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起点 18
2015-09-30 Wed 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです
若干ですが、分裂以前の内容を含みます
ご注意ください









side Y




俺に左手を掴まれ
俺の頰に重ねられたまま



チャンミンは身体を屈め俺を抱きしめて



間にソファーの背もたれがあるものの
手を重ねた以上の温もりを感じる



自分の耳元に伝わってくる



チャンミンの匂い
チャンミンの呼吸
チャンミンの体温



どれも
俺の思考回路を制御する機能を
麻痺させてしまうほどの勢い



くそっ…



こいつを好きだって認識しただけで
こんなにも全神経がチャンミンに支配されるなんて



今まで少なからず恋愛もしたけれど
こんな急激にのめり込むのは初めてだ



気付いていなかっただけで



多分もっと前から
俺の潜在的意識の中で
チャンミンを好きだったんだと思う



「ヒョン…好きだよ」



耳元で落とされる言葉
今の俺にはキケン過ぎる爆弾同然の言葉



このまま振り向いて
こんな爆弾を落としてくる
チャンミンの唇を塞ぎたい





……
ギリギリのところで
明日のことが脳裏を過ぎり



『俺もだよ、チャンミナ』



そう言うだけに留めた
よく堪えたって自分を褒めたいと思う



だってこのままキスしてたら
チャンミンにどう反応されるか分からないような本能をぶつけてしまうキスになってた



『さぁ、明日に備えて今日は早く休もう』



俺は頰に重ねていたチャンミンの手に軽く口づけて、立ち上がる



「うん、そうだねヒョン」



振り向いた俺を見つめて
チャンミンもそう合わせてきた



『おやすみ、チャンミナ』
「ヒョン、おやすみなさい」



二人で言い合って、それぞれの部屋に入った



前までは、相部屋で使っていた部屋も
今では二人それぞれの部屋になって



色んな思い出が詰まっているこの宿舎から
本当は早く出たいんだけど






俺はベッドに飛び込みゴロンと仰向けになる
今日は本当に色んなことがあって
夕方くらいからものすごく濃い時間だった



目をつむれば
浮かんでくるのはチャンミンの顔



今まで数年間の月日の中では
五人の中の二人だった



色んな出来事の中で、俺以外四人との
それぞれの思い出があった筈なのに



浮かんでくるのは
チャンミンとのことばかりで
思わず笑ってしまう



俺には随分と便利な記憶装置が備わってるんだな



だって、大好きなチャンミンの思い出以外
器用に排除されてるんだ



そんなことを考えているうちに
俺は眠りにおちていった







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起点 17
2015-09-29 Tue 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです










side Y




風呂上がりの二人
特に会話をすることもなく



俺はテレビを流し見て
チャンミンはビールを飲みながら携帯でゲームをしてるみたいだ



いつもなら
自分の飲むビールを取り出しながら



「ヒョンも何か飲む?」



って聞いてくるのに
今日はそれもなかった



チャンミン、やっぱり
俺のこと意識しまくってる?



