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耽溺 第2章 ~密事 14~
2016-03-31 Thu 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
BL表現を含みます
ご注意ください




side MAX



ユノ…ダメだってば…



腕を縛られて、僕に跨られているっていうのに
まるで僕がそうされているかのような…



あなたのそんな視線だけで、僕は身体が熱くなっちゃう



跨った僕の身体に当たるそれが
何も施していないのに質量を増してるのを感じて



僕の後ろが…
ジンジンを通り越して、疼き始めているのがわかる



ユノに見つめられて
その滾りを肌に感じさせられただけだっていうのに



たったそれだけで
ユノを受け容れようとする反応を見せた自分が恐ろしい



男を抱くのが初めてだったユノに抱かれた僕は…
ユノに抱かれる事を、身体で覚えてしまったんだろうか?



僕の身体は…たった数週間で彼に変えられてしまったみたいだ



『下から見上げるおまえも、いいもんだな』



そんな事を考えていた僕の心を読んだかのように
ユノは不敵な笑みを浮かべて言う



…悔しい



この人にこんなにも
溺れてる自分が結構悔しい



でも、もうその気持ちに抗うことは出来ない



僕はささやかな仕返しとして
ユノの胸に《覚えてろよ》って指で書いた



『うわっ…バカっ!よせってば!』



くすぐったいのか、ユノは身体をくねらせる



ふふん
僕をこんなにしたせいだぞ
もっと書いてやる…



《ユノが大好き》


『ちょっ!だから!!』


《ユノは僕だけのもの》


『ダァァ!!やめてくれェー!』



…絶対に誰にも渡さないから…



最後の言葉は書かずに
僕はユノの唇を塞いだ



ユノ…絶対にあなたを離さない
僕だけのものだ



そんな思いを込めたキスは当然深いものになって
この間のように、朝から濃密すぎる2回戦に突入するかと思ったのも束の間



〔ピンポーン〕という玄関のチャイムの音で僕達は固まった



美味しいって評判のアワビ粥を朝食に持ってきて、ってキュヒョンに頼んであった事を思い出し
2回戦どころかパニックに陥った



「どうしよう!解けないっ!!」


『おまえ!!どんな縛り方したんだよっ!』



腕を縛ったベッドスローが解けずにベッドの上で
ジタバタと格闘するデカイ図体の男2人



さぞかし滑稽な姿だと思うけど当の本人たちは必死だった



なんとか解けたから急いで服を着てリビングに移動する



ユノの服が表裏逆だったことに気づいたのは、ロックを解除してキュヒョンが入ってきた後だった



〈……あと1時間遅らせた方が良かったみたいだね〉



ソファーに並んで座り、妙にニコニコする僕達を見たキュヒョンが苦虫を噛み潰した顔で言う



〈…ハイ、これ頼まれてたやつ。じゃあ夕方迎えに来るから、またな〉



「ええっ?一緒に食べてってよキュヒョナ」


『チョさ…キュヒョナ、それがいいよ、うん!』



キュヒョンのご機嫌を取ろうとする意思は一致していたらしく、2人して必死に言う



〈俺、ラブラブな人達のお邪魔虫になる悪趣味は、あいにく持ち合わせてないから〉



キュヒョンはそう言ってリビングを出る
諦めず付いていく僕達を尻目にずんずん廊下を歩き、靴を履いたあと最後にもう一度振り向いた



〈チョンさん…服が表裏逆です。それと、タートルネックを着た方がいいですよ〉



追いすがる僕を振りほどきながら、キュヒョンはユノにそう言って出て行った



ユノが慌てて服を確認して
玄関に備え付けてある姿見を見た



『うわぁぁぁ!!バカか?!おまえ!』



僕のものだという思いが
ついついユノの身体のあちこちに印を付けさせて



彼のきれいな首筋にも
僕占有だという証が無数に散っていた



「ごめんねぇ~~」



ユノの怒りが爆発する前にリビングへダッシュして戻った



キュヒョンが買ってきてくれたアワビ粥は評判通りすごく美味しくて



これじゃスーツ着れない、どうしてくれるんだとぷりぷり怒っていたユノも満足した様子でぱくぱく食べる



大食い僕のために両手いっぱいのアワビ粥を買ってきてくれたキュヒョンには、ますます頭が上がらなくなりそうだけど



2皿、3皿と入れ物が空いていく様子を見て
僕にたくさんキスマークを付けられたと怒っていたはずのユノが微笑んでいる



『この間も思ったけど、MAX…朝からよく食うよなぁ』


「だって、セックスの後って何だかお腹空くんだもん」



ぶーーーーっ!!



ユノの口から噴きだされたたくさんのご飯粒が僕を襲った



『セッ…セックっ?おまえ…朝から何て事を』


「何て事?って、僕達昨夜セックスしたでしょう」


『だからって…なんか生々しいんダよ…もう…』



なぜかユノが、真っ赤になって下を向いてしまったんだ



ふふ…
ユノの弱点見ぃ~つけた



眩暈のするような…
あんな快楽を僕に与えた人と同一人物と思えない



言葉だけで照れてしまう、そんな純なユノに
ますます虜にされちゃう僕だった





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耽溺 第2章 ~密事 13~
2016-03-30 Wed 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
BL表現を含みます
ご注意ください




