~
2016-04-21 Thu 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
進行上、女性との描写を一部含んでおります
ご了承ください




side MAX



テレビ局から今度は
ソウル市内で1番大きな撮影スタジオに移動する



このスタジオを借り切っての撮影で
担当するカメラマンは何度もご一緒した事のある有名な方だ



いい仕事をしよう
もう一度自分に言って、頬をパチンと叩いてからスタジオに入った



〔シム・チャンミンさん入られます〕



スタッフに言われながらスタジオのドアをくぐるとそこには、幾重にも重なった美しいドレープ状の布が張り巡らせたセットが組まれていた



契約時に顔を合わせた外資系ブランドの担当者と握手を交わし、それぞれ紹介されたスタッフともしっかり挨拶をする



《久しぶり、チャンミン!いい仕事をしような》



両手を大きく広げて僕と久しぶりの再会をハグで喜ぶ、妙なアクセントの韓国語を話すこの人はダニエル・キムさん



韓国系アメリカ人で、アメリカで数々の賞を受賞している高名なカメラマンだ



僕の写真を多く撮っているということで、この仕事を彼にオファーしたらしい



アメリカ人らしいフランクさで、僕にやたらとスキンシップをとってくるダニエルさん
いささか持て余していた時に、強烈な視線を感じた



辺りを見渡すとスタジオの隅に立っていた、その視線の送り主と目が合う



ユノだ…
この仕事も“jil-ju”が衣装を提供するのかな



そんなことよりも
ユノの目が…すごく怖い



もしかして、怒ってる?



仕事をしている真剣な目つきを今日の仕事で初めて見たけれど、こんな怖い目つきも初めて見た



怖いのに、そんな顔をしたユノがなぜかセクシーで…ドキドキしてしまう



ユノを見ている僕を、なおも触るダニエルさん
それを見たユノの顔がますます険しくなって



ねぇ、ユノ
もしかしたら、妬いてくれてるの?



ダニエルさんとハグをして
ダニエルさんが僕を触っているから



だから…怒ってる?



ヤバい
僕の身体が…何だか熱いよ



ユノだけしか知らないソコが
ユノの目線だけで、疼くんだ



そんな疼きを秘めたまま
最初の撮影の説明を受ける



新作の香水〔Limpid〕は
澄んだ、とか透明な、という意味で
ユニセックスに使えるクリアな香りが最大の特徴だそうだ



だからプロモーションのカットも
女性と僕、男性と僕という2パターン撮るらしい



ユノが来ていたから、てっきり“jil-ju”の衣装を着ての撮影だと思った



でもプロデューサーが書いた指示書は、正面に背を向ける裸の女性を抱き寄せる裸の僕というカットと



同じように裸で背中を見せる男性の肩に手をかける裸の僕という内容で



“jil-ju”の衣装は、最後に僕がワンショットで撮る写真の時に着るという指示だった



控え室で今日もグミさんが指示書を元にヘアメイクを施してくれて、準備が出来た僕はフィッティングルームで着ていた服を脱いだ



撮影用のローライズになったアンダーウェアを着て、用意されていたガウンを羽織る



スタジオに入ると、ブロンドヘアの女性モデルがダニエルさんから指示を受けていた



僕も英語と韓国語がミックスされた指示を受けながら女性モデルをエスコートし、セットに移動する



セットの所定の位置に立ち、プロデューサーとダニエルさんとで細かい位置を調整する



女性モデルの位置が決まり、今度は僕が彼女を胸元に抱きよせる感じでポーズをとる
目線は彼女の方に下げるって指示書にあったな



大まかな立ち位置とポージングが決まり
各々のヘアメイクやスタイリストが脱いだガウンを受け取った



ドラマや映画の撮影で何度もこなしていても
裸の女性モデルとの接触は苦手だ
こればかりは仕事だから仕方ないんだけれど



ダニエルさんが次々とシャッターを切っていき、彼から飛ぶ指示ごとにポーズの微調整をする



彼女の髪を掬いとって口づけるシーン
その時、ふと動かした視線の延長線上でユノが腕を組んで僕を見ていた



一瞬だったけれどダニエルさんの時とは違った複雑な表情を浮かべているように感じた



困っているような、やるせないような表情で
なんだか戸惑っている雰囲気…



やっぱり、その表情も
ヤキモチを妬いてるって解釈してもいいのかな?
僕と裸で抱き合う女性に嫉妬してくれてるって…



僕はそんなユノを意識して表情を作る
「僕は、ユノ…あなただけのものだ」ってね



ダニエルさんのシャッター音が早くなる
そして《Amazing!OKこの調子でいこう》とご機嫌な様子で言った



グミさんが持ってきてくれたガウンを羽織り椅子に腰掛ける。次は男性モデルとの撮影だ



ブラウンヘアーの外国人の男性モデルで、僕より少し背が高い。英語で挨拶をした後セットに入る



先ほどの女性のカットと同じように向かい合わせになって、ポージングする
ダニエルさんがプロデューサーを呼んで何やら眉を寄せて話していた



肩をすくませるダニエルさんが辺りを見回し、しばらくしてキュヒョンを呼ぶ



キュヒョンは身振り手振りで何か必死で話すも、ダニエルさんの勢いに押し切られた格好で今度はユノを呼んだ



今度はユノが、キュヒョンと必須な様子で話す
そして僕をちらっと見た後、こくんと頷いてグミさんとスタジオを出て行った



???
何かあったんだろうか



僕と一緒に準備をしていた男性モデルもプロデューサーに呼ばれた後、ガウンを着て出ていってしまう



僕のガウンを持って来たキュヒョンは
困ったようなそんな顔をしつつも、彼の悪い癖である含み笑いを浮かべていた気がした



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



親愛なる皆さまへ


昨日一昨日と私の都合によりまして「密事」をお休みさせて頂きました事をお詫び申し上げます


そして、その私事にお付き合いくださりました事を心よりお礼申し上げます


このような折、お祝い事をさせて頂くことも迷いましたが、ご本人様も九州地方にお住まいですので、少しでも励みになればと思いそのまま更新させて頂いた次第です


改めまして被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます


【拍手コメントの御礼】

こっそ****様

こんばんは
コメントをありがとうございました♡
何だかそんな偶然が私もとっても嬉しいです
こっそ****様もくみちゃん様と一緒に、この花海棠の精をお受け取りくださいませ