お前が意識するもんだから
ほんと俺まで妙にドキドキしてきて



さっきも思ったけど
このままじゃ何となくヤバい気がする



明日マネヒョンが午前中に来るって言うし
ここは、早々に自分の部屋に戻ろう



『チャンミナ、俺寝るわ』



そう言って立ち上がる



「ヒョン髪の毛乾かさないと」



チャンミンは慌てて洗面所に走り
ドライヤー片手に戻ってくる



ほんとコイツは…
どんだけ世話焼きなんだ



いつもブツブツ言いながらも
俺の世話をあれこれしてくれて



あいつらがいた頃も
《うちのマンネはユノ専属の世話係だ》
って言われてたっけ



微妙によそよそしくしてたくせに
こういうところでは律儀に素に戻っちゃって



本人は気づいてないんだろうけど…



ヤバいくらいに可愛い



「ヒョン、座って」



チャンミンは俺の背後に回り
いつも通りドライヤーをかけてくれる



チャンミンの指が
櫛のように俺の髪を解いて



昨日も同じことしてもらったのに
今日はその一瞬一瞬が
チャンミンへの気持ちを加速させる



「はい、もういいですよ」



ドライヤーが止まってチャンミンが言う
俺はもう少しだけチャンミンを感じたくて
思わずその手を掴んだ



「ヒョン…」



背後にいるチャンミンの表情はわからない
でも俺の手を払いのける事はしなかった



俺はそのまま
チャンミンの手を自分の頬に重ねて
自分の中に火が点いた《何か》を
検証してみる





チャンミンに触れてみて火が点いた《何か》
言葉では…うまく表せないけど



それは……
チャンミンを自分のものにしたいという



俺の、男としての欲望だ



でも



思いが通じ合ったその日に暴走したら
俺の男としてのプライドが廃る
そこは理性の方が勝ってよかった



だけど…
チャンミナ、お前に触れていたい
そのままお前を感じていたい



俺って
けっこう甘えん坊なのか?
お前のぬくもりがすごく心地よいんだ





しばらくそのままチャンミンに甘える
チャンミンも俺にされるがままで



ふとチャンミンが動いた気がしたら
次の瞬間、俺は



背後からチャンミンに抱きしめられていた








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起点 16
2015-09-28 Mon 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです









side Y




可愛いヤツだな



風呂上がりの俺が近づいただけで
顔を真っ赤にして
声まで裏返って…



慌ててここから逃げ出したチャンミン



隣から消えてしまった温もりに
寂しさを感じてしまう俺



昨日までは意識しなかったことも
愛を伝え合った後は…



俺の五感を急に刺激してくる



お前がそんな風にしたら
俺だって意識しちゃうだろ?



お前のことを
心から愛おしいと思って…
俺からキスをしたんだ



それは
ただ、唇と唇を合わせただけの
軽いものだったけれど



今までの俺にはあり得なかった
俺の中の《何か》に
火を点けるのに十分だった



そんなところに…
突然のマネヒョンからの連絡



この電話がなかったら
俺の中で火がついた《何か》が
暴走していたかも知れなくて



こういうのって
運命の歯車の一つだったのかな



今、俺たち二人が置かれている状況を思えば
社長からの話というのは
どう考えても、重大な内容だろう



俺とチャンミンの間に転機が訪れた日に
そういう連絡が来たのも
やっぱり運命だったんだろうか



ソファーに取り残された俺は
髪を拭きながら、一人考える



社長からの話が
どういう内容だとしても



普段比較的ネガティヴ志向のチャンミンが言った



「僕たちは大丈夫」



その言葉に俺も勇気百倍で
チャンミンだけは守らなければという思いが
なお一層強くなった



マンネの言葉に勇気を貰って
そのマンネを守るだなんて
何だか恥ずかしい俺なんだけど



失いかけていた
俺のリーダーとしてのプライドに
チャンミンはこれ以上ない程の
パワーを注いでくれた



そんなパワーをくれた大切な人を
もう絶対に悲しませない
絶対に、だ



俺って
こういうところは単純で
おそらく漫画だったら
俺の目には炎が描かれているだろう



それくらい一人盛り上がる俺



「ヒョン、どうしたの?」



誰も居なかったら『うおぉぉ!』くらい
叫んでいた状況だったところに



キョトンとした当人の登場で
あわてて平静を装う





俺みたいにバスタオル一枚で出てくることがないチャンミンは



髪をタオルで拭きながら今日もすでに
きちんとTシャツにハーフパンツ姿になってリビングに入ってきた



『いや、考え事しててさ』



俺は当たり障りのない返事を返す



チャンミンは「そう」と言いながら
俺の隣には戻らずにキッチンへ行き
ビールを持って、ダイニングの椅子に座る



全く…
思いが通じ合った途端に
こんな意識し合うなんて



まるで学生のカップルみたいだな
そんなことを考えるとついにやけちゃって



一人で百面相してる俺を
チャンミンは不思議そうに見ていた







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起点 15
2015-09-27 Sun 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです
若干ですが、分裂期に触れています
ご注意ください