side MAX



久しぶりに開けた大好きなオーパスに酔い
久しぶりに会えた大好きな人の魅力に酔って



それに加えて、意識が飛んでしまう程の快楽を与えられた僕はいつ眠りについたのか記憶が定かでない



気がつくと
ベッドの後ろにある大きな窓のカーテンの隙間から、朝の光が射し込んでいた



隣には
規則正しい寝息を立てて眠る美しい人



その魅力で僕を酔わせ
その身体で僕を狂わせたのに



いまは
天使の様に穏やかな寝顔を見せている



僕は左側に身体を傾け肘枕をして、天使の顔にそっと指を伸ばした



…顔が本当に小さいんだ
枕の中に小さくそれが埋まっていて
切れ長の目を閉じると意外に睫毛が多いことに気づく



ねぇ、ユノ
こんなにすっきりと整った鼻筋に
このぷっくりとした唇は、本当に反則だよ



しかも
この唇に、昨夜の僕は散々責め尽くされた



思い出すだけで下半身に熱が集まる気がして
彼を受け入れたそこが、ジンジンと疼くんだ



男と寝た事はあるにはあるけど
相手は年下で、僕が逆の立場だった



だから、僕の「初めて」をユノに捧げたということになる



あの日の夜
ユノと初めてあのBARで会った時に、なぜ〈抱かれたい〉と思ったのか不思議だった



でもユノと身体を繋げて、わかった気がした
僕は身体全体でこの人の全てを欲したんだと思う
だから抱かれたかったんじゃないかな



自分のものにしたい、っていうんじゃなくて
この人のものになりたかったんだ



初めて受け入れたそれは、すごく大きくて熱くて
身体が引き攣れてしまうと思った



正直、痛かったけど
ユノのものにされたという充実感が勝ったし
むしろ彼のものが抜かれた後は喪失感すら覚えた



彼をすこしの嘘で誘って撮ったセルフィーを
消そうとしたユノから逃れようと思った時も



ベッドから出た瞬間、そこに痛みが走り思わずしゃがみ込んでしまいそうになりながら



こんな最高の記念日に撮ったセルフィーを消されてなるものか!という思いが勝って逃げることに成功したんだけれど



男同士のセックスは
アフターケアが必要だと身を以て勉強したんだ



ユノの場合は、うん…特に…必要だよ
彼のは…その…サイズが……



ダメダメ!!
思い出すと、もっとジンジンしちゃうから!!



あ、そうだ
ユノが眠っている間に
今日は、僕だけの寝顔と記念撮影しちゃおう



ねぇ、ユノ
もう絶対に
この天使みたいな寝顔は誰にも見せないでね



僕はスマホを取り出してインカメラに切り替える
寝起きだから髪がボサボサだけど…ま、いいか
僕は画面を見ながら顔の角度を決める



一応撮られる仕事をしてるのに
キュヒョンには〈チャンミンってどうしてセルフィーが同じ顔になるの?〉って言われる



そんなこと言われたって…自分じゃわかんないよ
毎回顔の角度を変えてみても、どうもダメらしい
だから今日は、いろいろとポーズを決めてみる



やだな…



ユノの顔が小さいから
僕だってそんな大きいはずじゃないのに、僕の顔が大きく写っちゃうよ



後ろに下がりたいけどベッドに寝てるから無理だ
我慢しよう…



パシャパシャっと数枚撮ったところで
ユノから『ん~~』という声が聞こえ、身体がモソモソと動き始める



僕はスマホをサイドテーブルに置いて、ユノに抱きついた



『……んぁ…MAX、オハヨ……』



目を擦りながらユノが目覚める



うふふ
いつもはすっきりした目元なのに
寝起きで中途半端な二重になって、とろんとしちゃって…



なんだか無性に可愛いって思っちゃった



「ユノぉ~おはよう!良い朝だね」



僕はユノの身体に完全に乗っかって
昨日彼がしてくれたように、たくさんのキスを降らせる



ユノは乗られた重みで『グェッ』と言いながらも
目を閉じて僕のキスを受け入れる



あ…
僕の腿に触れるユノのそれが



朝の生理現象に加えて
僕のたくさんのキスで、主張を一気に激しくしちゃってる



『…んー、MAX…ダメだって』



そんなことを言いながらも、腕をしっかり僕の背中に絡めてくるユノ



ダメじゃないじゃん…全然
むしろ、乗り気じゃない



僕は自分の手を、ゆっくり彼のそこに近づけて
指でそっと撫で上げた



『……っん……』



ユノが眉間に皺を寄せて目をキュッと瞑る



昨夜、僕に意地悪するみたいに
直接そこに触れないで焦らすように周囲を撫で続けたユノ



仕返ししちゃおう



起きたばかりでまだ夢うつつの状態にいるユノの手を頭上にまとめ、ベッドの上にあったベッドスローで縛りあげる



『…っバカ!何すんだよっ』



一気に覚醒したユノが、慌ててジタバタするも
しっかり固定された腕が解けることはなかった



「ユノがいけないんだよ、昨夜僕に意地悪したから…3倍にして返してあげるね」



僕はそう言って微笑みながら
ユノに馬乗りになったんだ





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耽溺 第2章 ~密事 12~
2016-03-29 Tue 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
R18表現を含みます
ご注意ください