相変わらず拙い内容ではございますが、またお声をお聞かせくださると嬉しいです



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



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艶麗 (後篇)
2016-04-20 Wed 18:00


このお話はフィクションです
R18表現を含みます
ご注意ください





「ずっと前から…この日を待っていたよ…」


「寂しかったんだよね?僕も同じだったから…わかるよ」


「ねぇ、知ってる?花海棠のもう一つの花言葉を…」



耳元で囁かれる魔法のような言葉が
俺の身体の上で揺れている彼から放たれたものだということに気づいた



公園のベンチで彼の言葉による麻酔をかけられた俺は



どこか分からない殺風景な部屋にぽつんと置かれたベッドの上で彼を抱いていた



いや…
抱いていたというのは的確じゃない気がする



海棠の花に
俺という存在が抱かれているような…



彫刻みたいな美しい裸体に宝石のような珠を光らせて



あの蕾のようなまん丸の瞳に妖しい色を灯し俺に跨る男



あまりにも信じられない光景が
やっぱりこの男は花の精という名の妖魔だったと思わせて



連日の夜勤で蓄積していた疲れが
こんなありえない状況をも受け入れてしまう
そんな自分を作り出しているんだろうか…



「…んっ…はぁ…」



俺の胸に両手をついてバランスを取り、リズミカルに体を揺すりながら溢す艶めいた声



同じ性を持つこの男のそんな喘ぎに
俺は完全に溶かされて



その甘い色のついた声を尚も聞こうと
男にしては細すぎる腰を支えながら、下からの突き上げをきつくする



「…ぁあ……花海棠のね…っん…もう一つの花言葉は……っ…」



身体を俺に揺すられながらそれでも花言葉を説明しようとしている男の身体が、海棠の花のようなピンク色に染まった途端



一際大きな声と共に仰け反って俺に倒れ込んだ



彼と身体が重なっているところに生温かい液体の存在を感じ
彼が花の精ではなく生身の人間だと今更気づく



俺は倒れこんでいる彼の身体を片手で抱き返し
自分との位置を変える



男を抱いた経験なんかないけど
もう今更引き返せない



疲れてると性欲が無駄に増幅して
俺の上で吐精した男に一層欲情した



びっくりするほど細くて長い彼の足を小脇に抱え
俺自身の昂りを彼の最奥に押し進める



直に伝わる粘膜の感触
経験した事のないその感覚が脳内にありえないほどのアドレナリンを放出して



生身の人間であると気づいても尚
この男はやはり海棠の花の精だという錯覚に陥る



激しく打ち付ける肌の音と
男の身体からは出るはずのない液体が奏でる水音が無機質な部屋に響き



俺の錯覚は、再び真実味を帯びた



その液体は
海棠の花の蜜なんじゃないかって…



俺は
脳内に充満するアドレナリンと
その花海棠の蜜に誘われ



彼の中に欲を放った



彼に倒れこんで間近で顔を見つめる
吸い寄せられるように唇を寄せた



甘い香りに魅せられて
甘い蜜を吸う蝶のように



『もうひとつの花言葉って…?なぁ、おまえは花の精なの?』



汗で額に張り付いた少しカーブする髪の毛をいじりながら尋ねる



「欲張りだね…一気にふたつも質問して」



ふたつめの質問は、まともに受け入れられない内容だ思うんだけど
彼は、また「ふふっ」と微笑した



「花海棠のもうひとつの花言葉は〔艶麗〕だよ。そして〔艶麗〕を言い換えて〔妖艶〕とも言われてる」



艶麗…
妖艶…



やっぱりこの男は花海棠の精なんだ



だってその花言葉は
俺の目の前で事後の気怠さに頬を染めている
この男そのものだったから



「もうひとつの質問は……あなたの想像に任せるけど。僕にはチャンミンっていう名前があるということだけ教えてあげる。〈おまえ〉じゃないからね?」



ちょっとだけ頬を膨らませ、怒ったように言う
そして快楽の余韻に浸るかのように目の縁を朱に染め、俺の唇を指でそっと撫でる



そもそもお互い名乗ってもいないんだから
〈おまえ〉って呼ぶしかないんだけどさ



艶めいた目つきをしているくせに怒ってる様が何だか可愛らしくて、そんなことはもうどうでも良かった



『……チャンミン、か…なぁ、ほんとはチャンミンって』



尚も質問しようとする俺を制するように、俺の唇を撫でていた人差し指をスッと一本に立てる



そしてそのまま
チャンミンと名乗った花海棠の精は



美の象徴、楊貴妃のその様子から呼ばれるようになったという眠りの花となって



ゆっくりと瞼を閉じた





艶麗 -完-





くみちゃん様

貴女の誕生花で
貴女の大好きなチャンミンを彩りました

お誕生日おめでとうございます





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艶麗 (前篇)
2016-04-19 Tue 18:00