社長から話がある



今、僕たちが置かれている状況では
どう考えてもライトな内容じゃない筈で



ヒョンと思いが通じたことで
すっかり舞い上がっていた僕の気持ちも
キュッと引き締まる





きっと昨日までの僕だったら
その電話だけで目の前が真っ暗になって



訳もなく大泣きしちゃって
ヒョンを手こずらせていただろう



でも
今は大丈夫



単純過ぎるって笑われるだろうけど
僕はもう大丈夫



ヒョンと二人で
何でも乗り越えていける気がして



僕史上
最高に前向きになってる



「ヒョン…僕たち、大丈夫ですよ」



電話を終え、僕の前に座り直したヒョンに
僕は笑顔で言う



『そうだな。何があっても俺たち二人で頑張ろう。今日まで堪えてきたんだ。何があっても絶対大丈夫』



ヒョンも笑顔でそう言ってくれて



『俺は…お前が隣に居てくれたら
なんだって出来る気がするよ』



なんて
また僕を真っ赤にさせるようなことを自然な口調で言うヒョン



こういう人だから
ヒョンの周りには色んな人が集まり
たくさんの笑顔を呼び込むんだろう



僕はそんなことを考えながら
食べ終わった食事の後片付けをする



ヒョンはシャワーに行ったみたい



僕も
ヒョンが出てきたらシャワーを浴びよう



今日は本当に色んなことがあった
シャワーを浴びてすっきりさせて
明日の準備をしなきゃ



洗い物も終わり
僕はソファに座ってテレビを点けた
最近はテレビも見ていなかったけど



ついこの間まで
テレビを華々しく飾るのは僕たちだった



そこから自分たちが姿を消したことが
テレビを見ることで再確認させられるから
見たくなかったんだ





たいして真剣には見てなかったけど
気がつくと一時間経っていて
ようやくヒョンが出てきた



今日はまだマシだけど
ヒョンってお風呂が長いんだ



前までは他のヒョン達もいるから
早く出ろだの何だのって
風呂場で大騒ぎだったけど



今は僕だけ
ヒョンにもゆっくり入ってもらえる



『チャンミナお待たせ』



いつも嗅いでいるボディソープの香り
いつも見ているヒョンの濡れた髪
いつも見ているヒョンのハダカの上半身



見慣れているはずの情景が
今日の僕には刺激的すぎて
つい目をそらしてしまう



ヤバい
僕、変だよね



ドギマギしている僕とはうらはらで
ヒョンはお構いなしに隣に腰掛けてきて



「ぼ、僕も!シャワー浴びてきます!」



動揺を隠せない僕の声は見事に裏返り
ヒョンがクスッと笑った気がした



クソッ!
そう思ったけど、いつもの毒舌は出ずじまい



いくら僕が毒づいたところで
ヒョンのこの雰囲気には太刀打ちできない



僕は



憎らしいくらい魅力的な
僕だけのヒョンから
逃げるようにリビングを後にした







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起点 14
2015-09-26 Sat 18:00




拍手コメントを下さった方へ…
大変遅くなりましたが、お礼を申し上げます


〈手紙〉に拍手コメントをくださった
り◯様

大変嬉しいお言葉をありがとうございます。私もり◯様のそのお言葉が本当に嬉しく、泣いてしまいました。これからもどうぞよろしくお願いします


〈起点 10〉に拍手コメントをくださった
☆ch◯◯o☆様

キリ番を踏んで頂けて、さらに温かい励ましのお言葉まで頂き、ありがとうございました。
初めてのコメントを私に頂けたなんて、ブログを始めて本当に良かったです。
これからもどうぞよろしくお願いします