今はただ



目の前の愛おしい男だけを見ていよう



見えない過去に嫉妬したところで
今すぐその気持ちを完全に打ち消す事は出来ないのだから



抱いて、と望んだこの男の想いに応えよう



なんだかんだ調べたとはいえ
そのマニュアルが全てだってことはない



MAXへの想いを
自分の唇と自分の指に乗せて
俺なりの愛し方で愛そうと思った



彼の胸で控えめに存在を主張する突起を
まずは愛おしむ



「…んっ…」



MAXの口から漏れる
吐息のようなささやかな喘ぎ



それを恥ずかしく思うのか、彼は手の甲で自分の口を塞ぐんだ



『ダメ。おまえの声を聞かせて?』



俺は身体を起こし、MAXの腕を頭の上でひとまとめにした



CMで聞こえる彼の低めの声…
ドラマで聞こえる彼の感情のこもった声…



人口五千万人のこの国で
芸能人であるおまえの声を聞く人はたくさんいるけれど



おまえのその声を聞くのは、もう俺だけだ
俺だけに聞かせて欲しいんだ



再び胸の中でチリチリとし始める感情を持て余し
俺はもう片方の手を、MAXの身体に這わせてゆく



胸で控えめに存在を主張していた突起とは反対に
彼の中心で熱くなっているものが、俺に存在を激しく主張していた



意地悪かもしれない



そう思ったんだけど



胸の中でチリチリしている感情が
俺の手をそのものに直接触れさせず、スッとかすめただけで太ももに下ろさせた



ワザとそこを外して周囲に手を這わせる俺



唇を甘噛みしながらMAXを見やると
眉を下げ切なそうに訴えかける



「……ん、も……なんで……」



そんな顔も
俺だけに見せてくれ



他の誰にも見せるな…



そんな想いを込めて、噛み付くようにキスをする
彼の中心で勢いを増し続けているそれをようやく手で包み込んだ



ゆっくりと
時にきつく手を動かして
絡めあう舌とともにMAXを愛撫する



先端から少しずつ濡れてくるそれは
耳から隠微な刺激を与えるだけでなく俺の指をも潤わせ



彼の腕を拘束していた方の手に場所を譲り
潤った指はその後ろの小さな窪みに移動する



激しく絡めていたキスを止めて
愛おしい男の顔の形をインプットするように
キスを落としてゆく



そのキスの合間に
彼の力が抜けたタイミングに合わせ指を埋め込んで、少しずつ探るように動かす



深く息をはいたMAX
やっぱり違和感を感じるんだと思う



その違和感を忘れさせようと
俺はもう一度、深いキスを贈った



この間はただ勢いに任せてだったけど
今度は愛おしい人のひとつひとつの反応を見守る余裕があって



ただ眉間にしわを寄せて、深呼吸を繰り返していた彼が少しずつ頬を染めて呼吸に甘い声が混じり始めたのが分かり



俺の動きが彼をそうさせているのだと感じて
一気に頭と下半身が熱くなった



人工の潤いに助けを借りて
少しずつ俺自身の昂りを彼の中へ沈めてゆく



全てを沈めたあと
俺はMAXをぎゅっと抱きしめた



動くことで直接的に与えられる快楽ではなく
愛おしい人の中に自分がいる事を精神的に堪能したかったから



MAXも、同じ気持ちでいてくれたのか
眉を下げて薄っすらと涙を浮かべながら



「ユノ……うれし……」



と、俺の背中にしっかりと腕を回して言った



性的な快楽よりも
精神的な充実感を覚える



あんなカッコいい姿をCMで見せて
周りで見ていた女の子が〈超ステキ!〉と言っていたその対象が



俺の愛撫に身体をくねらせ、甘い息を溢し
そしてその身体で俺を受け入れている



この前よりもずっと、MAXは俺のものだという意識が強く働いた



「ユノ……?」



身体を繋げているのに一向に動かない俺を心配したのか、MAXが俺の頬を撫でる



「…良くない?…」



そう言って伏し目がちになり
さらに目を潤ませるMAX



『バカ……何言ってんだよ……』



こんな顔をされて、こんなことを言われて
MAXが好きすぎてどうにかなりそうだ、俺



ごめん
もう、俺



おまえのこと
壊しちゃうかもしれない



好きだ
チャンミンが好きだ



MAXが俺の動きに合わせて
絶対誰にも聞かせたくない俺だけの声で啼き続けけたのは



その後すぐの事だった





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耽溺 第2章 ~密事 11~
2016-03-28 Mon 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
BL表現を含みます
ご注意ください





まだ歩き慣れていない、MAXの家のこの廊下



一番最初に通った日は
それこそ悪夢から逃れる思いだったっけ



いまは…
心の中で未だにチリチリする痛みに耐えながら無駄に長い距離を歩く



寝室のドアをそっと開けると
さっき点けたはずの部屋の明かりは消えていて
ベッドサイドのランプだけが仄かな光を放っていた



左利きだと言って以来
MAXはいつも、俺の右側を居場所にしていて



今夜も
俺がさっき彼をおろした場所から移動して、ベッドの右側で布団を被っていた



俺のために空けてくれているベッドの左側に
静かに身体を滑り込ませる



MAXの方をそっと覗き込むと
俺に背を向けるように長い手足を丸くまとめて眠っていた



さっきは…ごめんな、MAX



MAXの方に身体を向け、肘枕をして
俺に見せているその丸い後頭部を撫でながら彼に詫びる



おまえが何か言ったわけじゃないのに、俺が勝手に想像しておまえの過去に嫉妬したんだ



MAXに限らず、芸能人は夜中まで仕事が続くことが多いってキュヒョンに聞いた



今夜は多分、俺の休みに合わせて仕事を調整して空けたんだろう



それなのに



食事の時も言葉足らずで寂しそうな顔をさせただけじゃなく



俺を求めて回したであろうその腕を、俺は解いてしまった



余計な事を考えてしまうのも
きっと俺が…それだけおまえに夢中だって事だ



って、体のいい言い訳だよな



でもさ
急に不安になることも、過去に嫉妬することも



おまえに溺れていなければ、そんな感情なんか芽生えてこないのは事実だろ?