このお話はフィクションです





『はぁ~くたびれたぁ~!』



夜勤明けの朝
そんな独り言を言いながら大きく伸びをして勤務する発電所の敷地を歩く



〈ユノー!!明日こそ合コン出てくれよー!!おまえみたいなイケメンはいい駒になんだからっ!〉



背後から飛んでくる同僚の声に俺は頭上で大きなバツを作って答え、門をくぐった



付き合い悪いなって
きっと舌打ちされてるだろう



途中のカフェで大好きな甘いラテを買って、いつもの公園に足を向ける



アパートまでの帰り道の途中にあるこの公園



火力発電所しかない殺風景な近隣の景色を改善するために市が管理に力を入れており、たくさんの樹木が植えられて市民の憩いの場になっている



厳しい冬が過ぎ去り、樹木が競うように花を咲かせて



目に入ってくる景色が色鮮やかに変化し、春の訪れを否応なしに感じさせられた



ちょっと前まで日本の姉妹都市から送られた何十本ものソメイヨシノに彩られていた道は



薄ピンク色の花弁の欠片すらなく小豆色をした顎が埋め尽くしていた



その道を抜けていつものベンチに腰をかける



神経が張り詰めた状況で夜勤を終えた後は
ただこうしてこの公園でぼんやりする事が一番の息抜きになるんだ



日勤シフトでこの公園に寄ることが出来なかった一週間の間に、ベンチの周囲は雰囲気が一変していた







殺風景だった樹木が緑色の小さな葉とともに、ソメイヨシノの色よりも濃いピンク色の花をたくさん咲かせていて



咲く順番を待つ様に並んで垂れ下がっている蕾達は、サクランボのように丸々としていて何だか可愛らしい



今までこんな風に意識した事はなかったけれど、花の雰囲気からしてソメイヨシノと同じ桜の一種なんだろうか?



一晩中計器とにらめっこをしていた俺にとって
花と蕾が織りなす優しいピンク色のグラデーションが疲れを癒してくれる感じだった



サクランボのような蕾が気になって、木のそばまで行ってその丸みのあるピンク色の蕾を指で撫でてみる



ふんわりと柔らかい蕾
まるで俺を受け入れるかのように花弁が指を包み込んだ時



「花海棠は蕾が愛らしいんですよね」



そんな声とともに
何処からともなく現れた一人の男



無数に咲き乱れるピンク色の花の中から現れた彼は、まるでこの花の精の様に感じた



躊躇いもなくそう思ったのは
彼が何の気配もなく急にそばにいたから



ふわふわしたとした茶色の髪が風になびき
俺を見つめる大きな丸い瞳が、俺がさっき撫でていた蕾みたいだった



『ハナカイドウ……』



「そうです。鮮やかに咲いているこの花の名前ですよ。ご存知ではなかったですか?」



『俺なんか花の名前が分かるのなんて、せいぜいチューリップとバラくらいですよ」



少し低めの声で穏やかに話す彼の口調が
夜勤明けで淀んだ脳にすぅっと入ってきて、彼に自然と答えを返してしまった



「ふふ……」



手を口元に寄せて笑う男
本当だったら急に笑われてムッときてもおかしくない状況なのに、彼の優雅な雰囲気にすっかり飲み込まれる



「そうですよね。女性はともかく、男性で花の種類に詳しい人はあまり居ませんね…」



『そうでしょ?桜だってここに来て覚えたくらいだし。花なんか全然分かんない』



事実、この公園に通うようになって初めて色々な花を意識するようになった



地元の大学を出た後、そのまま地元にある原子力発電所に勤務していて、一昨年この火力発電所に異動になった俺は



訛りがなかなか消えず同僚とも話すのがまだちょっと恥ずかしくて、飯に誘われても断ってこの公園で一人パンを食べたりした



この公園に植えられたたくさんの樹木が、何となく緑の多い地元に似ていて気持ちが安らぐから



ここで過ごすことが多くなって必然的に四季折々の花を咲かせる樹々に目が行くことが増えた



『わかんない』と言って話を切ってしまった感じになったが、彼は気にした様子もなく俺の隣に腰をおろす



立っていた時は180ちょっとある俺よりも更に背が大きく見えたけど、座ってみるとやけに線が細く猫背気味で俺よりも小さく感じた



「花にはそれぞれに、花言葉というものがあるんですよ」



『…うん、聞いた事ある』



彼の口調がやけに心地よくて
歌うように話す彼に合わせちゃんと会話を成立させている俺



「花海棠の花言葉は〔美人の眠り〕です。ほろ酔い加減で眠たそうにしていた楊貴妃を見た唐の玄宗皇帝が〈海棠の眠り未だ足らず〉と詠んだ事に由来しているそうで…」



楊貴妃はともかく、玄宗?誰だよ…それ



難しい話をしているというのに
隣にいる彼の語り口が



深夜の電力を管理するという至極重大な夜勤を終え緊張で強張っていた俺の筋肉を少しずつ解してくれている…



そんな不思議な感触に陥る



「中国でこの花は〔眠花〕と呼ばれ、美人の象徴とされています。眠たそうにしている楊貴妃はどんな雰囲気だったんでしょうかね…


…そう、今のあなたのようだったのかな…?」





この男は
何か妖しげな力を持っているんだろうか…



花海棠の花言葉を説明してくれながら
その穏やかな口調が俺に催眠術でもかけているかのようで



俺は
彼の手が俺の身体を引き寄せるのに身を任せ
彼の胸元に倒れこんだ





タイトル画はいつものようにAli様に提供して頂きました。いつも本当にありがとうございます

ホミンを愛でるAliの小部屋



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耽溺 第2章 ~密事 23~
2016-04-18 Mon 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



OK!お疲れ様~最高のショットもらいました!