----*----*----*----*----*----*----*----*


大好きな2人をイメージしたフィクションです
分裂期に触れています
ご注意ください










どうしようもないくらい
つらくて悲しくて



人と接することも怖くなって
誰も信じられない状態だった僕



お腹が空いて
いつもみたいに食べても食べても
しばらくすると吐いて…



この数週間で
体重も落ちたし、頬が痩けた
目の周りはくまが酷く



見かねた両親も



この世界を辞めて
もう一度学生として留学し
新しい人生を進むことを望んだ



そんな時ヒョンは



僕を辞めさせないでと
何度も何度も僕の家に通って
僕の両親に懇願した



僕はヒョンのそんな姿を見て
ヒョンと一緒に居ることを選択した





あの時僕が
両親の勧めのまま辞めていたら



ヒョンのこの言葉は聞けなかった



『お前を愛してる』



それだけでも
僕は自分の選択は
間違っていなかったって思えたんだ



自分が尊敬して憧れて愛して止まない人に
思いが通じたんだから…





「ヒョン、ヒョン…ユノヒョン」



僕は目の前に居て
僕に優しすぎるキスをくれた人に抱きつく



「ヒョンが大好き、大好きだよ」



やっぱりこの時の僕は
まだまだマンネで



ヒョンに甘えたくて甘やかされたくて仕方ない、ただの駄々っ子みたいで



上手い言葉もロマンチックな言葉も
全然浮かばなくって



ヒョンの言う
《恋人》
には程遠い感じになっちゃうんだけど
僕は僕なりに精一杯の気持ちを伝える



抱きついた僕を
ヒョンも抱きしめ返してくれて



抱き合うだけで
こんなに幸せな気持ちになるなんて
全然知らなかった



ヒョンと思いが通じただけで
それだけで、僕は今までのドン底から
一気に地上に引き戻された気分だ



いつ何かしらの連絡が来てもいいように
すっかり落ちてしまった体力を戻さなきゃ



明日、ヒョンも誘って走りに行こうか



ヒョンに抱きしめられながら
僕は自分でも驚くくらい前向きになっていた



すごいな愛の力って
なんて柄にもないことを思っていたら



けたたましい音を立てて電話がなった



僕もヒョンも同時にビクッとなって
二人で顔を見合わせて笑う



ヒョンが立ち上がって電話を受ける



僕はというと
抱き合って高まっていた気分が宙ぶらりんで
身の置き所がないっていうか



そわそわする自分が恥ずかしくて
すっかり冷めてしまったピザを再び食べる





電話を終えて戻ってきたヒョン



『マネヒョンだった。明日迎えに来るって』



「え?なんででぅぇす?」



ピザが口に入ってる僕はちゃんと喋れなくて



『会社に行くって。社長から話あるってさ』



「うぇえ?!」



僕の口からポロっとピザが溢れた








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起点 13
2015-09-25 Fri 18:00




大好きな2人をイメージしたフィクションです









ヒョン?



今…なんて言ったの?
俺の好きな人って?



僕は口いっぱいに溜め込んでいたピザを
危うく飲み込んで窒息するんじゃないかと思った



そこは自衛本能が働いて
少しずつ飲み込んでいく



『チャンミナ、大丈夫?』



ヒョンが心配そうに僕を覗き込んで



その瞳に…
漆黒の美しい瞳に
僕は
飲み込まれそうになる



「ヒョン…今なんて?」



最後のピザを飲み込んで
僕はようやく言葉を発することが出来て



ヒョンは僕の前に膝をついたまま



『チャンミナ、さっきはちゃんと言えずに逃げるような真似をしてごめん。


俺さ…お前が好きみたい。いや、みたいっていうのは変だな』



そう言って、頭をぽりぽりと掻いて続ける



『俺…お前の事が好きなんだ、って自分で気付いた直後にお前に好きだって言われて…


情けないけどテンパった。ほんとにごめん』



言葉を選びながら
ヒョンは僕に告げる



『マンネのお前に先に言われてなんだかちょっぴり悔しいんだけど…


俺、お前が好きだ。お前と同じ。
チャンミナ、これからもずっと離れるなよ』




ヒョンはそう言うと
僕の手を取って自分の手に挟み込んで
そして僕の手のひらに口づけた



手のひらへのキス…



その場所へのキスは愛を懇願するって
キスの中でも最も求愛の意味が強いんだって
この時は全然知らなくて



だから僕はすぐにヒョンの言葉を理解出来なくて頭の中で自問自答を開始する



これって相思相愛ってやつだよね?



ヒョンも、僕を好きだってことだよね?