俺は…
チャンミン、おまえがすっげー好きなんだ



自分の感情をコントロール出来ないくらいにさ



すっかり乾いたMAXの髪の毛を手で梳きながら
ゆっくりと髪に口づける



『MAX…いや、チャンミン、ごめんな』



もう一度、口に出して謝ったその時
寝ていたと思った彼が振り向いた



『うわっ、起きてたのかよ?!』



びっくりして思わず大きな声が出てしまい
慌てて口をおさえた



「この間の仕返しだよ」



MAXはそう言って、ニコッと笑う



…なんだよ、もう
怒ってもいいはずなのに、何でそんな風に笑うんだ
おまえってやつは…



そういえばあの日
彼に想いを告げて初めて迎えた夜



MAXの声や仕草、そして身体に少し触れただけで
すごくドキドキしちゃって



時間を追うごとに
心の中で彼を想う気持ちが熱を帯びていき



彼の全てが欲しくなった



そう意識したら余計に、頭の中が真っ白になって
初めて女の子とそういうことをした時よりも、全く段取りが出来なくて



風呂の中で頭の中を整理し、深呼吸をたくさんして意気込んで戻ったら



今日と同じように眠っていたMAXを見つけたんだ



ホッとしたような
ガッカリしたような気持ちになって
彼の隣に自分の身体を横たえた



MAXの穏やかな寝息を聞きながら
目を瞑る彼の顔をひととき見つめていたら
それだけですごく幸せな気持ちになり



俺も彼の寝息を子守唄に眠ろうと目を閉じたんだ



でもやっぱり頭の中が冴えていたからか、なかなか寝つけなくて…そうこうしているうちに俺の身体を確認するかのようにMAXの手が触れて



月明かりだけの暗闇の中で、MAXが起きだすのがわかった



薄目で見ていると
彼はゆっくりと全ての衣服を脱ぎさり、再びベッドに戻ってきて俺にゆっくりと身体を重ねたんだ



俺が我慢できずにMAXの腕を掴んで彼の唇を塞いだんだけど…彼は俺が寝ていたと思って、びっくりしていた様だった



その時俺が狸寝入りしてた事のへの仕返しっていう訳か…可愛いな



MAXの頬をキュっと摘んで、三たび『ごめん』と謝る



彼は…身体をずらしながら寄ってきて、俺の胸に顔を埋めた



「何のごめんなのかワカラナイけど…、許してあげるよ」



そんな生意気な台詞すらも愛おしく
気づくと俺は、夢中で彼の唇を奪っていた



求め合うままに互いの唇を重ね合わせながら
どちらからともなく絡まった舌はすごく熱くて…



もう一度、愛しい人の顔を見たくなって
俺は唇を離す



きれいに整えられた太めの眉を撫でて
そのまま頬の形を指でなぞる



MAXは
店のそばで見たCMの、ゾクっとする色気とは違う艶めいた目をしていた



「ユノ…僕を抱いて?」



チリチリとした胸の痛みは
彼の飾り気の無いストレートな言葉で
最も簡単に、打ち消されていった





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耽溺 第2章 ~密事 10~
2016-03-27 Sun 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




【拍手コメントの御礼】

オ***様
ご無沙汰しております♡
おかわりございませんか?

ご期待に応えられるか不安ではございますが…オ***様にも読んで頂ければ嬉しいです


く****様
うまくまとめられたかどうか…
1番最初にお題を見た時、閃いた内容でそのままお話を作りました

週末、お待ちしております♡



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



熱を帯びたその目…
MAXのその瞳に吸い込まれてしまいそうになって



俺の手は自然と彼に伸びる



その瞬間MAXは急に立ち上がり
シャワーを浴びてくると言って、俺の前から居なくなった



ズルいよ…ホントにもう
想いを通わせても尚、MAXに振り回される俺



でも
それを嫌じゃないって思う俺が居て
意外に俺ってマゾっ気があるのかな、なんて思ったりした



2杯半も飲んじゃったワインの酔いと
MAXの潤んだ瞳にすっかり酔ってしまったみたいで…顔がすごく火照る



そろそろやつもシャワーが終わる頃だろう
入れ替わりに俺も風呂に入らせてもらって、冷たい水を頭から被りたいと思った



リビングを出ようとしたところに、MAXが入ってきて俺に驚いたのか、尻もちをついた



大丈夫かよと、慌ててしゃがみMAXの肩に手を添える



あいつは慌てた様子でしどろもどろに返事をして、立ちあがろうとするもなぜか座り込んだまま



風呂で逆上せたんじゃないのか?と心配になる
バスローブからのぞく脚が震えていて…心配してるくせに、その脚に不謹慎にもムラムラしてしまう俺



エロジジイみたいなそんな自分を隠すべく
『ったく、世話が焼けるな…』と文句を言いながら、MAXを抱き上げた



俺より背はデカイけど、やつは思いの外軽い



この間、全裸で逃げたこいつにパンツから服まで着せた時も思ったけど、異常に長い手足がなんだか嵩張る



『手を俺の首に回せよ、あぶねーから』



つっけんどんにそう言うと
MAXはおとなしく言う通りにするんだ



男をお姫様抱っこをする日が来るなんてな
ほんと人生って何があるかわかんねー



俺の首に手を回して胸元に顔を埋めるMAXは
やっぱり逆上せてるのか、それとも恥ずかしいのか…顔が真っ赤だった



嫌がる俺の事はお構い無しに
この長い手足を絡めてギュウギュウに身体を押し付けて来てたのは、どこのどいつだよって思う



ホントにもう…



ムラムラモードはすっかり落ち着いて
腕の中のこの存在が、ただただ可愛くて仕方ない



ドアを開けて寝室に入り、ゆっくりとMAXをベッドにおろす



『逆上せたのか?水持ってこようか?』と
やつが手に持っていたタオルで髪を拭いてやりながら聞いてみたけれど



MAXは違うよ、と首を振る



タオルの下に隠れていた彼の目は
さっき見たときよりも、艶かしい色を湛えていて



離したばかりのその長い腕を
俺の首にもう一度絡めてきたんだ



ヤバい……
これは……



もしかして、抱いてっていうサインだったりする?!



でも、でも、ほんとにいいの?



だってさ、俺は明日休みだけど
MAXの明日のスケジュールは聞いてない



MAXと付き合うことになって
その…なんだ、男同士の…うん、エッチの諸々をさ
俺ったらネットで調べちゃったりしたんだ



あの時は、勢いに任せて抱いてしまったけれど
経験の浅さでMAXの身体に負担をかけても嫌だし
その…アレだ、ほら…やっぱり俺で気持ちよくなかったらイヤじゃん



だからあの日以来、ネットで知識だけは詰め込んでみたんだけど



受け入れる方は…ずいぶん負担になるみたいだから
明日MAXが仕事だったら、まずいんじゃないかと思って



……でも
そういえば、あいつ……



初めて身体を繋げた翌朝も、いちゃいちゃしてたらそんな雰囲気になって再びエッチしたけど



不意打ちにあいつが撮ったセルフィーを消そうとしてスマホを取り上げようとした俺から、全裸のまま全速力で逃げてたな



痛みもなくて、全然大丈夫だったって事か?