カメラマンのその声で、今日の撮影は終了する
全部で3時間、いつものファッション誌の撮影よりも時間がかかった気がした



いくつかのカット毎に衣装を着替える度に
衣装を着た僕を真剣な眼差しでチェックするユノが、その都度僕にパワーをくれる感じで



僕を撮るカメラマンのファインダー越しに
キュヒョンやグミさん達と一緒に撮影を見守るユノを意識する



「ユノ…僕を見て…」
そんな思いを込めて、表情を作るんだ



いつも以上に、撮られることを意識した
だから撮影された写真をチェックして納得がいかないと、自分から取り直しを申し出た



初めてご一緒したカメラマンさんだったけれど
僕の拘りを理解してくれて良かった



〈チャンミナ、お疲れ様。いい仕事をやり切ったね〉



いつもより一言多いキュヒョン
彼もそれだけ納得してくれたんだと思う



キュヒョンがそう見てくれていたのなら、まずは第一関門を突破したというところか



今回は表紙プラス、メインの特集記事になるから
当然試し刷りの時点で社長も目にするはず
今日の出来を、どう見てくれるだろうか



控え室に戻ると
ユノが衣装の整理をしていた
僕が入っていくと、その手を休めて振り返る



『あ…お疲れ様でした』



なんとなく照れていて、その言葉を言い慣れてない感じが僕の心をきゅっとさせる



「ユノ…ありがとうございました。これからもよろしくお願いします」



いつも通りについ名前を呼んじゃったけれど
まずは2人で取り組んだ初めての仕事を、無事に終わらせたことへ感謝する



『…MAX…あのさ、上手く言えないんだけど…おまえ、すごくカッコよかったよ。ドラマとかさCMとかのおまえもそうだけど…』



ユノはゆっくり僕に近づいてくる



『真剣に仕事に向き合ってるおまえを見てさ…そのぅ…なんていうか、アレだ。惚れなお…』



そう言いながらユノが僕の頬に手を添えた時
〈入るよ~〉という声とともにドアが開いてキュヒョンが入ってきた



『こ、コレ!早く着替えてっ!俺、会社に戻らなくちゃいけないからっ』



頬に添えられた手がそのまま僕が着ていたジャケットに下がり、襟を揺らされる



あーあ…
たぶんきっとユノは『惚れなおした』って言おうとしてくれていたんだよね



そんな嬉しい言葉を聞きそびれちゃった
僕はそんな思いでキュヒョンを睨みつける



キュヒョンは〈あ?何?コーヒー欲しい?でも後が詰まってるから早く着替えて〉と、僕の表情をあっさり読み違える



僕は渋々フィッティングルームに入った



ユノは一旦会社に 戻ると言い、撮影に使った衣装を運んで出て行く
それすらもちょっと寂しかったりして



でも…
今日という日の約5分の1をユノと共有出来たんだ
欲張っちゃダメだよな



キュヒョンはさっき言った通り、車に乗り込んだ後コーヒーを買ってきてくれた
飲みたくて睨んだ訳じゃなかったんだけど



次の現場までコーヒーを飲みながら、ありがたく一休みする



今日はこの後、テレビ局で簡単な打ち合わせをして、最後はここ最近で1番大きな仕事が入ってる



僕は先日、外資系有名ブランドと契約をした



アジア向けに発表される新作香水のイメージキャラクターに抜擢されて、今夜そのメインカットの撮影が入っている



昨日から緊張と興奮で身震いしてた
世界でも有名なブランドだし、アジア向けとはいえ最終的に世界中で売り出される予定だと聞いた



芸能人、そしてモデルのシム・チャンミンとして
絶対にこの仕事を成功させたい



事務所としても外資系ブランドとの仕事は初めてだし、ここで成功を収めればアジア人モデルの地位も向上させられるはずだ



1番最初の仕事で思いがけずユノに会えたのも
この仕事を控えていた僕にはプラスだったと思う
大きな仕事を控えて妙なテンションだったから



もしかしたら
社長もそのつもりで動いたのかもしれない
ユノが僕にとってプラスに働くか賭けに出たのかも…



それなら、ますます気合いが入るな



テレビ局の打ち合わせを済ませた後、局の洗面所で顔を洗った
冷たい水で、気持ちを引き締める



さあ
僕の一世一代の勝負だ
ユノのためにも絶対に成功するぞ



鏡の中のシム・チャンミンに
僕はそう決意表明した



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


〔皆様へお知らせ〕

明日、明後日と諸事情により「密事」をお休みさせて頂きまして、同じ時間に短篇のお話を掲載させて頂きます。お時間がございましたらお立ち寄りください

「密事」を楽しみにしてくださっている方々には、大変申し訳ございません

どうぞよろしくお願い致します


ゆんちゃすみ


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



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耽溺 第2章 ~密事 22~
2016-04-17 Sun 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