どうしよう
こんな状況の中なのに
僕、すごい幸せなんだけど



ヒョンが
あのユノヒョンが



僕を好きだって言ってくれてる



僕が「愛してる」と告げた後の言葉だし
「Like」じゃなく「Love」だよね?
「촣아해」じゃなく「사랑해」って言ったよね



しつこい?
そりゃ僕だって心がパニックだもん
自問自答くらいじっくりさせてくれよ





「ヒョン、ほんとに?」



僕は整理がつかない頭と心の中を置き去りに
ヒョンに念を押してしまう



そんな僕のことを理解してくれているから
ヒョンは、またあの優しい顔をして



『チャンミナが信じてくれるまで言うよ。何度でも言う。


お前を愛してる…』



そう言うと、跪いていた体勢のまま
僕の後頭部を左手で引き寄せて



僕に口づけた



『さっきはヒョンがマンネにしたキスだったのかもしれないけど、これは恋人同士のキスだからね』



僕が
これ以上ないくらい
真っ赤なってしまうようなことを



サラッと言うユノヒョンなんだ







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起点 12
2015-09-24 Thu 18:00





大好きな2人をイメージしたフィクションです









ヒョンと二人で
向かい合わせに座りピザを頬張る



僕は相変わらずの食欲で
さっきまでの出来事がまるでなかったかのように次から次へとピザを口に運ぶ



ヤケ食いじゃない
これが普段通りの食べ方



『チャンミナ…頬っぺたすごいよ』



ヒョンがそう言って
笑いながら僕の口元に手を伸ばす



「えっ、何」



『ソースが付いてる』



僕の口元に付いていたらしいソースを拭ってくれるヒョンの親指



ヒョンはそのまま親指をペロリと舐めた





僕はヒョンの節張った長い指が好き
僕はヒョンのふっくらした下唇が好き



ヒョンがした仕草を目で追う
普段も何気なくしてるんだけど、今の僕にはなぜか堪らなくて、思わずゴクリと唾を飲み込む



ヤバい
僕ったら何を考えてるんだ



頭の中に浮かんだ妄想を消すように
思い切り頭を振る



ヒョンは
そんな僕を



なんだか
やけに優しい顔で見ていた





ヒョンってね
本当に優しい顔をするんだ…



僕がそれまで上手くできなかった振付けが出来た時とか、いつの間にか側にいて僕を見守ってくれてて…



別に言葉で褒める訳でもなく、ただ頭をくしゃくしゃにして撫でてくれて



僕は嬉しいくせに「ちょっと!やめてよヒョン!!髪型が変になっちゃうでしょ!」なんて口を尖らせて言ったり



そんな時もヒョンは
すごく優しい顔をしてたな



「なんですか?僕の顔がそんなに面白かったですか?」



昔のことを思い出して
自分でも分かるくらい顔が火照ってる



恥ずかしくて
相変わらず可愛くない、つっけんどんな言い方で言う僕



『うん、なんかね』



ヒョンはなぜか
急に真面目な顔になって



ヤバい。僕の言い方マズかった?
僕は思わず
ヒョンの顔色を伺う様な体勢になる



ヒョンは食べていたピザを皿に置くと
ゆっくり立ち上がって僕の脇に来た



『頰を膨らましてすごい顔になりながら食べる姿も本当に可愛いなって思ってさ



……俺の好きな人って』





ヒョンは
僕の手を取って
僕の前に膝をついて



そう言ったんだ







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起点 11
2015-09-23 Wed 18:00





大好きな2人をイメージしたフィクションです










side Y




俺は…



心配そうに俺の方をちらちら見る
チャンミンがなんだか切なくて
思わず部屋に逃げ込んだ



情けないな、ほんとに



マンネのチャンミンに告白させといて
俺は……固まってしまったどころか
キスをしたのは俺の方なのに
チャンミンを残して部屋に逃げるなんて



はぁ……ほんと情けない



違う、そうじゃないんだ
チャンミンのことを好きなんだって気づいた直後に、その本人に好きだって言われて
ホントに頭の中がパニックになっちゃって



って
結局は言い訳だよな



情けないのは間違いないわけで
猛烈な自己嫌悪が襲いかかる





今俺たちが置かれているのは
この先、どういう状況になるのかわからないというところで



いつ活動が出来るのか、それともこのまま何も出来ず終わるのかも不透明な状況で



好きだとか愛してるとか



こういうことで悩むのも
どうなのかと思うんだけど…



でもこれは俺たち二人にとって
自分たちが置かれている状況以上に
大切なことなんじゃないのか?





俺はチャンミンが好きだ
だから、俺の頬を撫でるあいつがたまらなく愛おしく吸い寄せられるようにキスをした



そしてチャンミンも
俺を好きだと、愛してると言ってくれた





何を悩んでるんだ?!俺は!
とにかく今必要なのは
チャンミンに俺の気持ちを伝えることだろ?



ごめんなチャンミナ
正々堂々と俺に愛を伝えてくれたのに
俺は逃げたりして…
最低だよな



よし



部屋でうじうじ悩んでる場合じゃない
あいつのところに戻って
俺からちゃんと気持ちを伝えよう



そう思ってドアノブに手を掛けた途端



「ヒョン、ピザが届きました」



といういつも通りのチャンミンの声



出鼻をくじかれた感じで
俺の勇気がちょっぴりダウンしてしまう
かろうじてありがとう、すぐ行くって返すことは出来たけど





今までの俺だったら
何も気にせずがむしゃらに突き進むんだけど



メンバーだったあいつらに裏切られたことで
俺の中で…中途半端に用心深くなる俺が生まれてしまったんだ



揺れてしまう心の中を隠して
俺も普段と変わらない体を装い
チャンミンの元に向かう





チャンミンと
いつも通りに向かい合わせに座り
デリバリーのピザを頬張る



この数週間で形成された何気ない日常
ただそれだけで穏やかな時間が創られる
俺とチャンミンってそういう感じで



なんだろう。すごく心地いいんだ



二人きりで、と意識したことはなかったけど
あいつらが居なくなった現実の中
チャンミンが俺と一緒に居てくれて良かった



目の前で、さっきまでの出来事がまるで無かったかのように、無邪気にピザを頬張るこいつを見てたら…それだけでも幸せだ



チャンミン
俺と一緒に残ってくれて本当にありがとう
心からそう思ってるよ







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起点 10
2015-09-22 Tue 18:00





大好きな2人をイメージしたフィクションです










side Y




俺は
チャンミンに惹かれているんだ



異性ならともかく、同性の相手に対して
慰めようとしてキスなんかするか?