それとも



男に抱かれ慣れてる…のか?



…………



無駄に頭に入れてしまった情報が
そのせいで余計な感情を引き起こす



MAXの過去…
聞いてもいないそれを、自分勝手に想像してしまって



俺の胸に
チリチリとした痛みが走った



ワインのせいで火照っていた時よりも
いま、顔がすごく熱い



俺はMAXの腕を自分で解いて
『仕事で汗かいたから、風呂に入る』
そう言って、彼から逃げるように部屋を出た



…っ…ちくしょう…



MAXが何か言ったわけでもないのに
何を勝手に想像してんだよ



でも、だって、まさか…
そんな風に1人で疑問と言い訳とを繰り返しながらバスルームに入る



水の方のコックをひねり冷水のシャワーを頭からかぶった



冷たいけれど、ちょうどいい



あいつの過去…
そりゃあって当たり前だ



俺だってそんなにモテてた訳じゃないけれど
人並みに経験はある、男は無いけど



過去があって当たり前と思う一方で
見えないものへの、やり場のない感情に戸惑う



男に抱かれ慣れてるのか?
女を抱いたことはあるのか?



こんな複雑な感情は…今まで味わった事がない



クソッ!!



俺は拳を壁に叩きつける
硬いタイルから手に伝わる痛みすらも、心でチリチリしてる痛みに比べたらどうってことなかった



ネットで知識を無駄に詰め込むんじゃなかった
後悔しても後の祭りだけど



頭も身体も洗ってすっきりしたけれど
頭と身体が熱いのは冷水を浴びても収まらなくて



諦めた俺はバスルームを出て身体を拭く



MAXが用意してくれていた真新しいバスローブを羽織って、頭を乾かしてから深呼吸をした



見えないものとの戦いは、今すぐどうこう出来るものじゃないって少し気持ちが収まって



俺はMAXを残してきた寝室へ足を向けた





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耽溺 第2章 ~密事 9~
2016-03-26 Sat 18:00


二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください





なんだか、俺…



さっき車の中でキュヒョンに〈バカップル〉って言われちゃったけど



その通りかもしれない…って思った



MAXが開けてくれたワイン
その芳醇な香りに、飲む前から酔っちゃったみたいで



「僕とユノにカンパーイ」ってグラスを掲げたあいつにもっと気の利いたこと言えよなんて言ってみて



挙げ句の果てには自分で
『俺とMAXの4回目の夜に、乾杯かな』なんて言ったりして



MAXの一方的なアタックに振り回されてたはずなのに、ちゃんとカウントしてたんだなって一気に恥ずかしくなった



うちの職場の熱烈MAXペンが、あいつと付き合ってもいないのに、カップルの記念日だかなんだかを入れると表記してくれるっていうアプリを使ってて



〈オッパと知り合って~もうすぐ500日目なんですぅ~〉なんてあいつの顔が背景にされたカレンダーを見させられた事があった



誰が知り合った?ただペンになった日だろーが…って顔を引きつらせながら『良かったね』と心にもないことを社交辞令で言ったっけ



俺から思いがけない事を言われて照れたのか
MAXはワイングラスを口に運ぶことなく、ただ下を向いて黙ってしまった



相変わらず向かい側に座らずに俺の右隣に座っている、そんなあいつをチラッと見ると耳が赤くなってて…



4回目って数えてたことが嬉しいのか?
男って割とそういうのに無頓着だって自分がそうだから勝手に思ってたけど



あとでアプリストアを見ておかなきゃ…と思った
こう思った時点で、もはや俺はキュヒョンが言ったバカップルそのものをひた走ってるよなぁ



黙ったまま耳を赤くするMAXが猛烈に可愛いくて
そのまま抱きしめたい衝動に駆られたけれど



付き合って間もないっていうのにサカってると思われたら嫌だな、と伸びかけた手を慌てて引っ込め逆の手で料理を食べ始めた



盛ってる…そりゃあさ、もう…当然だろ?