ヘアメイクの準備が出来て
次は準備された衣裳への着替えだ



いつもは着替えの時も控え室に残るキュヒョンが、どうやら僕とユノを2人だけにしようと気遣ってくれたみたいで



〈グミさん、コーヒーでもどう?〉と言いながら彼女を伴って部屋を出て行った



「ユノ…嬉しい!!」



ドアが閉まった瞬間、ユノに飛びついた



『うおっ!ちょっと、ダメだろMAX…』



受け身をしっかり取って僕を抱きとめてくれたくせに、ダメだなんて言う
でも確かにここは仕事場だ、メリハリをつけなきゃ…



「僕もキュヒョンも、全然知らなかったから驚いたよ!急に決まったの?」


『おまえんとこの社長がさ、俺の会社まで巻き込んできたんだよ。まあ…でも…その、アレだ。おまえの顔も見れるしな、引き受けたって訳だ』



ユノ……そんな言葉……
ダメだってば



メリハリをつけなきゃいけないけど
ちょっとだけ、ね



僕はユノを抱きしめてキスをした



『んぁッ!やめろって!バカ、おまえメイクしてんだろっ?グロスが口についたぞ!いいからさっさと着替えろっっ!』



顔を真っ赤にしながら、口をゴシゴシするユノ
僕はハイハイわかりました~と手を振ってフィッティングルームに入った



最初のカットは、春夏物の新作だろうか
柔らかいレーヨン素材の水玉シャツに、ユノがさっき手にしていたスカイブルーのコットンセーターを重ねる



ボトムには白いパンツに、シャツと同じ水玉のソックスをはいた



カーテンを開けて出て行くと
ユノが引き目で僕の全身を眺めながら、白と紺のコンビになったデッキシューズを出した



『ごめん、やっぱりソックス脱いで』



ユノに言われた通りにソックスを脱ぐ
ユノは僕の前に屈んで、白いパンツの裾を捲ってロールアップにした



もう一度引き目で僕のスタイルを確認するユノ



見たことのない真剣な表情が…いつも柔らかい眼差しで僕を見るあの目が、見たことのない凛々しさを湛えていて



そんなユノが猛烈に色っぽく見えた



僕って…やっぱりヘンタイなのかな
たったそれだけで、身体が疼いてしまう



仕事をこなすユノって
なんだかすごくかっこよくて痺れる



多分きっと、そんな熱い目でユノを見ちゃって
僕と目が合った彼は急に目を逸らす



反対側にあった鏡に映るユノは、照れているように見えた



やっぱり、仕事場で会っちゃマズかった?
今まで見たことのない姿って、なんだかそれだけでゾクゾクしてきちゃう



でも、ダメだ…
慌てて頬を2、3度自分で叩き気合いを入れる



ユノを僕の仕事場にあえて送り込んだ社長は
僕の本気を試してる気がした



仕事場でユノに会えたことで浮かれた僕が
その状況の下でどんな仕事をするのか、見ている気がしたんだ



ユノだってそうだ



入社してからずっとショップの店員をしていたって前に聞いた



そのユノが
自分のことを言うのもなんだけど、そこそこ人気の芸能人のスタイリングを任されてるわけで



いくらうちの社長の口利きだとはいえ、結果が伴わなければ何かしらダメージを負う事になってしまうだろう



僕は前に
絶対にユノを守るって決めた



彼が僕の衣装をチョイスしてくれるのであれば
僕はその衣装で最高の表情を作らなければならない



その時はきっと
うちの社長も心から僕の恋を認めてくれるはずだ



僕から目を逸らしながら『出来ました…最初はこれでお願いします』とよそよそしく僕に言い、離れようとしたユノ



僕はその手を掴んだ



「ユノ…あなたが合わせてくれる衣装で、僕はこれからもずっと最高の結果を残すから。私情を挟むのは最初で最後」



さっきグロスが付いたって文句を言われたけれど
僕の決意を乗せて再び口づけた



ユノ…
あなたの愛で



これからも僕を
彩って…



グミさんがきれいに塗ってくれたグロスは
僕の唇からユノのぷっくりした下唇に移って
彼の唇をほんのりピンクに彩っていた





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耽溺 第2章 ~密事 21~
2016-04-16 Sat 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



「おはようございます。今日はよろしくお願いします!」



マネージャーのキュヒョンと共にスタジオに入る
今日はファッション誌の特集の撮影だ



元々モデルの仕事からこの世界に入った僕は
今でもファッションの仕事は力が入る
初心に戻るっていうか…気持ちが引き締まる



今日は新刊ファッション誌の表紙と、僕のファッションのこだわりという特集の撮影だって説明を受けている



キュヒョンと会社から付けられている僕専属のヘアメイクさんと3人で用意された控え室に入った



僕のヘアデザインを担当してくれているジェウクさんの弟子であるコ・グミさんとは、もうかれこれ5年の付き合いになる



僕の肌をしょっちゅう触っているから
ちょっとした肌の具合で僕の体調の良し悪しに気がついてしまう彼女に今日も指摘された



《チャンミナ~いい人が出来たんだって?ジェウク先生から聞いてるわよ!》



僕の顔を化粧水で整えながらニヤニヤされる



《今までで1番肌がツヤツヤしてるわ~!こりゃファンデーションのトーンひとつあげなきゃダメねって、ファンデーションすら要らないかも!》



相変わらず1人で話しを進めるグミさん
彼女のおかげで、僕の現場はいつも明るい



「キュヒョナ、衣装が届いてないけど平気なのかな?出版社の方からスタイリストさんが付くんだよね?」



グミさんのおしゃべりに相槌をうちながら、キュヒョンに聞く。いつもは衣装に合わせてヘアメイクするのに、控え室に衣装が見当たらない



〈今日の衣装は全部決まってるって聞いてるんだけど、どうしたんだろう?俺ちょっと聞いてくるよ〉



キュヒョンがそう言って控え室を出ようとしたその時、ドアがノックされ『衣装をお持ちしました』と声が聞こえた



???
あれ???
なんか、この声……



たくさんの服がかかったハンガーラックを押しながら控え室に入って来た人に、僕は鏡越しに釘付けになった



大きな鏡越しに見えた人は紛れもなく
僕の最愛の人…ユノ、その人だったから



キュヒョンも目が点になっている
僕も…らしくないけど、あまりにびっくりして声も出ない



『チジョンコーポレーション販売促進部、チョン・ユンホと申します。この度SJエンターテイメントさんとの提携で“jil-ju”を衣装として提供させて頂くことになりました』



うやうやしくお辞儀をして、名刺を差し出すユノは…



“jil-ju”のものであろう濃紺のピンストライプ柄のスーツをビシッと着こなして、目に鮮やかなスカイブルーのネクタイがスーツに映えていて



思わず、見惚れた



グミさんがいなければ
きっとキュヒョンに怒鳴られる覚悟で、ユノに抱きつきキスをしてたと思う



本当にこの人って
モデル出身の僕が嫉妬するくらいに、スーツ姿がカッコいい



背も高く、肩幅があって
おまけに顔が小さいから動くマネキンみたいだ



ジェウクさんが切った長めの前髪をスーツに合わせてサイドに流して固めていて
彼の涼やかな目元が、さらにすっきりと見えた



グミさんも《うわっ!イイ男ね!初めまして、チャンミンの専属ヘアメイクをしています、コ・グミです》



僕にファンデーションを塗りかけたまま放置して、ユノと握手をしてる



グミさんじゃなかったら
「ユノに触るな!!」って怒鳴ってた
僕のユノだ、誰にも触られたくないんだ



キュヒョンも一瞬固まったもののすぐ正気に戻りグミさんの手前、初対面を装って挨拶する
ユノと名刺をやり取りするのがワザとらしくって笑いそうだった



そういえば、ウェブドラマの打ち上げの時



【チャンミナが頑張って結果を出したから、僕もご褒美を考えなくちゃね】って社長が言ってた
それが、これだったのか?