答えはNOだ
少なくとも今までの俺には考えられない



同情?
それもない
同情なら抱きしめるまでがせいぜいだ





チャンミンにキスしたことで
俺は自分の気持ちに気づくことが出来た



でも



チャンミンの唇から離れた瞬間
一気に現実に引き戻される


……
「男同士のスキンシップなんて大嫌いだ」



そう言っていたことを思い出した



そう言っていた本人を抱きしめるだけでもかなり重度のスキンシップだと思われるだろう
それだけでなくキスまでしてしまった…



俺の頭はさっきまでのチャンミンよりもパニック状態に陥る



ヤバいヤバいヤバい!!



時々グサッと心に刺さるくらいの毒舌で
ヒョンである俺にも容赦なく「口撃」を仕掛けてくるチャンミン



それだけで済めばいいが、嫌われてチャンミンまで俺の元から去ってしまったら…



思わず口から出てしまったのは



『ごめん』



たったそれだけの
謝る言葉だった



謝って済むことではないけれど
人間ってまずいと思うことをしてしまった時って謝る言葉がすんなり出てくるように出来てるみたいで



さっきまで俺の唇が重なっていたチャンミンのそこから、どれだけ強烈な俺を罵倒する言葉が出てくるかとさすがの俺も身構える



でもチャンミンの口から発せられたのは



「ヒョンが好き…ヒョンを愛している」



身構えていた俺を
一気に蕩けさせるような言葉だった



でも俺は
情けないことに一瞬でそれを理解出来ず
蕩けるどころか完全に固まってしまった



だってさ
好きなんだと気づいた直後に
その相手から好きだって言われるんだぞ?



自分の気持ちのアップダウンについていけず
思考回路がショートするのは
俺に限ったことじゃないんじゃないか



固まってしまった俺を気にしてか
お腹が空いたといつも通りに言うチャンミン



なんとか冷静を装って対応したつもりだけど
あいつは俺を気遣って隣から離れた



そうなんだ
チャンミンはいつも
俺に気を遣いすぎるくらいだった



今も多分
突然思いがけない告白をされて固まってしまった俺を気遣って、遠くから何気ない素振りで俺を気にしている



俺はそんなチャンミンに
どうしてもっと早く
気づいてやれなかったんだろう





バカだな俺は







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起点 9
2015-09-21 Mon 18:00




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可愛がっていたマンネの前で
泣いてしまった俺



不安な気持ちに加え
情けないやら恥ずかしいやらで
チャンミンの顔が見られない



むしろ大泣きしていたチャンミンの方が泣き止んでしまったようで



気がつくと
チャンミンの指が
俺の頬を伝う涙を拭っていた





号泣するチャンミンを何とか落ち着かせようと自分の腕の中に抱きすくめたけど



今はその立場が逆転して…
俺がチャンミンに慰められているような



ああ



こいつの指はなんでこんなに優しいんだよ



リーダーの俺が
マンネに慰められてる
情けないけど……なんだか心地いい



ふとチャンミンに視線を送ると
抱きしめられてすっぽり埋まっていた俺の腕の中から顔と右手だけ抜け出した状態で



泣いている俺の顔を見つめて
俺の頬の涙を拭っていた




あの大きな瞳が



見つめた人を確実に虜にする瞳が
自身の流した露に潤んでいて



たまらなく美しく感じた
たまらなく愛おしく感じた



俺は…
本能の赴くまま



俺の腕の中に包まれたチャンミンの唇に
自分のそれを重ねた





この状況に流されたのかもしれない
どん底まで落とされて、俺自身どうかしていたのかもしれないけれど



俺を見つめるチャンミンが
どうしようもないほど愛おしかった





俺は



チャンミンの
その誰をも虜にしてしまう美しすぎる瞳に
狂わされたのかもしれない



それでもいいと思った



たった二人だけなってしまったのは
もはや運命だったと思えてしまうほど



俺は
チャンミンに惹かれていた







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