3回目の夜に想いを通わせて、初めてMAXと身体を合わせた



男を抱いたことは、もちろん初めてだったけど
性的な快感は正直に言って知ってはいけなかったんじゃないかと思える程だった



でも、そういう快楽への欲求よりも



身体を合わせたことで自分の気持ちがより鮮明になって、こいつの事をもっともっと知りたい、MAXをもっと愛したいという気持ちになった



目の前にその相手がいるんだ
抱きたい衝動に駆られて当然だろ



そんな気持ちを抑えるべく、ことさらにでかい声で感想を言いながら料理を食べる



そんな俺につられるように、隣のMAXもようやく手を動かし始めた



あの夜、何をどうやって進めたらいいのか
…つまり、どうやってベッドまでなだれ込むのか
なぜか全然わからない状況に陥って



ひたすらチキンを貪り食ったあの日と同じように
今夜も、男二人肩を並べて料理を黙々と食べる



ビールだった飲み物が高そうなワインになって
チキンだった食べ物が高そうな料理になったけど…



初めて飲んだこのワインは口当たりが滑らかで
アルコールが得意ではない俺にしては珍しく、2杯目を自分で注いだ



MAXのところの社長、イトゥクに国家権力とグルになって騙され、連れて行かれたホテルの料理だって言ってたな…



テイクアウトしてもこんなに美味いってよっぽどだよなぁ…



………



ヤバい
もの凄い視線を感じるぞ



あの日も確か
MAXがやたら手を絡めておまけに手にキスまでしてきたもんだから、一喝して黙らせた後



今度はひたすら料理を食べる俺を
あいつは間近でガン見してきたっけ



人が食ってる時に、そんなに見るなよと
さすがに文句を言おうと思ってやつの方を見たんだけど…



さしてワインがすすんでいるとは思えないのに



俺を見るMAXの目は、心なしか潤んでいて
その瞳の縁は、ほんのり赤らんでいて
ちょっと大きめの口が…少しだけ開いていて



そんなやつの顔が
無性にエロく感じてしまった俺は
自分でもやっぱり、サカってる気がした



店で提供するピザの見本市のようにテーブルいっぱいに広げられたそれを朝からバクバク食ってたMAXと同一人物と思えないくらい



彼の前に置かれた料理は、少しだけしか減っていなくて



恋する乙女かよ…って急に思った途端
こいつが本当に愛おしくなって自然と頬が緩む



『もう腹一杯になっちゃったのか?朝からピザをあんなに食べてたヤツはどこ行っちゃったんだよ』



そうやって笑いながらMAXの頬を突つく



でもやっぱり
MAXの一番のチャームポイントといっても過言ではない、その大きくてきれいな瞳が



俺を求めているような…
そんな艶めいた雰囲気を持ってる気がして



そんな愛おしい人の前で



さっきのMAXと同じように声すら出ずに固まっていしまう俺だった





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〔Ali さんの画像で妄想☆萌え大喜利〕企画のお知らせ
2016-03-26 Sat 15:00



親愛なる皆様


いつもこのようなところにお運び頂き
本当にありがとうございます


連載させて頂いております「密事」に、温かい励ましのお言葉や拍手、そしてランキングへの応援を頂いておりますことを、合わせて御礼申し上げます


本日は素敵な企画に参加させて頂きましたことを、皆さまにお知らせしたいと存じます



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



〇企画名〇


『Ali さんの画像で妄想☆萌え大喜利』


〇企画の趣旨〇


Ali様の一枚の作品を元に、大喜利形式でお話を作るという企画になっております





お題の作品を作られたAli様のブログです
ホミンを愛でるAliの小部屋


こちらの作品を題材に、各々お話を作りました
お話は1話完結、もしくは前・後編となります


〇更新日〇


平成28年4月2日
前・後編の場合は4月3日まで

※更新時間は各ブロガー様のご都合によります


私は連載しております「密事」をお休みさせて頂きまして、4月2日・3日の18時に前・後編として掲載させて頂きます


〇参加ブロガー様〇


あゆ様
With Love...TVXQ


あらた様
Coloful


えりんぎ様
HOTミンな関係


紫苑☆様
苺な彼とビールな僕


じゅりこ。様
ホミコネ隠れ部屋


にらい様
にらいのブログ U-Know夢で逢えたら


ホランイ様
なまらMEN恋


百海様
東の遊覧船


最後に私、ゆんちゃすみです


(お名前のアイウエオ順で掲載させて頂きました)


ブログタイトルより各ブロガー様のトップページに行けるようになっております




1週間前の本日、告知解禁となっておりますので
私もここにご報告させて頂きました


どうぞよろしくお願いいたします



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



最後に…


参加ブロガー様のお名前を伺った時、私のような若輩者が肩を並べさせて頂くのは非常に烏滸がましいと、参加する事を最後まで悩みました


しかしながら、私のブログの立上げ当初からタイトル画像及びブログ村ランキングバナーを作成して下さっているAli様の作品がテーマになるということで、思い切った次第です


素敵な企画をしてくださった、えりんぎ様とあゆ様にこの場を借りて御礼申し上げます


そして参加へお声をかけてくださった私の大切な友人であり師匠であるあゆ様…


実は小心者という私の事を心配してくださり、逆に余計なことで悩ませてしまったことをお詫びします


私にとりまして、非常に良い経験をする事が出来たと思っております


いつも私のお話を読んでくださる読者様、コメントを通じていつも私を励ましてくださる皆さんにも、少しでも楽しんで頂ければ幸いでございます


それでは
来週の今日、皆様のお越しを心よりお待ちしております




ゆんちゃすみ



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耽溺 第2章 ~密事 8~
2016-03-25 Fri 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