だめだな、社長は…
最初のご褒美で最高のご褒美出しちゃったら…後にあげるものがなくなっちゃうじゃん



って
もう、こんな最高のご褒美貰ったら
僕は…頑張るしかない



自分とかけ離れた生活スタイルを嘆いたけど
こうやって、僕の現場で会えたら…ユノの姿を見られるだけで最高の励みになる



さすがトゥギヒョン…僕を分かってる



ユノはグミさんに最初のカットで僕が着る服を説明している
スタイリストというか“jil-ju”のコーディネートを提案するっていう感じなのかな



ユノが締めているネクタイと同じ様なブルーのニットを手にして、合わせるボトムを選んでいるユノが、今まであまり見たことがなかった仕事をする男って感じで…



もう既に、すごくすごくユノを好きだけど
ますます好きになってしまう



知らない間に傍に立ったキュヒョンに腕をつままれた
どうやら僕、顔がひどいことになってたみたい



やばいやばい
嬉しくても、引き締めてかからなきゃ
せっかくの機会をあっさりダメにする所だった



「チョンさん!シム・チャンミンです。ファンデーション塗りかけで、髪にピンもささってますが、よろしくお願いします!」



《ああっ!ごめんごめん!》
グミさんは慌ててユノから離れ、僕の所に戻る
男前なユノにすっかり夢中になっているグミさんに嫌味を言って牽制しつつ、ユノに挨拶した



嬉しいな
これからはこんな風に少しでも時間を共有出来るんだ



プライベートで会えなくても僕の仕事の時
大好きなユノがそばに居てくれるんだもん
今日も、最高の表情が出来そうだ



社長にもたくさんお礼を言わなきゃ
仕事を引き受けてくれたユノには…怒られても今度また、たくさんキスしちゃおう



そんなウキウキ気分の僕は



この事が



喜びだけじゃなく
僕の心に大きな波風を立てることになるなんて



この時はまだ



思いもしなかったんだ





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お見舞い
2016-04-16 Sat 17:00



皆様こんにちは


九州にお住まいの皆様におかれましては大変な事態に見舞われ、ご不安な時を送られていることと存じます


相次ぐ余震で精神的にもお疲れだろうと思います


私のところにお運びくださる読者様のなかにも、九州在住の方がいらっしゃるので、本当に心配です


関東に住んでおりますので、東北の震災の折に余震が続き常に緊急地震速報が流れ地面が揺れている錯覚に襲われたことを、つい昨日の事のように覚えておりまして…


九州の方が、今その様なことに遭われていると思うと胸が痛みます


この様な甚大な災害が起きている中で、ブログを更新することはいかがなものかと悩みました


しかしながら、折しもお休みを頂戴していて再開したばかりです


体調をお気遣いくださり、そしてお待ちくださった方がいらっしゃるので、このまま更新させて頂こうと思います


ご了承頂ければ幸いでございます




今回被害に遭われました方に、心よりお見舞い申しあげます


また、九州にお住まいの皆様におかれましては、どうぞお気持ちを強く持ってくれぐれもご大切にお過ごしくださいますように




ゆんちゃすみ


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耽溺 第2章 ~密事 20~
2016-04-15 Fri 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
ご了承ください




【拍手コメントの御礼】

く****様
コメントありがとうございます
バレたら困ります…ゆんちゃすみは宝塚みたいな人!(?)って言われてるのに( ノД`)


オ***様
うわーーー!もしかしたら、同じ時に同じ場所に居たのでしょうか?すごいすごい!
何だか嬉しいですヽ(*^^*)ノ



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



『本部長…質問していいですか?』



頭の中で整理がつかないけれど、俺は思い切って口を開いた



『本部長の下について、何をするんでしょう?他のところに行くって、どこに行くんですか?』



入社以来、店での勤務しか経験のない俺が
イム本部長のところで何をするのか見当がつかなかった



新入社員の指導は何人かしてきたけれど
教育係を買って出たわけではなかったし



どっちかというと、ドンヘの方が優しく教えてくれるって文句言われた事もあるくらいなのに



《ウチの服を衣装提供するタレントの、コーディネートをしてもらう。スタイリストっていうわけじゃなくて、要はウチの服をウチの提案する着方で着てもらうためにな》



……イヤな予感がする
何だろう、この感じ…いつか何処かで感じたぞ?



《ウチとしては、願ったり叶ったりの提案を頂いてびっくりだったんだけどな。前例はないけれど、社長に直々に来た話だから》



……んんん
ますますイヤな感じが強まったぞ?



イム君、いいかな?



そんな声とともにヤン社長が会議室に入ってきて、その後ろにいる人物に俺のイヤな予感が見事的中したことに気づかされた



入社式とその後一回だけしか見たことのない自分の会社のヤン社長とともに、にこやかに歩みを進めるのは……MAXのところのイトゥクだった



〈この度はお世話になります。SJエンターテイメントのパクです〉



イトゥクはそう言って俺に握手を求める



このヤロー
白々しく言いやがって
国家権力を巻き込んだだけじゃなく今度は俺の会社まで巻き込みやがったな?



『えぇっと、あ、初めましてチョン・ユンホと申します』



差し出された手をここぞとばかりにきつく握りしめて握手をする



イトゥクは顔色ひとつ変えずにさらに強く握り返してきやがった
細いくせに馬鹿力だな、くそっ!



ヒチョルヒョンは、ドンヘからある程度聞かされているからか1人納得した顔をしている
キュヒョンの事だから、付き合ってるというんじゃなくうまいこと言ってるんだろうけど



〈ウチのタレントが、チョンさんの丁寧な接客に非常に感激しまして…〉



イトゥクは白々しくそう言いながら、ヤン社長に促され椅子に腰掛けた



〈チョンさんの接客のおかげで“jil-ju”の服が気に入って仕事でもどんどん着たいと申しております。ぜひ現場で“jil-ju”の着こなしを提案して頂きたいと思いヤン社長にお願いした次第です〉



人当たりのいい顔で話すイトゥク
アイドルだった時、母親がこいつのこの優しい顔に年甲斐もなくキャーキャー言ってた事を思い出した



〈つきましては非常に申し訳ないのですが、ウチのタレントは職業柄不規則な時間帯で仕事をしていますので、チョンさんにも合わせて頂きたいと思います〉



全く勝手な事を言いやがって…
でも俺は一介の雇われ人だから、嫌だとは言えない辛さがある



《こちらはタレントさんに合わせます。チョン君はタレントさんのスケジュールに合わせてショップに入るシフトを組むように、ここに居るキム店長に指示しますので、ご心配なく》



ヒチョルヒョンがここでガツンと突っぱねてくれるかと一縷の希望を持ってみたものの



タレントさんのスケジュールは僕に連絡くださいなんて、最も簡単に言っちゃったヒョン



ドンヘといい、ヒョンといい…
長年の友情はあっさりと売り渡されてしまった
一般人というのは、どうしてこうも有名人に弱いんだろうか…



俺としては
仕事をしながら、愛する恋人に会えるわけだから嬉しいに越した事はない



でもMAXにあの調子で来られたら…
自分の顔面を制御出来るかどうかが、差し当たって心配だ



それにしても昨日一緒に居たMAXもキュヒョンもこの事を何も言ってなかったけどな
あいつらも知らないんだろうか?



ヒョンから夕飯一緒に食おう、話はその時だと言われて俺はイトゥクに引き渡される



何だか俺…ドナドナの歌を思い出した



荷馬車ではなく運転手付きの高級車にまたも乗せられて、車は俺の会社を後にする



『ちょっと!!どういうことですかっ!!』



車が走り出すなりイトゥクに詰め寄る俺
イトゥクは相変わらず不敵とも思える笑みを浮かべながら



〈どういうことって、さっき話した通りですよ。チョンさん〉



とあっさり言う
わかっててはぐらかしてるんだろうか、こいつは



胸倉を掴みたい衝動に駆られるも
年上だし最大手芸能プロダクションの社長だからぐっとこらえた



〈チャンミンのドラマが大成功したのは、紛れもなくチョンさんのおかげだし、“jil-ju”の服はチャンミンに合ってるのも事実だし〉



イトゥクは唄うように続ける



〈チャンミンが頑張るんだったら応援するって僕は言ったからね。チョンさんだって、“jil-ju”の服がもっと押されることは、やぶさかじゃないでしょう?〉



それはそうだ
自社愛ってほどじゃないけど、俺は自分のところの服がすごく好きだからな



〈公私混同も、仕事にプラスになれば有りだって僕は思ってるんだよ。ただし、君とチャンミンの交際を全面的に認めてるわけじゃないからな〉



運転席と後部座席の仕切りをリモコンで出した後にそう言ったイトゥクは、別人のような厳しい顔をしていた



正直、背筋が凍りついた
MAXとの恋愛は、普通じゃない恋愛なんだって改めて思い知らされる



〈チャンミンは僕の会社の最上級の商品だという事を、チョンさんも心に留めておいてください〉



そう言ってイトゥクは俺を見つめ肩を叩いた



不安だし正直怖い
経験の無い世界だけれど、俺はもう今更引き返すことは出来ない



MAXを…チャンミンを愛してるから



その思いがぶれる事はない
だから、俺はイトゥクの目線以上に強い眼差しで彼を見つめて答えた



『パク社長のその気持ちをしっかり胸に刻みます。よろしくお願いします』



それを聞いたイトゥクは、表情を緩めて頷く
俺の決意が伝わったみたいだ



なあ、MAX
俺さ正直に言うと
見えない未来が怖いと思ってた



おまえと出会ってから、自分の周りが目まぐるしく変化していってすごく不安だった



でもさ
俺は、おまえが好きだから



見えない未来は、自分が作っていく
周りの変化には自分を合わせていく



チャンミン



おまえと一緒に
頑張るからな





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밀회 & Love Affair
2016-04-14 Thu 20:00





皆様こんばんは


いつもお運びくださり、本当にありがとうございます


明日より「密事」の再開をさせて頂く前に、少しばかり私事を綴ろうと思います


一から十まで完全な私事でございます


お付き合いくださる方のみ、よろしければどうぞ


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


先だって、とある企画に参加させて頂きました


私のお話に彩りを添えて下さっているAli様の作品を元に、大喜利形式でお話を作るというもので…


読んでくださった方もいらっしゃると思います


その企画にお誘いくださったのが、私が今この様にホミンホのお話を綴るきっかけとなった、あゆ様でした


とある事からあゆさんのブログにお邪魔して、あゆさんの書かれるお話に惹かれコメント欄を通じてやり取りさせて頂くようになり…


かれこれ半年以上、親しくさせていただきました


そしてとうとう!
その企画を更新する当日に、何とお会いする事に!