久しぶりに開けたオーパスの香りと
ユノに言われた『4回目の夜に乾杯』という
ちょっとキザだけど甘すぎる言葉で



僕はすっかりいい気分になった



普段はワイン1本1人で空けてもけろっとしている僕なのに、好きな人と杯を重ねるっていうのはこんなにも酔いがまわるものなのかな



なんだか身体がアツイんだ



料理を運口に運ぶ手を休めて、隣のユノを見る



初めて会った日にも思ったけど、この人は本当に綺麗な輪郭をしている



その綺麗な輪郭は頭のラインにも繋がっていて
僕のヘアデザインをしてくれているジェウクさんに切ってもらったヘアスタイルが、それを際立たせ



スッと通った鼻筋は、欧米人のようないかつい高さではないシャープな高さを保ち



アーモンド型の目のラインは彼の美しい輪郭に合わせて計算されたかのようなバランスで配され



その中で輝く黒曜石の瞳の美しさを映えさせている



でもきっと
このままだったら、ただバランスが整っただけの顔だったかもしれない



彼のチャームポイントは



なぜかそこだけ全体のバランスから外そうという神様の悪戯心で、わざわざぷっくりとさせられたように思える下唇だ



いつの間にか僕は
肘をつき、彼の顔に見惚れていた



『人のことを超至近距離で見つめるなぁぁ!』



社長がユノを連れてきてくれた日…



自分の置かれている信じられない状況から逃れるように、ただひたすら黙々と食事をしていた彼を見つめて、ユノにそう叫ばれたっけな



でも今は…
僕の視線に気づいてこちらを見たユノは



『もう腹一杯になっちゃったのか?朝からピザをあんなに食べてたヤツはどこ行っちゃったんだよ』



なんて笑いながら、僕の頬を指で突くんだ



そんなユノの笑顔までも、オーパスの香りとミックスさせて僕を酔わせてくる



僕の目に篭った熱に気づいた?
ユノは一瞬にして笑顔を消して



ちょっとこわいくらいの表情に変わった



ユノ…
そんな表情はズルい



色っぽくて
眩暈がしてくるよ…



見つめられただけで
身体に火が点いたみたいに熱い



僕は自分の方が先に
そんな熱の篭った目で彼を見ていたというのに



ユノの〈男〉を痛いくらい感じる熱い目で見返されて、自分の身体の熱さに耐えられなくなる



「シャワー浴びてくる!!」



そう言ってユノから逃げた



服を急いで脱ぎ、バスルームに飛び込んだ僕は
頭から熱いシャワーを浴びた



高いはずの温度が、それを感じさせないくらいに自分の身体が熱を帯びてる



ユノとは
もう身体を繋げたけれど



彼に与えられた官能を明確に身体が記憶してしまっているから…彼に見つめられて、急にすごく恥ずかしくなった



ウブだな、僕は…



今までこんなことってあったかな…



さっきユノのことを乙女だなんて思ったけど
自分の方がよっぽど純な乙女で笑えてくる



事務所でよく顔を合わせる後輩の女優の子が



彼氏との記念日を記憶させるアプリを使って《今日は100日記念日なんですゥ》なんてやってたのを鼻先で笑ってた僕だけど



今は、あの子の気持ちがわかる気がした



今度僕も…ダウンロードしておこうと思ったのは内緒だ



髪を洗い
身体を洗ってもまだ
僕の中の熱は収まらなくて



もしかしたら、この熱はユノじゃないと収められないんじゃないか…なんて思ってしまう



なんか僕…エッチがしたくて仕方ないみたいじゃないか



そんなフシダラな自分が恥ずかしくて
頭を振ってバスルームを出た



リビングのドアを開けると
目の前に僕のドキドキの元凶が立っていて
思わず尻もちをついた



『MAX?!大丈夫かよ』



ユノはびっくりした様子でしゃがみこむ



「な、な、なんでもないっ!びっくりしただけ」



慌てて立ち上がろうとするも、力が入らなくって…



熱いお湯で逆上せちゃったのか
目の前の人に逆上せちゃったのか



…なんでだろう、僕は産まれたての小鹿みたいに脚がガクガクしちゃって



『ったく、世話が焼けるな…』



ユノは面倒くさそうに言いながら、僕を軽々と抱き上げた



男なのにいわゆるお姫様抱っこをされてしまい
僕の顔がますます赤くなった気がする



世話が焼けるなんて文句を言ってたのに
見上げたユノの顔はなんだかすごく優しくて



すでに僕の中で満タンになっているユノへの想いに、無理やり空き容量を作り出して〈好き〉を加算する



寝室に入り、ユノは僕をゆっくりベッドにおろしてくれた



『逆上せて気分が悪くなったのか?水持ってこようか?』



バスローブを着た僕の髪をタオルで拭いてくれながら、ユノが僕の顔を覗き込む



違うんだ…
違うんだよ、ユノ



僕はやっぱり
あなたに逆上せてるみたい



ユノの問いかけに答えるように
違うよ、と首を振りながら



黙って
ユノの首に腕を搦めたんだ





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耽溺 第2章 ~密事 7~
2016-03-24 Thu 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
ご承知おきください




side MAX



秘め事っていうと
何だかイケナイ恋ってイメージだけど



僕とユノは、そんな恋ではない
ただ僕が有名人っていうだけだ



同性同士だから、ある意味そうかもしれないけど、今は同性婚を認めている国だってあるし



僕が有名人じゃなければ、むしろユノを自慢しまくると思う



いや…有名人でも
本当はユノという恋人の存在を公言したい



だから、その時が来るまでは
僕とユノの密事を…必ず守ってみせる



背中に伝わるユノの体温と
耳元に伝わるユノの息が



この人を守ろうっていう
その決意をしっかりと固めさせる



彼も言ってくれた



僕を自慢したかったって…
大事な恋人だと言いたかったって…



その気持ちだけで、今は充分じゃないか?



焦ったらダメだ
今、万が一世間に漏れたとしたらきっと一瞬にしてユノと僕の2人を破滅させるほどの展開になってしまうだろう



こわい…?
うん、少しこわいけれど



芸能人の僕が、ユノを守るのが当然だ



僕は振り向いて
洗い物で手を濡らしたまま、ユノの顔を引き寄せてキスをした



僕の決意を込めたキス…



ユノはその真意はわかっていないだろうけれど
僕に顔をビショビショにされながら、キスを受け止めてくれる



初めて結ばれた日以来のキスは
僕にとって、意味深いものになった



どちらからともなく離れた唇



ぐぅぅ~~



そして同時に鳴るお腹の音



ふふ
僕たちって、こんな感じに
いつもタイミングが合うよね



やっぱり、運命の2人なんだ



『ムードねぇなぁ…』
「そっちこそ…」



鼻をつけたまま、そう言い合って
もう一度軽く唇を触れさせてから、僕はユノの手を引いてダイニングテーブルにつかせた



「食べよう、ユノ。今日は時間に余裕が無くて、この前一緒にごはんを食べた店に頼んで作ってもらったんだ。次は僕の料理を振る舞うからね」



ユノを座らせてから、僕は料理を運ぶ



そして、ユノのためにとっておきのワインを開けた



オーパスワン、2010年当たり年の一本だ
美しいガーネット色にブラックベリーの香りがたち、芳醇な余韻が素晴らしい



これをユノと一緒に飲もうと、シェフに言って合う料理を頼んでおいたんだ



「僕とユノにカンパーイ」


『なんだよソレ…もっと気の利いたこと言えって』


「じゃあユノが言ってよ!」


『………』


「ほら~ユノなんか出てもこないじゃない」



僕は今日もユノの右隣の椅子に座って
ワインを口に運ぶ



『俺とMAXの4回目の夜に、乾杯かな』



ユノがボソッと言った



やだ…ユノ…
ベタ過ぎ…
それに4回目ってさ



ちゃんと数えて
覚えてるってこと?