はい、まさに「밀회~密会~」でございます♡


文字では散々やり取りしているとはいえ、初めてお会いするのにドキドキでした
新潟の地まで新幹線に揺られながら、私のこの小さな胸がバクバクと言っておりましたね


待ち合わせの改札口に到着し、お互い写真で見てはいるものの、果たして分かるだろうかという一抹の不安を持っておりましたが


そんなことは杞憂に終わりました


笑顔で駆け寄ってきてくださったあゆさん
一目で分かってしまいました
師弟愛ってやつでしょうか(*/ω\*)


若々しくて可愛らしくて…
この方が本当にホミンに「こんな事」をさせてミンホに「あんな事」をさせているのかと思うと…何とも想像できないと言いますか(笑)


ただ、やはりあの様な素晴らしいお話を書かれている方だけあって、お話しのなさり方からとても文章(本)がお好きなんだな、と感じました


きちんとされた人柄が端はしに表れていて
それなのに道を間違ったりというお茶目さで
初っ端で私の心はぐっと掴まれてしまいました




そんなあゆさんと、なぜ新潟でお会いする事になったかと申しますと
はい、それは「Love Affair~浮気~」です


SHINeeのライブに参戦して参りました
と言いましても、あくまでライブは理由付けで最大の目的はあゆさんとお会いすることでしたが…


席は後方でしたが、目一杯二人ではしゃぎました


私は長年、ずっと一人ぽっちでトンライブに行っていたので、こうして一緒にライブに行くという事が本当に楽しかったです


真冬に逆戻りしていた関東とうらはらに、日中は暑いくらいだった新潟ですが、ライブ終了後は一気に寒くなり…


◯◯◯のタオルをマフラー代わりにして足早に飲み屋に消えゆくユノペン二人がそこに居ました


あゆさん
楽しい時間をありがとうございました♡




話は変わりまして…
そのSHINeeを見るようになったきっかけですが…


私の職場に熱心なシャオルが居るんです
彼女はシャオルですが、トンペンの友人に連れられて東方神起のライブも何度か行っていたとの事


私がトンペンだということを人づてに聞きつけた彼女にいきなり話しかけられ、それまでは挨拶程度だった彼女と年が近い事もあって急速に仲良くなりました


初めは社交辞令的に「SHINeeかわいいよね」と言っていたところ、DVDやら何やらをせっせと貸してくれる彼女


私もお返しに東方神起の物を渡していましたが、とっても勢いがある方なのですっかり飲み込まれた私(笑)


その勢いに流され、新潟の前に代々木にも行ったのですが彼女がこよなく愛するKEYの顔が変わった騒動があって…


私のKEYくんじゃなくなった、もう行きたくない!と嘆く彼女を私は必死でなだめました


というのも、私が初めて東方神起のライブに行った「The Secret Code」の東京ドームで引いて以来の神席がSHINeeからもたらされていたので…


ユノさんには、あのライブ以来ことごとく嫌われ、当たるだけ幸せですが天井席に飛ばされスタンド最後方に飛ばされ見切れ以上の見切れに飛ばされ…ありとあらゆる試練を与えられましたが(涙)


久しぶりの神席、前から2列目で見るSHINeeたちは若さでピカピカして
席の事もあって、初めて見た東方神起のライブがフラッシュバックしてちょっぴり辛くもありました


意気消沈していたシャオル友人は、あまりに近すぎるKEYくんに手のひらを返す様に夢中になって


掛け声教えるね!と言ってたのに私はすっかりおいてけぼりでした(笑)




そんなこんなで、シャオル友人の「ゆんちゃすみの誕生日にライブがあって新曲が発売されるなんて、しゃいにに愛されてるぅ~♡」という◯◯◯が乗り移った様な悪魔の囁きに耐えながら、地道にトンペンであり続ける私です


私事に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました


明日からの「密事」も、よろしくお願い申し上げます



ゆんちゃすみ


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「密事」再開のお知らせ
2016-04-14 Thu 18:00




親愛なる皆様




いつもお運びいただき、ありがとうございます


先だってはたくさんの方から私の体調をお気遣いいただくお言葉を頂戴しまして……


私のような者を待っていてくださる方がこんなにもいてくださるのだと、本当に嬉しく思いました


おかげさまで体調も随分とよくなり、同時に詰め込んでいた仕事も片付き、ようやく通常の生活に戻る目処をつけることが出来ました


ご心配をおかけして申し訳ございません


つきましては、明日15日(金)より更新を再開させていただくことにいたしました


しかしながら、また仕事が増えてしまう可能性がありまして…再び詰んでしまう恐れがございます


いつもの時間に更新がなかった際には「ゆんちゃすみ、今日は仕事で精魂尽き果てたな…」とお思いくだされば幸いでございます


相変わらず拙い内容ではございますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします




皆様におかれましては、季節の変わり目かつ新年度等で何かとお忙しい時をお過ごしの事と思います


くれぐれもお身体をご自愛くださいますように


それでは…




ゆんちゃすみ




【拍手コメントの御礼】

密事19話にコメントを下さった皆様へ

〇名無し様〇

嬉しいお言葉をありがとうございました
ホミン様に待って貰えるだなんて(≧∇≦)
しっかり養生させていただきました!
お時間がございましたら、また遊びにいらして下さい

〇こっそ****様〇

ご心配をおかけして申し訳ございません(><。)
温かいおことばをありがとうございました♡
これからも遊びにいらしてくださいね!!
再開後もよろしくお願い致します

〇ま**様〇

こんにちは
先日は温かいおことばを頂戴し、本当にありがとうございましたヽ(*^^*)ノ
ま**様に頂いたお言葉をしっかり胸にしまって、ゆっくりお休みをさせていただきました♡


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



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