初めて出会った夜
僕がユノの家に突撃した夜
そして初めて想いを伝えあった夜



そして今夜で、確かに4回目だ



乙女過ぎるよ、ユノ
でも…そういうことにドキドキしちゃう僕も乙女チックだよね



嬉しくって、でも恥ずかしくって
ワイングラスを持ったまま、俯いてしまう僕



やっぱりこの人って
僕をドキドキさせる名人なんじゃないかな



ユノは自分で言った言葉に照れたのか
『うおー美味い肉だなー!』なんて、こと更に大きな声で言いながらパクパクと料理を口に運ぶ



そんな彼の姿に自然と笑みがこぼれて
僕も一緒になって食べ始めるんだ



4回目の夜はどことなく
3回目の夜の食事風景がフラッシュバックする



あの晩も
なぜか照れてしまって、ただ黙々とチキンを口に運んだっけ



ユノが僕に買ってくれた《具材たっぷり三種の贅沢サンド》は、あれ以来僕のお気に入りの軽食になった



ユノ…
僕たちの4回目の夜は
まだまだ始まったばかりだよ



1日の終りに毎日必ずやってくる暗い闇が
ただ疲れた身体をベッドに横たえるだけだった夜が



ユノと一緒に過ごせるというだけで
こんなにも色づいた、密な時間になるなんて…



これからあなたと
永遠に乾杯の数を重ねていけるといいな



ユノ…
あなたもそう思ってくれる?





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耽溺 第2章 ~密事 6~
2016-03-23 Wed 18:00


このお話はフィクションです

二人のキャラが若干崩壊しています
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side MAX



ブルー系のミックスヤーンで編まれたチルチュのニットに合わせて、生成色のコットンパンツを履いて現れたユノ



チルチュの販売員っていうだけじゃなく
カジュアルテイストの服でも、モデルのように着こなすユノに思わず見惚れる



ユノのがっちりとした男らしい体型が
更に服を引き立たせている気がした



僕が専属モデルをしていてユノの愛読書だった雑誌に、そのまま出てきそうな雰囲気で



モデル出身の僕が、嫉妬をするほどのヴィジュアルだった



『これさ、俺のサイズで買ってるだろ?おまえいつ店に行った?』



トップスはまだしも、彼の寸法に合わせて裾を直してあるボトムに気付いたらしい



ユノに「僕の家で過ごす時用に、普段着持ってきて」なんて、恥ずかしくて言えなかった



僕としては、ユノにあんまり負担を掛けないようにして、徐々に距離を縮めたい



半同棲っていうか…ヤダな
同棲って言葉だけで照れちゃうんだけど
つまりはそういう状態に持ち込みたいと思ってる



お互いの生活スタイルが全然違う以上、せめて家での時間を一緒に持ちたいっていうか



でも、一緒に暮らしたいっていきなり言う勇気が出なかったんだ



「キュヒョンに買ってきてもらったんだ。ドンヘさんなら、ユノのサイズわかると思って。元々キュヒョンはドンヘさんが担当してくれてたみたいでさ」


『ドンヘに俺との事言ったの?』


「言ってないよ、キュヒョンがうまく言ってくれてるはずだよ」



なんとなく
ユノの顔が怒ってるように見えた



僕…悪いことしちゃったのかな



「ねぇ、僕…」



料理を並べていた手を休めて、ユノのそばに行く



『MAX、俺さ。出来れば自分の周りの人にはおまえのこと内緒にしたい。俺がどうこうっていうか、おまえの立場を考えるとさ…』



……うん…そうだよね、わかってる
ユノの言う通りだと思うんだけど、僕…なんだか



けっこうグサっときた



内緒にしたい存在なんだって
秘密にしなきゃいけない存在なんだって
頭ではわかってるつもりだけど



ユノに直接言われると…けっこうこたえる



ユノと僕の恋は
秘密の恋…
密事っていう事実に胸が痛んだ



同棲がどうこうって
それまで1人浮かれていた自分に嫌気がさして



ユノが言った言葉に対する答えを何も出さないまま、僕は振り向いてキッチンに戻る



料理を皿に並べ終えたけれど、なぜかテーブルに運ぶ気になれず



料理が入っていた容器を洗い始めた



ユノは
そんな僕をあの黒曜石のような瞳でじっと見つめて、ゆっくりとキッチンに歩みを進める



『チャンミナ…袖が濡れるよ』



そう言って、背後から僕に重なり
僕の着ていたシャツの袖を捲る



背中に伝わる温もりが僕の鼓動を加速させた



ズルい
ユノは…いっつもズルいんだよ



ふだんはMAXって呼ぶくせに
なんでこういう時に限って名前を呼ぶの?
『チャンミナ』って…



「ごめんな、俺さ、なんかいつも言葉足らずなところあって…先輩にも怒られるんだ」



袖を捲ったユノの手は
そのまま僕の身体を包み込む



それでも僕の口から
言葉は出てこなくって



『本当は、おまえの存在を…みんなに自慢したいんだよ。今日もさ、帰り道にでっかいモニターに映るおまえのCMを見かけて


俺と同じように足を止めて、おまえに魅入ってた女の子たちが〈超カッコいいよね?!〉って言い合ってるのを見てさ…』



ユノは僕の肩に顔を乗せて、話しを続ける



『だろ~?!俺の大事な恋人なんだぜ!!いいだろぉ!実物はもっとカッコいいぞ?…ってどれだけ言いたかったか


言えない悔しさっていうのもさ、あるんだよな』



ユノ……
ごめん
謝るのは、むしろ僕だった



僕たちの恋は紛れもない密事だ



ユノが大切だから…
僕があなたを守らなくちゃいけない



それが僕等の恋の宿命だということに



今さら気づいた僕だった





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